東京ゲームショウ2013のAMDブースにAMD製品を持って行ったらもらえた「A10-6800K」を持てあましていたところ、編集部より「ProフレームKIT」(関連リンク)が届いたから、いっちょ組み立てをしてはどうかの打診があった。
ProフレームKITとは、カスタムパーツブランド「Project M」による製品で、ideaco製ゴミ箱「TUNELOR」をPCケースにすることを前提としたキットだ。「TUNELOR」といえば、Mac Proな見た目で話題になったゴミ箱であり、つまり、Mac Pro風なWindows PCを自作できるというわけだ。
完成した見た目は、とてもキャッチーであり、省スペースPCとしてのビジュアルは良好。それゆえ、エントリーユーザーの琴線に触れる度合いが高いと思われるが、地味に自作レベルの要求値が高く、PCの組み立てになれているユーザー向きの製品だ。
ただある程度の覚悟と手順や注意点を把握していれば、見た目から組みたいと思った人も、思いっきり苦戦するだろうが組み立てられるだろう。というのがASCII.jp自作PC担当編集の意見であり、筆者もお手軽ならBTO、愛着持つなら自作PCというスタンスになっているので、以降はProフレームKITのあれやこれをチェックしながら、完成までの様子をお伝えしていこう。
Proフレームキット以外にも
必要な物がわりとある
まずProフレームKITを手にしたら、真っ先に説明書を読もう。完全にバラバラの状態になっているのはもちろん、組み立て手順を把握しないと、だいたいやり直しになるからだ。
組み立て手順は写真付きで、20ステップに分けて紹介されているが「自作PCやったことがある人なら、このあたり端折ってもわかるよね? あとはがんば(はぁと)」と、ProフレームKIT製作者M氏の自作PCラブが伝わってくる仕様だ。逆にいえば、初心者にはとても厳しい説明書でもある。
さて、キット以外に別途必要なものは、12cmファン(厚み25mmのもの)、SFX規格の電源、mini-ITXマザーボード、CPU、メモリー、2.5インチのストレージ、CPUクーラー、そしてゴミ箱の「TUNELOR」。amazonを見てみると、ideaco TUBELOR、ideaco New TUBELOR、ideaco mini TUBELOR、ideaco TUBELOR HOMMEなどが並んでいた。
説明書にはTUBELORの文字しかないため、ideaco mini TUBELOR、ideaco TUBELOR HOMMEはすぐに除外できたが、無印とNewの違いが謎だった。カタログスペックではサイズに違いがないため、どちらでもよさそうだ。
筆者が購入したのは、ideaco New TUBELORだ。またideaco TUBELOR HOMMEはideaco New TUBELORよりも巨大だが、ProフレームKITで支えることができそうなので、大型のCPUクーラーを搭載したり、さらなる改造を加えたい場合は検討してみるといいだろう。
■Amazon.co.jpで購入
ideaco New TUBELOR ゴミ箱 ブラックideaco (イデアコ)
マザーボードは慎重に選ぼう
通常のボックス型ケースではなく、円筒形になっているため、CPUソケットの位置が偏っている場合、それだけ選べるCPUクーラーの選択肢は少なくなってしまう。今回選んだものは、ASRock製FM2A88X-ITX+。ほぼセンターにCPUソケットがあり、かつSATAが6本と使い勝手がよさそうなレイアウトが決め手になった。