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本局の中継の棋譜・コメントを担当した潤です。王位戦第1局は羽生王位の勝利となりました。感想戦では9... 本局の中継の棋譜・コメントを担当した潤です。王位戦第1局は羽生王位の勝利となりました。感想戦では95手目の▲6三角が敗着とされ、代えて▲8五歩△同歩を入れてから▲6三角なら先手優勢とされました。ここでは感想戦で両者が頭を悩ませた変化について、その時の両者の様子を交えながら紹介いたします。 図は94手目、羽生王位が△8三同銀と成桂を取った局面。ここから本譜は▲6三角としましたが、感想戦ではその手が敗着とされ、代えて▲8五歩△同歩▲6三角とする順で先手優勢が結論づけられました。以下△8四香のときに、当初は先手よしの変化が出ませんでしたが、本局の立会人である福崎九段が▲7五銀打を指摘。するとこの手があまりにも難解な変化ながら、ひと通り調べられいずれも先手よしと結論づけられました。ところが、羽生王位が、「ちょっとすいません、いいでしょうか」と呟いたひと言をきっかけに、感想戦は思わぬ方向へと進んでい