「Rhoikos&Theodros」による、ファッションレーベル「Jens」をテーマにした、空間とモノの拡張を試みる展示



 「Rhoikos&Theodros(ロイコス&テオドロス)」による初の個展「(PLACE)」が、渋谷のギャラリー「(PLACE)by method」とオンライン空間で開催されている。会期は、2020年6月19日 (金) – 7月5日 (日)。
 Rhoikos&Theodros は、武藤亨と小宮山洋によって2020年にスタートした、既存のモノ・空間を変容させ、その鑑賞によって新たな発見を促すユニットだ。個々の感性を活かし合う創作方法を重視し、他の組織・個人の活動を作品に取り込むことで生じる関係性を、空間やモノに拡張しながら、新たな意味・体験の創出を試みている。
 本展は、ファッションレーベル「Jens(イェンス)」のこれまでの活動に着想を得て創作が始まった。Jens はプロダクト・インテリア・アートなど、空間を演出するものも身につけるものと同軸に捉え、複数のアーティストと協働しながら、身近な素材を活かした日常/非日常を行き来する洋服やジュエリーを提案してきた。


Jens


 本展では Jens のアーカイブに着想を得て、Jens の空間で重要な役割を果たす「28mm径のパイプ」に着目している。「什器」と認識していたパイプが、展示空間の中でインテリアの一部・ プロダクト・彫刻とその姿を拡張させていく表現は、鑑賞者が理解していたはずの意味や本質を溶かすように、モノや空間を新たな視点・感覚から捉え直す機会となるはずだ。
 ぜひ、実空間やオンライン空間にて、その溶かされた界面のあわいを体感して欲しい。




Rhoikos&Theodros 「(PLACE)」
会期 | 2020年6月19日 (金) – 7月5日 (日)
時間 | 12:00 – 19:00
会場 |(PLACE) by method
主催 | method
ビジュアルコミュニケーション | 竹田美織
写真 | 太田拓実
通訳 | 大西萌
PR | method, 梁原正寛
制作
Speaker | 土井樹
Ring hook | 小嶋直人
Coat hunger | ウヌマ株式会社



Rhoikos&Theodros
ロイコスアンドテオドロスは、既存のモノ・空間を変容させ、その鑑賞によって新たな発見を促すアートユニット。武藤亨と小宮山洋によって、2020年にスタート。個々の感性を活かし合う創作方法を重視し、他の組織・個人の活動を作品に取り込むことで生じる関係性を、空間やモノに拡張しながら、新たな意味・体験の創出を試みています。
Jens イェンス
武藤亨によるファッションレーベル。普段なれ親しんだ素材を最大限に生かし、日常と非日常を行き来する洋服やジュエリーを提案。 プロダクトやインテリア、アートなど空間を演出するものも身につけるものと同軸に捉え、空間的なアプローチの新作発表「プレビュー」を毎シーズン行っている。
小宮山洋
プロダクトデザイナー。プロダクトデザインを基軸に国内外の企業・組織のR&D(研究開発)のサポート、ハードウェアやサービスの立ち上げ、ブランドのディレクションまで多領域を扱う。近年は、ジェネラティブなアプローチや、プロトコルから対象を考えルールを設計することでモノづくりの新しいカタチを探っている。主な仕事に、国内ではカリモク家具による「Karimoku Cat」や、蔦屋書店初のデジタルプロダクト「T Air」のプロダクトデザイン。東京都美術館「TC&D」での作品展示。国外ではミラノサローネ「ventura projects」にてリサーチプロジェクト「mold」を発表。INTERNI「‘FEEDING’ New Ideas for The City」、parisのセレクトショップ「merci」での展示。また受賞歴に、iF DESIGN AWARD、Red Dot Design Award、Design for Asia Awardなどがある。