大人気のヘルシオの技術を知りたいっ!
シャープの「ヘルシオ」は、過熱水蒸気で調理するウォーターオーブンとして、高い認知度と人気を誇る製品だ。たとえ普段、料理はあまりしない人でも、ヘルシオの名前と大まかなイメージ(余計な脂や塩分を落としてくれるので健康によいとか)くらいなら知っているのではないだろうか。
初代機「AX-HC1」の発売は2004年9月。以来およそ8年を経て、ヘルシオはシャープが擁するブランドのなかでも抜群の認知度を得た。メインターゲットである30~40代女性の場合、その認知率はなんと83%にまで達するという。
しかし、ヘルシオの名前は知っていても、その開発意図や加熱原理、内部構造まで熟知しているという人は少ないのでは。また、技術に関心のあるASCII.jp読者としては、初代機完成までの試行錯誤、そして何より、ヘルシオで調理すると脂や塩分がよく落ちる理由といった“そもそも話”が知りたいところだろう。
筆者は先日、ヘルシオを開発したエンジニアにじっくりとお話を訊く機会を得た。そこで今回は「技術面から見たヘルシオ料理のおいしさ」に迫ってみたい。