【佐藤優】ＡＩに関連した宗教の具体例　～『思考法』(2)～ - 語られる言葉の河へ

【佐藤優】ＡＩに関連した宗教の具体例　～『思考法』(2)～ - 語られる言葉の河へ

（承前） ＜この観点からすると、東京地方検察庁特別捜査部が昨年１２月に摘発したスーパーコンピュータ...概要を表示 （承前） ＜この観点からすると、東京地方検察庁特別捜査部が昨年１２月に摘発したスーパーコンピューター（スパコン）開発に関連した詐欺事件も、ＡＩに関連した宗教の具体例に挙げられる。 スーパーコンピューター開発会社「ペジーコンピューティング」の代表取締役をつとめていた齋藤元章（さいとうもとあき）被告人は、「新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）」から得た助成金を騙し取ったとの疑いで、１２月５日に逮捕され、同２５日に起訴された。今年、２月１３日には、脱税容疑で起訴されている。齋藤被告人が騙し取った助成金は、合計で約６億５，３００万円にものぼり、脱税額は約２億３，０００万円になる。問題は、ＡＩという夢を語る人物に、なぜ政治家、官僚やマスコミ関係者の大多数が惑わされたかだ。ただし、真の勉強をしている人は、事柄の本質を当初から見抜いていた。それを紹介したい。 齋藤氏は、ＡＩ（人工知能）が２０３