エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
[評者]福間 健二 (詩人・首都大学東京教授) ■Jポップ表現の切実さ探る まず、タイトルに驚く。耳を... [評者]福間 健二 (詩人・首都大学東京教授) ■Jポップ表現の切実さ探る まず、タイトルに驚く。耳をふさいでどうやって聴くのか。このひねった言い方で、もう、いくつもの主題を立ち上がらせている気がする。 「奥田民生VSスガシカオ」「じゃがたらVSフィッシュマンズ」「忌野清志郎VS桑田佳祐」という、ミュージシャン二組ずつを比較して論じた書き下ろし評論。そのあいだに、少し前に雑誌に連載された「Jポップの越境者」というコラム的文章が入っている。この構成で四五〇ページの厚さ。専門外の領域に踏み込んだ著者の、並々ならぬ執着ぶりが感じられる。 文芸評論家の著者は、文化・思想・人の生き方を三十年以上にわたって追ってきた。その独特の語り口。柔軟でかつ粘り強い、読む力。それを駆使して、Jポップの表現とそれがおかれた状況への感想を並べていく。その言葉は、ときに迷路に入るようでも、ミュージシャンとファンがつくる