NHKがYouTube上にブランドチャンネルを開設し、動画配信の実験を5月27日から開始した。現時点で同社は1本あたり30秒から2分程度の動画を16本掲載している。
今回の動画配信の目的は、6月6日から3日間にわたり放映される環境番組「SAVE THE FUTURE」や北海道洞爺湖サミット関連の広報動画を掲載することで、NHKの番組やWebサイトに馴染みのない視聴者の認知度を高め、同社の環境番組のアピールを行なうため。すべて高画質対応で、携帯電話でも閲覧できる。
懸念される動画の著作権対策としては、コンテンツ所有者がオンラインでの使用方法を規定できるYouTubeの「動画ID」を採用することが決まっており、実証実験を6月中旬から実施する。
トライアル配信終了後は、動画視聴回数やNHKのWebサイトへの誘導などの宣伝効果、「動画ID」による著作権コントロールの効果を総合的に測定し、YouTubeへの動画提供を継続的に行なうかどうかを判断する。
なお、日本ではすでにスカイパーフェクTV!やMXTV(東京メトロポリタンテレビジョン)がYouTubeに動画を提供しており、海外ではイギリスのBBCを代表とする公共放送がYouTube上で番組宣伝を実施している。