Hender Scheme 2022 summer/autumn

 6月より、新しい価値を実地調査するオルタナティブスペース「隙間」を期間限定オープンし、ブランドの営みに広がりを見せる Hender Scheme から、「2022 summer/autumn(夏秋)」コレクションが発表された。
 今季は、レザーシューズを想起させる素材、メダリオンとスニーカーの様相、機能性が融合された二面性のあるファンクショナルなレザースニーカー、ガムソールを採用したブランド初のトレーナー、クラシカルなドレスシューズにモダンなシューズの要素を組みあわせたウイングチップシューズ、ホースレザーのギャザーが魅力のサンダルなど、これまでの経験に基づきながらも新鮮な素材選びと、クラシックとモダンを融合させたニュークラフトが散りばめられた新作シューズがリリースされる。




 シーズン毎に素材を変えて展開するファブリックシリーズでは、100%リサイクルファブリックを使用したフェルトでプロダクトが製作された。リサイクルフェルトは、国内で回収したリサイクルファブリックをフェルトにしたもので、コットンや麻、レーヨンなどさまざまな繊維が含まれており、シーズンやその時々のファブリックの傾向により色味や質感の個体差に変化があることも特徴だ。
 また、ワンハンドルのバスケット型の新型「Recycled felt) one strap bag」をはじめ、エンダースキーマで展開している”backpack”や”campus bag”から派生した新型バッグやスリッパなどがラインナップ。ハンドルやディテールの部分に使用したベジタブルタンニンレザーがマテリアルのコントラストを生んでいる。また、本来はbagの持ち手に使用される芯材を手編みで製作したラグ「Recycles felt) hand knit rug」も同シリーズ内でリリース。通常、表に出る素材として生産されていない素材のため、素材、色ともにその時々に変動があるのが特徴で、一枚のラグの中での素材の変化はもちろん、ラグごとの個体差のある仕上がりとなっている。




 ”science vase:化瓶”シリーズでは、新型のピッチャータイプの”Conical beaker”がラインナップに加わった。注ぎ口のある円錐状のビーカーを、レザーパーツとレザーレースで包み込み、ハンドルが添えられた、science vaseのラインの中で最も複雑なデザイン。構造はシンプルで、本体を覆うレザーピース一枚、ハンドル、そしてこれらを立体にするレザーレース2本のみ構成され、ステッチレスに仕上げられている。




 コレクションは、6/11(土)より、直営店のスキマ各店舗と全国の取り扱い店舗にて順次発売予定。ぜひチェックしてほしい。



Hender Scheme
身体的、生物学的に性差を示すセックスに対して、ジェンダーとは、社会的、文化的な性差を意味する。
Hender Scheme(エンダースキーマ)ではセックスによる性差を尊重しながらも、身なりにおいてジェンダーを介することなく、人間の経験や環境によって構造化されたジェンダースキーマを超越した概念を提唱する。
2010 Autumn/Winter スタート。
浅草にあるアトリエを拠点に、レザーシューズや小物などを中心としたプロダクトを展開。”NEW CRAFT”をキーワードに、伝統的な技術や製法で、コンテンポラリーなアイデアを具現化。
表層的な部分のみでなく、物が出来上がる背景や過程などに重きを置き、モードとクラフトのバランスのとれたモノ作りをしている。また、人から人へモノは渡っていき、製品になって、それを人が使ってその人なりの完成品になっていくという考えのもと、プロダクトそのものだけではなく、その過程や経過をデザインしている。
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