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『世界の大思想24 キルケゴール』より桝田啓三郎 訳。 しつこく信仰ネタです。興味ない方はスルーし... 『世界の大思想24 キルケゴール』より桝田啓三郎 訳。 しつこく信仰ネタです。興味ない方はスルーしてください。 先日ボクはこう書いた。 自分で「正しい/間違っている」と判断すること自体が、神を疑い神を人間のさかしらな智慧で量ることになってしまうのではないか? しかしそんな形で何かを信じることは、とても怖い。この怖さを、信仰に生きる人はどうやって乗り越えたのだろう。 信仰というもの キルケゴールの「おそれとおののき」が、そんな問題をめぐっての論考だとは知らなかった。いやそもそもキルケゴールの本を読もうなんて、思ってもいなかった。 しかし何かに導かれるように、何故かこの本を手に取っていた。そしてむさぼるように読んだ。 キルケゴールは「信仰」を熱望する。しかし彼は信仰へと至れない。「信仰への道は遼遠だ」 しかし同時代の誰よりも、信仰を、信仰への熱情を持つ。同時代の人間が、信仰というものの持つ不条