機能的非識字のまとめで、「すべての女性Alexandraの愛称がAlexとは限らない」に文句を言ってる奴らって述語論理(「すべての」とか「任意の」を取り扱う論理)を分かってないんだうろな。
たとえば「東京都は都道府県である」というのが正しいからといって「都道府県は東京都である」とはいえない。「東京都以外に都道府県はない」かつ「東京都は都道府県である」なら「都道府県は東京都である」といえる。「東京都以外に都道府県はない」という条件はないのだから「都道府県は東京都である」という文はおかしいだろと指摘したくなるのは当然のこと。
ちなみに、「東京都は都道府県である」っていうのを「AならばB」みたいに置き換えたがる奴がいるだろうけど、そう置き換えることはできない。Aが「東京都」では、Aは真とも偽ともいえない。こういう考え方をしている奴が知っているのって命題論理だろ。「2辺とその間の角が等しければ三角形は合同である」みたいな、AもBも真偽を判定できる文になってる奴。
アレクサンドラ(Alexandra)とアレックス(Alex)の関係も東京都と都道府県の関係と同じようなもので、「アレックスはアレクサンドラの愛称である」というのが正しいからといって「アレクサンドラの愛称はアレックスである」とは言えない。「アレックス以外にアレクサンドラの愛称はない」という条件がつけば「アレクサンドラの愛称はアレックスである」といえる。問題文ではそんことを言っていないのだから、「アレクサンドラの愛称はアレックスである」というのは論理的に妥当じゃない。
「『アレックス以外に愛称がある』なんて問題文で言ってないじゃん」とか言ってるやつもいるけど「アレックス以外に愛称がない」ことを問題文で言ってないから妥当じゃないんだよ。「アレクサンドラの愛称はアレックスである」というのが正しいと思っている奴こそ、問題文に書いていない「アレックス以外に愛称がない」ことを無から勝手に読み取っている。