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浜松市天竜区と長野県飯田市の境の青崩(あおくずれ)峠に建設中の三遠南信自動車道「青崩峠トンネル」... 浜松市天竜区と長野県飯田市の境の青崩(あおくずれ)峠に建設中の三遠南信自動車道「青崩峠トンネル」(仮称)が、5月26日に貫通した。最初の構想から半世紀。中央構造線のそばを掘ることから、道路地図に「日本のトンネル技術が敗退」とも記されたほどの難所だったが、大きなルート変更を経て掘り抜き、文字通り工事のヤマ場を越えた。(野瀬井寛) 「ついに日本の技術が勝ったんだ」。貫通発表の翌日、浜松側のトンネル坑口の前では飯田市の派遣社員中山賀斗(よしと)さん(24)がカメラを手に県境の山を見上げていた。自宅からバイクで二時間近くかけて駆けつけたという。「地図で見て強烈に印象に残っていましたから」と声を弾ませた。 インターネット上にも、歴史に残る技術的偉業を扱ったテレビ番組になぞらえ「これは『プロジェクトX』レベル」など称賛の投稿が相次ぎ、飯田国道事務所が公開した貫通時の映像は六百万回も閲覧された。浅井直実