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ふとしたきっかけで、「皺」というスペインコミックスを読んだ。これがとても面白かった。 アルツハイマ... ふとしたきっかけで、「皺」というスペインコミックスを読んだ。これがとても面白かった。 アルツハイマー病の兆候がみられ始めた老人が主人公。介護に疲れた息子が、主人公を老人ホームに入れるところから始まる。そのため登場人物もほぼ老人だ。同じ言葉ばかり繰り返している元ラジオのアナウンサー、息子に連絡するために一日中電話を探してさまよう老婆、アルツハイマー病の夫をただ笑顔で看病し続ける妻、そのような人々からこっそり金をせしめる身寄りのない老人…。そしてその老人ホームの二階は、アルツハイマーが重度に進行した人が行く場所で、主人公はそこに連れて行かれることを恐れている。 登場人物は、何も変わらない日々を寝てばかりで過ごす。誰もが個性的だけれど、誰もが不要な存在。記憶は失われていき、次第に人は二階へと消えていく。それでもこの物語では、微かに愛情と友情と冒険が語られる。そして、とても穏やかに消えていく。 記
2014/04/03 リンク