鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第34回
ほとんどCELL REGZA!? Z系シリーズが大幅ラインナップ強化
3Dとゲームが凄すぎる!! REGZA「ZG2」&「ZP2」
2011年04月20日 17時37分更新
本日、東芝から薄型テレビ「REGZA」の最上位モデルとなる「ZG2」と、パーソナル向け高画質モデル「ZP2」が発表された。今回は、この2モデルの内容を可能な限り詳しく紹介していく。
9つの地デジチューナーと
デュアルな画像処理エンジン
まずは、両モデルの概要と共通する新機能について解説しよう。最上位機となるZG2シリーズは、55V型(実売予想価格 49万円前後)、47V型(実売予想価格 39万円前後)、42V型(実売予想価格 30万円前後)の3モデルが用意される。
高画質エンジンは、従来機の「Z2」で採用された「CEVO」を2つ搭載した「レグザエンジン CEVO Duo」。3D映像対応はもちろんのこと、なんと地デジチューナーを9個内蔵し、(地デジ)最大6チャンネルの同時録画が可能な「タイムシフトマシン」までも盛り込んだ。画質・音質面での違いはあるものの、機能的には「ほとんどCELL REGZA」と言っていい内容だ。
一方、ZP2シリーズは32V型(実売予想価格 15万円前後)、26V型(実売予想価格 13万円前後)のラインナップを用意。どちらもミドルサイズながらフルHD液晶パネルを採用し、高画質エンジンとして「レグザエンジン CEVO」を搭載する。
Z2シリーズの内容をそのままミドルサイズモデルに盛り込んだモデルと思いきや、さらに新方式の3D映像表示に対応している点が大きな特徴だ。
どちらもかなり魅力的なモデルとなっており、Z2シリーズをオーソドックスな高画質スタンダードモデルとするならば、ZG2もZP2も、よりこだわった人へ向けたモデルと感じる。そのこだわりの数々は後で詳しく紹介する。
驚愕の6番組同時録画「タイムシフトマシン」は
もはや憧れの存在ではない!
第一に取り上げたいのは、ZG2の「タイムシフトマシン」。これは「CELL REGZA」の代表的な機能で、いわゆる“全チャンネル録画”だ。1号機の「X1」が約100万円、2号機の「XE2」でも約60万円(55XE2)という価格もやむなしと思わせる贅沢な機能だった。
だが、ついにこの機能がZG2シリーズに搭載されてしまった。CELL REGZAとの比較で言うと、チューナー数、つまり同時録画できる番組数は8chから6chに減っている。そして、蓄積した番組をキーワードなどで自由に検索できる「ローミングナビ」は省略されている。
細かく言えば、番組表に放送中の番組のサムネイルも表示されない。それでも、ちょっと頑張れば手の届く価格であるZG2シリーズに、タイムシフトマシンが搭載された価値は大きい。地デジのほとんどの番組を丸一日分貯めておくといった、今までにはないテレビの鑑賞スタイルをより多くの人が体験できるようになったのだから。
機能としては、内蔵する2TBのHDDのうち、1.5TBを使用して最大6ch×30時間の番組をそのままの画質で録画する。録画するチャンネルは地デジ放送から自由に選択でき、録画する時間帯も曜日ごとに設定できるので、より長時間の番組を蓄積することも可能。
タイムシフトマシンでの録画番組は、古いものから順番に自動で消去されてしまうが、残しておきたいと思う番組は0.5TB(500GB)のHDD領域にダビングすることができる。このHDD領域は、タイムシフトマシンとは切り離された通常のテレビ録画機能(2番組の同時録画と地デジの裏番組視聴、BDレコへの書き出し)で利用するもの。
さらに、外付けUSB HDDを追加すれば、録画先をUSB HDDにすることができる。これは従来機と同様だ。
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