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グラミー賞を受賞し、笑顔で記者会見する指揮者の小澤征爾さん=京都市左京区で2016年2月17日、貝塚太一... グラミー賞を受賞し、笑顔で記者会見する指揮者の小澤征爾さん=京都市左京区で2016年2月17日、貝塚太一撮影 2月6日に88歳で亡くなった世界的指揮者、小澤征爾さんの音楽性や流儀などについて、音楽評論家で慶応大教授の片山杜秀さんに聞くインタビュー。前編は小澤さんがタイプの異なる名指揮者たちから薫陶を受けたことに注目。後編では、「相乗効果」を生み出す小澤さんのオーケストラとの関係づくり、日本から世界へ飛躍し、小澤さんが戦後日本文化の“アイコン”(象徴)になっていった時代背景を掘り下げる。【聞き手・須藤唯哉】 上はこちらです。 変幻自在の小澤征爾さん、唯一無二の流儀とは やる気を引き出すカリスマ性 小澤さんは、常にプラスの方向に、オーケストラのみんなを気持ちよくさせて、「そうだ! 行け、行け!」と乗せていきました。 特定の芸風で引っ張るのではなく、その場でいろいろ話すことによって、みんなのやる