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ただひたすらに息苦しかった思春期。本を読むことだけが救いであり、慰めだった。そんな私にとって、「... ただひたすらに息苦しかった思春期。本を読むことだけが救いであり、慰めだった。そんな私にとって、「コバルト文庫」や「ティーンズハート」をはじめとする少女小説は、心に寄り添ってくれる戦友のような存在だった。 私が少女小説を読み始めた平成初期は、ファンタジーの全盛期。少年を主人公にしたヒット作も多く、多種多様な物語やキャラクターに心をときめかせながら、新刊を追いかけた。 なかでも、須賀しのぶの『キル・ゾーン』と出会ったときの衝撃は忘れがたい。中高生読者に合わせ、主人公を10代にするのが一般的だった時代に、本作のキャッスルの23歳という年齢は斬新だった。そして、彼女の治安部隊の曹長という設定も、異彩を放っていた。 近未来SFアクション小説『キル・ゾーン』は、それまでの少女小説にはないミリタリー要素を打ち出した、須賀しのぶの出世作である。激戦地のジャングルで、ゲリラと死闘を繰り広げるキャッスルの姿は