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自分の身に降りかかった不当な家宅捜索をきっかけに、薬物裁判を傍聴し続けた男がいる。彼の名は斉藤総... 自分の身に降りかかった不当な家宅捜索をきっかけに、薬物裁判を傍聴し続けた男がいる。彼の名は斉藤総一さん。556日も裁判の傍聴に通い続けるようになり、それだけでなく、彼は文字通りその法廷劇のやりとり全文を書き取ってきた。そんな彼の「薬物裁判傍聴記」からは、薬物にハマり人生を転落する人々の、生々しい人間模様が浮かび上がってくる――。 前回、僕の傍聴した裁判のなかから、母親が使用した注射針を中学生の長女がゴミから拾い出して学校に持っていき、教師に届けたことで発覚し逮捕に至った事件を紹介しました。今回紹介する裁判も同じく覚せい剤取締法違反の裁判ですが、発覚・逮捕までの過程はまるで違います。どちらも女性であり、救いがない印象を受けるのは共通しているとは言えますが……。 被告の名は耳塚絵里子、年齢は30代後半。「同種前科4犯を有しており、うち3犯については服役していたにもかかわらず、前刑出所後わずか1