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洋書版の『ディアスポラ』が届いた。 山岸真の訳による、ハヤカワ文庫版はすでに5月の中旬に読み終えて... 洋書版の『ディアスポラ』が届いた。 山岸真の訳による、ハヤカワ文庫版はすでに5月の中旬に読み終えているので、この原書版は要所要所を斜め読みするつもり。 ディアスポラは独立性の高い、中篇(短編?)小説の連続体である。 この小説(群)の舞台は2975年以降の地球である。多くの人々は仮想現実世界の市民(コンピュータの中の存在)として生きている。彼らは肉体の代わりにアイコン(最近のインターネット社会ではアバターと呼ばれるもの)を持っている。彼らの世界はポリスと呼ばれ、地中に注意深く埋められたコンピュータの中にある。 この時代、人類の全てが仮想現実化しているわけではなく、一部は肉体人、一部はグレイズナーというロボットとして生きている。ポリス市民、肉体人、グレイズナーは互いに互いの領分を侵さないようにして平和に生活している。このような舞台装置のもと、30世紀から超未来まで果てしなく続く物語が始まる。