Windows: ハードウェアアクセラレータが搭載されたFlash 10.1 finalもリリースされたことですし、ウェブ動画をフル画面再生してみるにはよい時期になってきたかと思いますが、フル画面再生中にどこかをクリックしてしまうと、画面は小さくなってしまいます。つまり、マルチモニター環境でモニターの一つで動画を見ながらもう一方で別の作業をする、ということはデフォルトの状態では出来ないようになっています。

今回はFlash 10.1 finalを使って、動画のフル画面再生を維持させる方法をご紹介

過去にもフル画面再生を維持する方法(英語記事)を取り上げたことがありますが、Flashも10.1 finalにアップグレードされ、セキュリティ対策などの関係で状況はまた変わりつつあります。

そんな中でも、アンドリュー・ブランプトンさんが用意してくれた簡単なやり方というものがあるのでそちらをご紹介。

彼のやり方は、大抵のWindowsシステムではNPSWF32.dllという構成ファイル、Chromeユーザの場合はgcswf32.dllを編集し、(Chromeには最初からFlashプラグインが搭載されているため。)hex editorを使って特定の列を固定し、値を二つほど変更する必要があります。

 これをやってみるには、まず『XVI32 hex editor』(フリー)をダウンロード。インストールが終わったら、編集する必要のあるファイルを探し出し、コピーを作成し、コピーをデスクトップへドラッグ。ファイルの場所は下記の通りです。

■win32の場合 C:\Windows\System32\Macromed\Flash\NPSWF32.dll

■win64の場合 C:\Windows\SysWOW64\Macromed\Flash\NPSWF32.dll

■Google Chromeの場合C:\Users\Andrew\AppData\Local\Google\Chrome\Application\6.0.408.1\gcswf32.dll

100615_hex_hunting.jpg

.dllファイルを右クリックし、「プログラムから開く」を選択。「リストから選択」をクリックし、ダウンロードしたパッケージに含まれているXVI32 の実行可能ファイルを指定。Flashのバージョンによって変更する必要がある2文字は異なるのですが、列を検索して見つけることが可能です。 Chrome用のFlashの最新版(10.1.53.64)の場合、検索メニューをクリックし、検索(またはCtrl+F)から下記のhexバイトの列を検索します。:

74 39 83 E8 07 74 11 83 E8 05 75 13 8B

74、75のバイトおよびその間にある数値は大抵の場合、そのままにしておき、その周辺のバイトを変更します。この列にある最初の2つのバイトを(上の例の場合、「74 39」)、「90 90」に変更します。変更を保存する前にバックアップコピーを取っていることを必ず確認し、変更する前に全てのブラウザウィンドウを終了させて下さい。終了していない場合、なんらかの共有エラーが生じます。変更を保存し、ファイルを元の場所へ戻したらブラウザを再起動。

この詳細や検索するバイトはFlashのバージョンによって異なりますが、ブランプトンさんのガイドに沿ってやってみるとFlashビルドを更新出来るはずですよ(彼は、動画のフル画面再生が出来なくなる状況を打破するために、4時間かけてこの方法を探し出したそうです)。

Fullscreen Hack for Flash 10.1 [bramp.net via #tips]

Kevin Purdy (原文/まいるす・ゑびす)