5 0 0 0 2 0 0 0 0 2 0 9 東急 11勝18敗 0.379 北川桂太郎 黒尾重明
0 1 6 0 0 0 0 0 0 2 1X 10 巨人 13勝20敗 0.394 中尾輝三 多田文久三
勝利投手 多田文久三 1勝2敗
敗戦投手 黒尾重明 2勝5敗
二塁打 (東)黒尾 (巨)田中、小松原、古家
三塁打 (巨)山川
本塁打 (巨)平山菊二 1号
勝利打点(巨)山川喜作 1
両軍合わせて24安打20四球の乱戦
後楽園の第2試合は北川桂太郎と中尾輝三の先発で午後2時55分、国友球審の右手が上がりプレイボール。
中尾は前回登板で東急を1点に抑える完投勝利、北川は前回登板で南海を1点に抑える完投勝利と、好調投手同士の対決で投手戦が予想されたのだが・・・。
東急は初回、先頭の一言多十が中前打で出塁、横沢七郎の右前打で無死一二塁、飯島滋弥の三遊間へのゴロをショート田中資昭は三塁に送球するが悪送球となる間に二走一言が生還して1点を先制、無死二三塁から大下弘は二飛に倒れて一死二三塁、長持栄吉がライナーで中前打を放ち2-0、二走飯島は捕られると見てスタートを切らず一死一二塁、ライナーバックは基本であり無理をする場面ではないのでこの判断は妥当、熊耳武彦の中前タイムリーで二走飯島が還って3点目、北川は四球を選んで一死満塁、鈴木清一は5球ファウルで粘って押出し四球を選び4点目、苅田久徳監督は浅い中飛に倒れて二死満塁、トップに返り一言が4球ファウルで粘って押出し四球を選び5点目、中尾は1回持たずにKO、二番手として多田文久三がマウンドに上がり、横沢は二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
東急打線は粘りに粘って中尾に47球を投げさせた。
巨人は2回裏、一死後平山菊二がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を返す。
巨人は3回裏、先頭の多田がツーストライクナッシングと追い込まれてから四球を選んで出塁、トップに返り呉新亨の中前打で無死一三塁、山川喜作はストレートの四球で無死満塁、東急ベンチはここで先発の北川から黒尾重明にスイッチ、千葉茂が押出し四球を選んで2-5、川上哲治が中前に2点タイムリーを放ち4-5、一死後平山の左前タイムリーで5-5と同点に追い付き、内堀保が四球を選んで一死満塁、東急ベンチはここでキャッチャーも熊耳から鈴木圭一郎に交代、田中が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち7-5と大逆転。
東急は5回表、一死後大下がライト線にヒット、長持は四球を選び、二死後黒尾が左中間に同点の2点タイムリー二塁打を放ち7-7と追い付く。
東急は10回表、先頭の鈴木圭一郎が三塁線にヒット、黒尾が四球を選んで無死一二塁、鈴木清一の一塁線送りバントをファースト川上が三塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死満塁、苅田の遊ゴロでショート古家武夫がバックホームするがセーフ、連続野選が記録されて8-7と1点勝ち越し、トップに返り一言の打席でワイルドピッチ、三走黒尾が還って9-7、一言は四球を選んで再度無死満塁、横沢の中飛で三走鈴木清一がタッチアップからホームを突くがセンター呉新亨からの好返球にタッチアウト、二走苅田もタッチアップから三塁を狙うが二三塁間に挟まれて「2-4-5」でタッチアウト、トリプルプレーが記録された。
巨人は10回裏、一死後山川がストレートの四球で出塁、二死後川上もストレートの四球、小松原博喜が右中間に同点の二点タイムリー二塁打を放ち9-9と追い付く。
巨人は11回裏、先頭の古家が右中間に二塁打、一死後トップに返り呉新亨が左前打を放って一死一三塁、山川の中犠飛で10-9としてサヨナラ勝ち。
東急は10安打10四球、巨人は14安打10四球の大乱戦。試合時間は2時間43分で通常の約2倍であった。