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上咽頭炎、鼻咽腔炎、上咽頭がん 上咽頭(あるいは鼻咽腔)というのは、鼻腔後方の突き当たりで口蓋垂(のどちんこ)の裏側にあたる領域です。上咽頭の天井部分には咽頭扁桃というリンパ組織が存在し、その上方で頭蓋底に接しています。上咽頭の両側には耳管咽頭口が開いており、中耳とは耳管でつながっています(「のど」のしくみとはたらき)。幼小児で咽頭扁桃が肥大して鼻づまりの原因になったり、鼻や耳に悪影響を及ぼして鼻副鼻腔炎や滲出性中耳炎などの原因になっている場合に、アデノイド増殖症(咽頭扁桃肥大症、あるいは単にアデノイド)と診断されます。大人では咽頭扁桃は退縮して目立たないのが通常ですが、稀に小児期からの肥大が持続したり、鼻咽腔炎や上咽頭腫瘍などを発症して、鼻閉や中耳炎の原因となることがあります。 口蓋垂~軟口蓋の裏側の上咽頭を診るには、耳鼻咽喉科での基本的診察器具である後鼻鏡を使って口の中から比較的簡単に
鼻出血 鼻からの出血の原因は様々ですが、一番多いのは鼻入口部のキーゼルバッハ部位という場所の血管が傷ついて起こるものです。キーゼルバッハ部位とは鼻に指をほんの少し入れたとき、その指先が内側(鼻中隔側)で触れることのできる中央の硬い部分で、ここには血管が多く集まっています。 キーゼルバッハ部位が鼻出血の90%以上を占める キーゼルバッハ部位、易出血性の毛細血管(右、鼻中隔前端部) 繰り返す鼻出血の原因血管を半導体レーザーで治療 【鼻血の止め方】 1. 前かがみの姿勢で、鼻血がのどにまわってゆかないようにして下さい。 2. のどにまわった血は飲み込まないで、吐き出して下さい。血を飲み込むと吐き気、嘔吐が起きます。 3. 親指の頭位の大きさ(母指頭大)の脱脂綿を出血側の鼻内につめ、両側の鼻翼(びよく)俗に小鼻(こばな)と呼ばれる部分を親指と人差し指ではさんで、強くつまむようにして15分間しっかり
めまい 「めまい」の原因は極めて多様で、いろいろに分類されます。 部位別では内耳(三半規管)、体の平衡感覚に関係する神経(前庭神経)、頚、脳(脳幹)の障害などで起こりますが、めまいのおよそ7~8割は内耳障害(末梢性めまい)が原因と考えられます。 最も多い「めまい」は、めまい発作が1、2回で消失し、特定の病名をつけられないもので、いわゆる「めまい症」と呼んでいます。これは、現時点では、はっきりとした原因が「未だよくわからない」ということです。 耳の構造 めまいの種類と特徴 1. 頭位性めまい:耳鼻咽喉科で診るめまいのなかでは最も頻度の高いめまいで、寝返りやおじぎをしたり、高いところのものを取ろうとして上向きになったときなどに繰り返し、数秒から長くても数分の短時間、激しくめまいが起こり、吐き気などが伴います。その後に強いめまいが無くなっても、歩行中ふわふわ浮いた感じがすることがあります。良性発
嗅覚障害 【質問】 数年前から、においを感じなくなり、耳鼻科でもらった蓄膿症の飲み薬と点鼻薬を使うと、においが戻りますが、中止すると1週間ぐらいで、またしなくなります。薬を使ってにおいが戻っても、薬をやめるとまた、しなくなるという繰り返しです。どうして嗅覚障害が起きるのでしょうか。飲み薬と点鼻薬は何の薬なのですか。長期に使って大丈夫なのでしょうか。 【回答】 においは鼻と口を通って鼻の奥の鼻腔に入り、鼻腔内の天井部分にある嗅粘膜にたどりついて嗅神経を刺激します。その刺激が大脳へ伝えられ、どんな匂いかが認知されます。このルートのいずれの一部分でも不具合があると嗅覚障害が起きます。 嗅神経 ニオイを感じる受容器は、耳鼻咽喉科の通常の鼻鏡検査では視ることが出来ないほど奥の鼻腔天井部にある切手1枚分ほどの嗅上皮と呼ばれる部位にあり、ヒトではここに500万個の嗅細胞が存在します。嗅覚障害で多いのは鼻
アレルギー性鼻炎、花粉症、鼻づまりのレーザー手術 レーザーによる下鼻甲介粘膜縮小手術 下鼻甲介のレーザー手術 https://youtu.be/qY0rUf-j7WU Laser Assisted Turbinate Reduction:参照サイト 鼻腔の模式図 レーザー治療前→ レーザー治療後 下鼻甲介に対するレーザー手術の実際例 右鼻腔⇒レーザー治療直後⇒レーザー治療後 ●アレルギー性鼻炎、花粉症、肥厚性鼻炎、点鼻薬性鼻炎など鼻粘膜の病的慢性炎症に対して、レーザー手術を応用することが出来ます。 ●アレルギー鼻炎や花粉症では、その三大症状(鼻づまり・水様性の鼻水・くしゃみ)の改善が主な目的です。そのうちでも特に、薬による標準的な治療でも治りの悪い鼻づまり(鼻閉)を改善する効果が最も期待できます。 ●レーザー照射の手術治療時間は5分程度で、鼻粘膜の表面に塗布麻酔を20~30分前後行うことで
慢性に続く咳、慢性咳嗽 咳について 副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの鼻の病気で鼻汁がのどの方へ落ちることを後鼻漏といいます。後鼻漏というのは症状であり、病名(疾患名)ではありません。後鼻漏は耳鼻咽喉科領域では慢性咳嗽の最も多い原因となっています。慢性咳嗽の原因となる疾病には、気管支喘息、慢性喉頭炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、胃食道逆流症(GERD)、逆流性食道炎、咽喉頭酸逆流症(LPRD)、喉頭アレルギーなどがあり、ある種の降圧剤などの薬も慢性の咳の原因となります。小児では慢性の咳の主な原因は咳喘息、副鼻腔炎、神経性咳嗽です。耳鼻咽喉科外来では、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎による後鼻漏が原因の慢性咳に対して、鼻の治療をすることで良くなることが非常に多く経験されます。(咳嗽に関するガイドライン第2版) タンについて 痰には、気管・気管支・肺(下気道)からセキとともに吐き出されるものと、鼻から
咽喉頭異常感症について 【質問】 いつも食道やのどのあたりに圧迫感や何かがひっかかっているような感じがして不愉快な毎日です。食べ物が飲み込みにくい感じがして、外出中も不快感が気になります。意識的につばを呑み込んだり、うがいをしても効果はありません。のどに意識が集中し、仕事にも熱が入りません。胃カメラ検査や血液検査などを受けましたが、異常は見つかりませんでした。これは病気でしょうか。何科でみてもらえば良いでしょうか。23歳、女性。 【回答】 のどはとても敏感な場所で、いろいろな原因で多彩な症状が起こります。風邪をひいた後に症状の出ることが最も多く、少量の鼻水がのどに回っただけでも咽頭・喉頭部「のど」に強い違和感を覚える方があります。肉親や知人が癌になったことが症状の出るきっかけになることもあります。のどがつかえる感じ、違和感、異物感、圧迫感、腫れた感じ、イガイガ、ヒリヒリ等、のどに異常感があ
耳垢、耳垢栓塞 原則として、むやみに耳はいじらないことです。耳垢をきれいに取り除くのはけっこう難しくて、耳鼻科医でも苦労することがあります。家庭では耳かきでかえって耳垢を奥のほうに押し込んでしまったり、外耳道を傷つけて外耳道炎や耳せつ(耳のおでき)の原因となったり、鼓膜を傷つけて鼓膜穿孔を作ってしまったりすることがあります。お風呂やプールの後に、汚れた耳垢があって耳をいじると、特に外耳道炎になりやすいので、注意が必要です。大きな耳垢は耳鼻科で年に2~3回除去しておけば、そうたまるものではなく、普段は耳の中はいじらないようにするのが賢明です。(アメリカ耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によるセルフ耳垢ケアの注意喚起、耳垢栓塞の臨床ガイドライン) 単純な耳垢では聴力に影響することは普通はありません。急に聞こえが悪くなったというときに、耳垢が原因のことがあります。耳垢が結構溜まってきていても、外耳道との間
みみ・はな・のど・いびき・レーザー&ラジオ波手術 自由が丘耳鼻咽喉科 笠井クリニック KASAI Ears, Nose & Throat CLINIC 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-14-10 Bussola JIYUGAOKA 3F 東急東横線&大井町線 自由が丘駅北口or南口徒歩3分 [ 耳鼻咽喉科診療案内|小児耳鼻咽喉科疾患|院長紹介|診療方針|地図案内| |医療設備|診療時間|リンク集|医療費と保険診療Q&A|レーザー治療と医療費| |いびき治療|いびきQ&A|扁桃膿栓症|レーザー手術|アレルギー性鼻炎・花粉症| |ラジオ波凝固治療の適応|鼻づまりの原因と治療|当サイトについて|検索・文献] 医療相談はこちらからどうぞ [email protected] 当サイトの記事、鼻炎・いびき・レーザー手術・ラジオ波治療、当院通院治療中の方のご質問、診療時に
航空性中耳炎、気圧外傷 飛行機に乗るときに耳が痛くなる 【質問】飛行機に乗ると、特に着陸の時には必ずといってよいほど、耳の奥や頭までがじっとしていられないほど痛くなり、耳が詰まった感じがその後2、3日以上続きます。どういう理由でこういうふうになるのでしょうか。なにか良い予防法はありませんでしょうか。(航空性中耳炎の予防法、耳の気圧外傷、耳の気圧外傷の解消法) ●耳が痛くなる原因 飛行機が上昇すると機内の気圧が下がり、耳の中で鼓膜の内と外の気圧に差ができます。鼓膜の内側の気圧が外側に較べて相対的に上がるために、鼓膜が外に向かって膨れます。飛行機の上昇時は耳がふさがったような感じがするくらいで済むことが多いものです。同じくらいの高度で飛行中は、鼓膜の内と外の気圧は同じに保たれていますが、着陸のために下降するときには、今度は耳の内側の気圧が外側に較べて相対的に低くなり、鼓膜が中に引っ張られます。
音響外傷、ディスコ難聴、ロック難聴、ヘッドフォン難聴、スマホ難聴、急性音響性難聴 強大な音楽を聴いたために耳鳴りと難聴が急に発生するとき、ディスコ難聴やロック難聴という診断名が下されます。必ずしも音楽のジャンルとしてロックを聴いた時だけで発生するわけではありませんので、急性音響性難聴、一般的には音響外傷とも言われます。コンサートやディスコでスピーカーの直前にいたときやヘッドホンで大きな音を聞いたときがこの難聴の発生する非常に多いケースです。音楽としては、ロック系のものが殆どで、歌謡曲やクラシックでは殆ど発生しません。ディスコやロック音楽などではコンサートにしてもヘッドホンでも100dB(デシベル)以上の強大な音響が持続することで難聴が発生します。100dBの音は15分以上は聞き続けないような注意が必要とされています。携帯音楽プレーヤーの普及により若年者の音響外傷が増えている(ウオークマン難
扁桃の膿栓と口臭 【質問】 扁桃腺のくぼみに食べ物のカスなのか臭くて白い膿のようなものが入りこみ、口臭がいつも気になっています。病院で診てもらいましたが、「自然に出るのを待てばよい」とだけ言われ、治療していただけませんでした。気になるので、自分で取り除こうとするのですが、なかなかきれいに取れません。この、のどから出る臭いものは一体なんでしょうか。カスが入らないようにするとか、取り除く方法はないのでしょうか? 【回答】 扁桃と陰窩(腺窩)について 扁桃腺は、正しくは口蓋扁桃「こうがいへんとう」あるいは単に扁桃「へんとう」[ tonsil ]と言うこともありますが、口の奥の両側にある、アーモンドのような形をした親指大のリンパ組織の塊で、のどの粘膜の中に埋まっています。扁桃にはリンパ球が集まっており、細菌やビールスなどの異物を殺す働きがあります。扁桃の表面には陰窩「いんか」あるいは腺窩「せんか」
頸部リンパ節の腫脹部位と癌の原発病巣との関係 頚部腫脹(けいぶしゅちょう:首の腫れ)をきたす原因には数多くの疾患がありますが、頚部腫瘤(けいぶしゅりゅう:首のしこり)の多くは頚部リンパ節が様々な原因で腫脹することによります。首には片側だけでも数十個以上のリンパ節があり、炎症や癌の転移で腫れてきます。元の病変が存在する場所によって腫れるリンパ節群がおおよそ決まっていますので、触診だけでも病変の部位を推測することができます。癌の頚部リンパ節転移があった場合に、その原発部位の9割が耳鼻咽喉科で扱う領域にありますので、首のリンパ節が腫れている場合、みみ・はな・のどを視診だけでなく内視鏡ファイバースコープなども使って入念に検査することになります。頚部リンパ節腫脹の原因は耳鼻咽喉・口腔・歯科領域の感染による炎症性のものが殆どですが、耳鼻咽喉とその隣接領域からの癌が転移した場合や、肺・食道・乳腺などの胸
慢性副鼻腔炎、蓄膿症 [副鼻腔炎が慢性化した症状] 黄色~黄緑色の粘っこい鼻汁がたくさん出る。鼻をかむ回数が多い。鼻をいつもぐずぐずさせている。鼻糞がいつも多い。鼻づまり(鼻閉)で、口をあけていることが多い。顔面のうっ血。生臭い嫌な鼻の臭いや口臭が続いている。これは本人だけでなく周りの人にもそれと分かる独特の鼻臭・異臭で、特に混み合った電車の中などで蓄膿症の人の臭いはすぐ分かりますし、子供の場合には風邪をひいたあとなどで蓄膿症になると、一番身近に接しているお母さんが敏感に鼻の臭いに気づくことが多いでしょう。常に鼻声である。鼻汁がのどに廻り(後鼻漏)、いつも痰が絡んだようになって、慢性的な咳が続く。集中力がなく、あきっぽい。疲れやすい(慢性疲労)。頭が重い、痛い(頭重感、顔面圧迫感、頭痛、前頭部痛)。首のリンパ腺が腫れやすい(頚部リンパ節の圧痛、咽頭痛)。成績が下がり気味。不眠症。ノイローゼ
舌癌、口腔癌 舌癌の色々な様相 ※舌ガンはその組織型や進行度によって、多彩な様相を呈します。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1,2:舌癌の初期硬結 3,4:白斑とびらんを伴う比較的浅い浸潤性病変 5,6,7,8:腫瘤を形成、深部にも浸潤 9,10:潰瘍を形成した浸潤性の舌癌 虫歯や欠けた歯を放置している人は舌ガンに要注意 一度、自分の舌をじっくり観察して下さい。ただれたところや、白くまだらになっている部分はありませんか?また、虫歯のままや、歯が欠けたまま放置していませんか。口の中にできるガン(口腔ガン)のなかで最も多い舌ガンは、舌に物理的な刺激が持続的に与えられて発生することが多いと言われています。 舌ガンの出来やすい場所は、舌の後方の側縁から口腔底(舌と歯ぐきの間を口腔底と言い、この場所に癌ができた場合は口腔底癌と称します)にかけてで、舌の上面に発生することは希(参考:舌
鼻づまり、鼻閉 鼻づまりについて 「鼻が詰まり、鼻で息が出来ない」というのは日常よく起こる症状の一つです。ひどい鼻づまりがあってもあまり気にされない方も多いのですが、わずかな鼻詰まりでも酷く鬱陶しいと感じられ、いびきの原因になり、日常生活に多大な影響が出る方もあり、鼻づまりが生活の質 (QOL : Quality Of Life) に及ぼす影響は人それぞれに大きく異なります。鼻詰まりは多種多様な疾患が原因となって起こる症状の一つで、耳鼻咽喉科ではその原因疾患を診断し治療を行います。鼻づまりの主な原因として、感染症、鼻腔の構造的問題、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、肥厚性鼻炎などが考えられます。鼻詰まりの人は、そのうち2つ以上の様々な要因が関与しているのが普通です。左右の鼻の通り具合は鼻腔通気度計を用いることによって客観的な数値として表すことが出来ます。 感染による鼻づまり 平均的な大人は
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