12台のシンセサイザーを抱えたミニワークステーション(表向きは)
さあ、どこから手を付けましょうか。説明できないとはいえ、あくまでもシンセ部分は真面目に作り込まれておりますので、ひとまずその機能についてさらっておきましょう。
DSN-12を平たく言うなら、バーチャル・アナログ・シンセサイザーを12台積んだミュージックワークステーションであり、MS-10/20がモチーフになっています。
シンセパートのメインパラメーター画面。デザインモチーフはおなじみのMS-10/20です
当然ながらパッチング画面も。VCOにPWM(パルス・ワイズ・モジュレーション)が設定されていて、分厚いモジュレーションサウンドが作れます
キーボード入力画面はタッチペンでリアルタイム演奏も可能です
コルグ製品でおなじみのKAOSSILATOR画面もあります。XY軸に任意のパラメーターを設定してスケール通りのメロディーを奏でたり、音色の操作ができたりします
この12台のシンセパートに、それぞれ最大64ステップ・最大64パターンのシーケンサーがあり、それらをつないで曲にするという構成です。
リアルタイム操作できる12台分のシンセがフルパート使えるので、音を作り込み、そして曲を作るのに何ら不足はありません。
でも、この豪華なシンセパートさえ、すぐにかすんで見えるようになります。
シーケンサー画面はいつものピアノロール式
入力済のシーケンスを呼び出すパターン選択画面。リアルタイムでパターンを切り替えつつの演奏もできます
パターンプログラム画面。64あるパターンの進行をここで設定します
メイン画面。シーケンスやパターンの選択、コピー、ペースト、消去ができます
エフェクトはリバーブに加えて、FX1とFX2にディレイ、コーラス、フランジャー、コンプレッサー、キックのいずれかを選べて、計3種のエフェクトが同時使用可。なお 「キック」はアタックと低音を強調するためのエフェクトです。
ミキサー画面では音量のほか、エフェクトのアサイン、パン、ミュート、ソロの操作ができます