会話はを切り出された人間は、話を切り出した人間に対して圧倒的な支配権を持つことになる。
自分は相手の話を聞いて、それに対して相槌をうっていればそれで結構でありながら、その会話を面白いかつまらないか判断しそれを拒絶する権利が発生する。
それは「お前が口をきかなければ、こんなつまらない話をすることもなかったのに」という理屈で保証され、自分は会話の失敗によって傷つくことはない。
一方で話を切り出す人間は、自分から切り出した会話を拒絶され傷つくリスクを受け入れながら、相手の気分を損なわないよう多大な労力を支払うことになる。
ここに対等な人間でありながら、芸を見せる人間とその客というような上下関係が発生する。
そういうわけで、誰でもみんな自分から話を切り出したくないと思っている。
誰だって自分が汚れ役になるのは嫌だし、相手に気を使って貰って自分はのんきにしていたいというのが普通だろう。
しかし、全員が全員そのような待ちの姿勢でいれば会話は発生しなくなってしまう。
みんなだんまりのままでは、一人ぼっちで寂しい。だからといって自分から話を切り出して、失敗するのは嫌だ。
僕は、会話上手とか話術の才能とか、そういう能力が人気者を決めるのではなくて、人が嫌がる事をすすんで引き受けるその性質が好かれるんだろうと思う。
逆に言うと、無口でずっとだんまりで相手が話を切り出すのを待ってばかりいる人間は、相手に会話のリスクを背負わせる事ばかり考えているクズということになる。
自分は傷つきたくないから、誰かに嫌な事をやって欲しいと考えていれば、みんなに話しかけて貰えないで寂しくなるのもやっぱり普通。
そのあたりの傲慢さに気づかないで、人に相手にされないのを会話の才能とか人には理解されない繊細さとか持ち出してカバーしようとすれば、ますます人が寄り付かなくなるのは目に見えてるよな、という感じ。
自分が不利益を被らない話題だけを展開すれば、話し手でありながら会話空間を支配するのは十分可能。
具体的には他人の悪口を言うと話し手が主導権を握れるということ
相手に会話のリスクを背負わせる事ばかり考えているために無口な人間がクズなんじゃない?
これはね。相手に同意を求めない話し方があるんだよ。そうすれば問題ない。
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