パナソニックの3Dテレビが一部店舗で前倒し販売開始
-「3Dは大画面TVの標準的な機能となる」西口本部長
パナソニック デジタルAVCマーケティング本部 西口史郎本部長 |
パナソニックのデジタルAVCマーケティング本部・西口史郎本部長は、3D VIERAおよび3D DIGAの発売にあわせて、「今回の3D VIERA&DIGAは、フルハイビジョンによる本物の3Dを楽しんでいただける。いままでのテレビの臨場感を越えた、リアリティや『没入感』を家庭に提供できる商品。今年は、リビングにおけるハイビジョン3D元年になる」と宣言。
さらに、「3Dは、日本のメーカーによる技術の結晶であり、業界をあげて3Dを盛り上げて行きたい。パナソニックは、放送局用カメラ、ソフト制作技術、そして、民生用機器まで、End to Endのフルハイビジョン3Dを総合力で提供できる。また、3D VIERAは、プラズマならではの動画応答速度やコントラストの高さを最大限に生かし、最高画質の3D映像を届けることができる。今後は、パナソニックが中心となり、3D産業革命を起こして行きたい」とした。
パナソニックでは、2010年の国内における3Dテレビの市場規模を、当初50万台程度と予想していたが、「商品発表後の大きな反響を見ると、おそらくその2倍近いものになると考えられる。そのなかで、パナソニックは、3Dテレビ市場の約50%上のシェアを目指す」と意気込みを見せた。
さらに、西口本部長は、「今回の3Dテレビの発売は、50年前のカラーテレビが登場したときと同じくらいのインパクトのある出来事。まさに歴史的瞬間だといえる。リビングで楽しむ大画面テレビは、ここ数年のうちに、今後すべて3D対応になると考えられ、3Dは大画面テレビの標準的な機能となる」と予測した。
同社では、これまでPOPによる3Dテレビの展示訴求を行なってきたが、4月20日から順次、3Dテレビの店頭展示を開始しており、4月23日の発売日には、約2,000店舗で3Dテレビが展示される予定となっている。すでに、約4,000店舗から、3Dテレビの展示に関する引き合いがきており、こうした要望にも順次対応していくことになりそうだ。
また、今回は、量販店、専門店以外にも展示範囲を広げることを検討しているほか、東京、名古屋、大阪でイベントブースを設けて、実際に体験してもらう場を提供しているという。販売店からの注目度では、いい出足をみせているようだ。
(2010年 4月 21日)
[Reported by 大河原克行]