シーズンタームを変更して2シーズン目となる Hender Scheme の「2021 summer/autumn(夏秋)」コレクションがリリースされる。リリースされるアイテムとデリバリーシーズンの時差が解消されたことにより、気候の寒暖のどちらかにとらわれない、様々な素材やデザインを用いたプロダクトとなっている。
今シーズンは、レザーシューズとスニーカーが独自のバランスで融合されたドレスブーツや実験的な構造のミュールなどの独創的なシューズをはじめ、ボタニカル柄のキルティングシリーズやウールブランケット、新しく採用した、表情豊かで艶感のあるベジタブルタンニンレザーのスモールレザーグッズなど、エンダースキーマの多面的な視点から生まれたアイテムが新たにラインナップだ。
HITSPAPER編集部で気になったアイテムをいくつか紹介したい。
冗談一(じょうだん いち)
冗談其の一。
既視感あるスニーカーのディテールを擁したウィングチップのドレスブーツは、レザーシューズとスニーカーの隙間にプロダクトを落としこんだ一足。スムースレザーのアッパーとマッケイのダブルソール、ジグザクのアイステイやサイドパーツなど、クラシックなレザーブーツに、スニーカーの要素がシームレスに融合され、心地よい違和感を感じさせる。レザーシューズにとどまらず、様々なフィールドをフラットに捉えたものづくりを行うエンダースキーマならではのバランス感覚により実現した本モデルは、ブランドらしさを体現する、今季のコレクションを代表するシューズとなっている。
PARALLEL/ LEATHER DEVICE STRAP
エンダースキーマがこれまでに発表したプロダクトを異なるアプローチでリプロダクトする「PARALLEL/」より新作をリリースされる。定番サンダル「device strap」のリプロダクトとなる本モデルは、ナイロンテープのストラップをベジタブルタンニンレザーにアップデート。オリジナルモデルのストラップの華奢なシルエットをレザーで表現。シックでミニマルな雰囲気をもつサンダルへ昇華している。
「foot cast」
先シーズンの 2021 winter/spring コレクションで初ローンチした、新しい「ジャストフィット」の提案「foot cast」は、今シーズン新型を1型加えた全3型で展開される。新型シューズは、ミニマルなオックスフォードスタイルに穴飾りをそえたデザインとなっている。
left to right
「left to right」は、エンダースキーマがブランド開始当初より実践する持続的な営みの一つで、プロダクトの生産過程で生まれるバイプロダクト=副資材を用いて作られるプロダクトライン。副資材特有のテクスチャとアソートカラーをポジティブに捉え、様々なバイプロダクトによるアイテムだ。
今シーズンは、手貼りのレザーボックス「haribacco」に新型が2型登場。円柱形のボックス「haribacco cylinder S/M/L」と、筆箱を想起させるフォルムの「haribacco rectangle」が、「left to right」のラインナップに加わった。
尚、Hender Scheme 2021 summer/autumnコレクションは、6/12(土)より、直営店のスキマと全国のお取り扱い店舗にて順次発売されている。ぜひチェックして欲しい。
Hender Scheme
http://henderscheme.com
店舗
・スキマ 恵比寿
東京都渋谷区恵比寿2-17-20 長谷川ビル1F
03-6447-7448
・スキマ 合羽橋
東京都台東区元浅草4-2-10 高橋ビル1F
03-6231-7579
・スキマ 宮下公園
東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK North 2F
03-6434-1197
・オフィシャル オンラインショップ
http://online.henderscheme.com
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