今月の17~18日にかけて開催された東京スペシャルインポートカーショーで面白いクルマを見つけたので紹介しましょう。
一見、普通のBMWなのですが、よ~く見てみるとフロントのボンネットから液晶モニターが生えてます。これじゃ前が見えないのでは……と思い、運転席にまわるとそこにはプレステのハンドルコントローラーが! そう、本物のクルマを改造して、超本格的なグランツーリスモ用コックピットを作ってしまったのです!
このクルマを作成したのはBMWの専門ショップ「Studie」。車両販売やメンテナンスだけでなく、チューニングも行なっているので、その改造ノウハウを活かして、この日のために作ったとか。内装やエンジンなどをすべてはぎ取り、ボンネットに液晶モニターのステーを通すための穴を加工し、ハンドルコントローラーとバケットシートを運転席側だけに付けてあります。まさに「その気にさせる」コックピットです。グランツーリスモ用のレーシングコックピットも正式にリリースされてはいますが、それが子供だましに思えるくらい本格的です。おかげでイベント期間中は子供たちが長蛇の列だったようです。
ちなみにベース車両となっているのは、BMWの「E30型 M3」。80年代、ツーリングカーレースに出場するため、レギュレーション(規則)に合わせて開発されたホモロゲーションモデルです。レースでは最大のライバルであるメルセデス・ベンツと激闘を繰り広げていました。そんなクルマを惜しげもなくモディファイしてしまうなんて、そのサービス精神に頭が下がります。
また出展されるかどうかはわかりませんが、見かけたら遊んでみてください。ゲームも楽しいのですが、このクルマのコックピットに座るだけでもワクワクしますから。