村上春樹の文章の「上手さ」を、短めに論じてみます｜モチダ　ヨウヘイ

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村上春樹の文章の「上手さ」を、短めに論じてみます｜モチダ　ヨウヘイ

わりと賛否両論というか、村上春樹さんらしい騒ぎになっているな、と思って、興味深く読みました。ちな... わりと賛否両論というか、村上春樹さんらしい騒ぎになっているな、と思って、興味深く読みました。ちなみに私は一応研究と論文が本業（の一つ）であり、文章を書くことが仕事となっている人間の一人です（悪文ですが）。そして、村上春樹さんの20年来のファンでもあります。そして、既に色々まとまられている通り、村上春樹さんはこういった思想信条の方です。ある意味で「下界」との交流を絶つという特殊な形の研鑽を積まれた故に、余人には模倣しえない独創的な文体をつくりあげ、作家としての評価を積み上げられてこられたわけです。そして、こういった形で色々と批判されることも含め、村上春樹さんご本人は受け入れられていると思います（まさしくそれが、村上春樹さんの作家としての覚悟の一つの現れなのでしょう）。ですが、一つ気になることがありまして。どうも議論の中で、村上春樹さん自身も文章が上手いわけではないと批判されている、

buu 村上春樹の文書を下手っていうのはイチローにバッティングが下手とか、中村俊輔にフリーキックが下手とか、藤井聡太に将棋が下手とか、葛飾北斎に絵が下手とか言っちゃうレベルの恥ずかしさだろ。

hatena

2021/03/06 リンク

mukudori69 「村上春樹読者が宗教化されてる」は逆で、せめて短編を読んでから、という主張さえそう見えるなら「村上春樹をバカにしてもよいという思い込みが強固すぎる」のだと思う。ネットに流されている自覚がないのは気の毒

tonkotutarou 村上春樹における「インターネット的な文章の上手さ」については、ヤクルトスワローズのページを読めば十分伝わってくる　https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/fanclub/honorary_member/murakami

deadpresidents モチダです。追記3：何やら騒ぎになったんで、具体的な文章を少しだけ議論してみました。ご参考までに。https://note.com/historicalmoc/n/n57fb668cd01d

trickart412 一つの引用もなくただ「上手い思う」というほぼ主観的な評価と「外国では評価されてる」と伝聞を並べられただけで納得されると思ってるんか？/何が「ガイド」だよ論じてねぇじゃん。

minamihiroharu 「3点ほど「村上春樹さんの文章の上手さを理解するための切り口」を論じてみよう」　最初から詳細に解説するための文章じゃなくて「恥ずかしいニワカはとりあえず手がかり出すからこれから読め」って文章よね

vecter ブコメは村上春樹がどうこうより、タイトル読んで上手さを論じてくれる記事かと思って読み進めたら例文が一切無くて挙げ句に小馬鹿にされたことに怒ってるんだろう。長文の釣り記事読まされた不快さ。

marumusu10 ネットって、興味のない人間が興味のない俺にも分かるように事例を出して説明しろ！ってところあるよな。あなたに理解されなくても世界は回っている、もちろん俺がいなくても世界は回っている

shields-pikes 村上春樹の小説の文章強度は、本当にとんでもないレベルだよ。あれほど特徴的なのに、平易で読みやすく、構造的に書かれていて翻訳しやすい。そして30年以上経っても未だに瑞々しく、古くさくならない。恐ろしいよ。

gkmond “私は文章で飯を食っている方の文章を勝手に公開するつもりもありません。”←研究と論文が専門って割に破壊力高いフレーズきたな。内容より追記に驚いた。

2021/03/07 リンク

yarumato “読書家の目から見て、村上春樹は近代日本文学史上でも屈指の文筆家。世界的に評価された英語版は実は短編集。「英語文学の長文の美しさの伝統」と「日本語文学のそぎ落とされた美しさの伝統」を共に備えている”

kuzumimizuku 自分は村上春樹の「上手さ」を論じるほどには上手くないけど「シンプルでテンポよく読ませる(という意味で上手い)文章だなあ」とは思う。しかし、面白いと思ったことはない。多分「そぎ落とされ」てるからだと思う。

Dragoonriders 村上春樹の小説は頭に入ってこない。文章が上手いとかは全然わからないが脳裏にどんどん映像が浮かぶ表現をする作家が好き。この人のはそうではない。なので本買っても途中でほったらかしてどっかに散逸してしまう。

goadbin 村上春樹てそもそも日本文学で異端の存在だったのがセールス含めて代表的存在になったというのが前提。村上春樹批判から現代日本文学批判→そういうお前が村上春樹をダシにしている→村上春樹業界論は本当にダサい。

hrmk4 "秋山瑞人文体模倣に向けた一考察"を期待して違った。追記は観用少女の店主、「安くお求めになられますと、奇妙にその分お気持ちまでお値引きされてしまう」を思い出した。

ueshin ヴォネガットの翻訳文体と、片岡義男とどう違うのかと初期のころは思ってました。神戸の話がアメリカみたいに思える文体がナゾすぎて。

kou-qana 読んだことなくて批判してる人への「これ読め」なんだろうけど、読んだことなくて「へ〜、そういう話題あるんだ〜。上手さってなにかな？」と思って開いたので、「興味持てなかったな…まあいいや」で終わった。

TriQ 実物を見てから話せよなんて当たり前のこと過ぎて村上春樹を知らなくても言えるわけで。というか引用って知らないのかな？まぁもともと具体的なことは書くつもり無かったみたいだけどね

dusttrail 全く村上春樹を読んだことがなく「例文見せろ」と怒る人、何で自分で実物に当たってみる努力もしないで人の解説だけで納得したがってるんだろう。

meltomelt ノルウェーの森はさっぱりだったけど風の歌を聴けは好きだしエッセイは面白いし翻訳本も超一流。この人はいろんな形で作品を残してくれてるので一作肌に合わなかったとしても別のジャンルで触れてみるといい。

snowcrush 海外SFやミステリを読んで育った身としてはああいう翻訳調の文体がとても心地いいのだが、読み慣れてないと変にスノッブ臭を感じてしまう人がいるのも何となく分かる。とはいえ「下手」は怖いもの知らずすぎる。

raxphx 短いセンテンスのリズムが心地良い。頭の整理が追いついていない時に「1Q84」を読むとスッキリする。広すぎず狭すぎない清潔なビジネスホテルの部屋に避難したような感覚になる。

misochige "身銭を切らずに手に入るのは安物だけです。自分でお金を払って、書籍を買って、読んでみてください。これは、村上春樹さんの文章を読んでみるためのガイドのようなものだとお考えください。"自己言及的な追記だ

buhoho 文章はうまい、というか綺麗な文を書くよ。書いてることが意味不明で小説として読めたものじゃないとは思う。散文とかエッセイは評価高そうなので、小説が下手なんだと思う

morimarii 文章がうまいとは、文体なのか、リーダビリティなのか、内容がわかりやすいのか（文章構成）、内容そのものが上手い（面白い）なのか定義してからやらないとわけがわからなくなりますよ。。。

chikurou 4、5冊読んだけど合わなかったなー。／”身銭を切らずに手に入るのは安物だけです“図書館で読んだ経験は安物になるの？

umaumakamiya ブコメに出てる野球や将棋の様に数字や勝ち負けに出ないもの（芸術）を高度なレベルで行っている人の上手さがわからないのは、単純に自身にそれを理解する素養や教養がないことを理解した方がいいと思いますよ。

mogmognya “身銭を切らずに手に入るのは安物だけです。”せやな。まずは読んでから批判しよう。自分のおすすめの短編は「午後の最後の芝生」。今まで読んだ全ての作家の短編であれが一番好き。

shinichikudoh 村上春樹の芥川賞候補作を評価しなかった瀧井孝作の選評「翻訳小説の読み過ぎで書いたような、ハイカラなバタくさい作。このような架空の作りものは、作品の結晶度が高くなければ駄目だが、これはところどころ薄く」

sumeshiyagi 村上春樹のエッセイ、短編、大好き。洗練されていて、笑えて、奇妙で、気持ちがざわつく。そのざわつきを読む人に与えられるって、作家の才能があるって事なんじゃないか。東京奇譚集が好きだな。

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