最近休日になるとふらっと遠出することが多い。ぷち一人旅みたいな感じ。 今日も何となく思い立って、バックパックひとつでふらっと山に行ってきた。 別に登山がしたかったわけじゃない。休日ぐらいは人の少ないところを歩きたかっただけ。 しばらく山道を歩いていたら、ひょっこりと現れる蕎麦屋の看板。 えっ…こんなところに?と思わず声に出そうになる せっかくだし、寄ってみることにした。 木立の間を抜けると…本当にあった。 案内どおり小さな建物がぽつんとあって、昔ながらの木造の店。 森林の中から急に現れまるで雑コラみたい。 ガラガラと引き戸を開けると、鈴が軽く鳴った。中は静かで、木の匂いと出汁の香りが混ざり合ってる。 いらっしゃいませ、と奥から出てきたのは年配の女。にこやかに挨拶してくれた。 メニューは一つだけ。なのでそれを注文。 ふぅと席に腰を下ろすと他に客は無し。でも居心地は悪くない。 間もなく、湯気を