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明治23年4月、東北本線の前身である「日本鉄道線」として、岩切・一ノ関間が開通している。 ここは主... 明治23年4月、東北本線の前身である「日本鉄道線」として、岩切・一ノ関間が開通している。 ここは主に宮城県から岩手県へと続く田園地帯を北上する区間だが、一ノ関手前に立ちはだかる有壁峠だけが、難所であった。 僅か高低差50mほどの峠であるが、当初ここには有壁隧道を頂点にした、最大16.7‰の勾配が控え、まだ非力だった機関車達を苦しめた。 しかし、大正13年には早々と現在の路線に切り替えられ、新たに大沢田トンネルが使用されるようになった。 こうして、他では例を見ないほど古く廃止された隧道が、永く地上に残されることとなる。 この有壁隧道の前後に残る廃線区間は、“その筋”では有名な廃線探索スポットであり、既に充分な調査が書籍などにまとめられている。 特に、お馴染み『鉄道廃線跡を歩く(第Ⅰ巻)』では詳細に紹介されている。 現地は、一ノ関市街から国道342号線を仙台方向に5kmほど南下し、小高い丘のよ
2010/06/01 リンク