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aniパンダの部屋

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(感想)刀語 第10話「誠刀・銓」

刀語
第10話 「誠刀・銓」
"向き合い、受け入れること"がテーマでしたね。

katana10-5.jpg


【キャスト】
 ・鑢七花   細谷佳正    ・汽口慚愧   伊藤 静
 ・とがめ   田村ゆかり   ・敦賀迷彩   湯屋敦子
 ・否定姫   戸松 遥    ・凍空こなゆき 日高里菜
 ・左右田   小山力也    ・飛騨鷹比等  川島将愛
 ・彼我木輪廻 伊東みやこ   ・武士     倉持竜也
 ・真庭鳳凰  置鮎龍太郎   ・武士     佐々木哲夫
 ・真庭人烏  広橋 涼    ・語り     池田昌子
 ・鑢 七実  中原麻衣

【スタッフ】
 ・脚本     長津晴子
 ・絵コンテ   小松田大全
 ・演出     元永慶太郎
 ・作画監督   中村和久・黒石崇裕

【オープニング・エンディングテーマ】
 ・OP:『刀と鞘』         (歌:ALI PROJECT)
 ・ED:『否、と姫は全てを語らず』 (歌:否定姫  Cv.戸松 遥)

【あらすじ】
仙人 VS 無刀

次なる刀に関するある情報を頼りに、陸奥の百刑場へと向かう二人。
そこは、今は何も無い原っぱだが、とがめにとって因縁深い場所であった。
そして二人はその百刑場で、誠刀・銓の所有者である彼我木輪廻に出会う。
自らを仙人と呼ぶ彼は、とがめに対し、刀を渡すとある条件を言い渡す。






彼我木輪廻

katana10-3.jpg

声を聞いたその瞬間に懐かしのキョロちゃんを感じた人、
他にもいるかもしれませんねw


今回の刀の所有者は仙人・彼我木輪廻、姿は見る人によって
変わるため、七花たちの前では、凍空こなゆきや敦賀迷彩、
鑢七実を彷彿とさせる姿をしています。


敵、というものではなくむしろ二人に"道"を見つめさせる
手助けをしてくれたかのようでした!



"誠刀・銓"

katana10-4.jpg

誠刀・銓の形状は鞘と鍔。足りない刀身はこの刀を持つ己自身
ということですよね。鞘は刀身を受け入れる大切なものであり、
それだけのもの。


刀身は受け入れられるべきものです、故にその刀身は受け入れ
られる事実を受け入れなければならない、受け入れる姿が自然。
受け入れる鞘と、受け入れられる刀身、この両者が向き合うこと
で"刀"となるわけです。つまり・・・


誠刀・銓は、刀身のない"鞘"、つまり持つ者が刀身となり受け
入れられる決意を持って握ればそれだけで"刀"となる、という
ことでしょうね。



"僕は君のことが大好きだった"

katana10-6.jpg

受け入れられなかった過去、その他をとがめは受け入れた、
拒み続けてきた、目をそらし続けてきたことを受け入れる
決意をして受け入れた、だからこそ現れた誠刀・銓。


彼女は父のために今、こうして戦っている、刀身たりえて
いる、けど彼女は今まで、ただの刀身で鞘には入っていな
かった。それは父を、父との思い出を避けてしまっていた
からです。殺された事実、深い心の傷、憎しみ、悲しみ、
これらと自身が向き合えてなかったからです。


上で書いた誠刀・銓をとがめで考えた場合は、故に彼女は
向き合ったその直後に"鞘"を手に出来ていたことが理解で
きるでしょう。


受け入れることで思い出すことが出来た父の最期の言葉、

"僕は君のことが大好きだった"

こんな大切なことも、過去と向き合えていなかったから
忘れてしまっていました。"鞘に収まり"向き合うことが
出来た彼女の笑顔は、どこまでも透き通っていましたね。



"目的"

katana10-7.jpgkatana10-8.jpg

目的のために、目的を捨てなければならない。


その言葉に真っ向から反対するとがめですが、どちらも正しい
道であることは確かでしょう、ただ進む道の違いなだけです。


最上の目的のためにはその他の目的を捨てなければならない、
つまり彼我木輪廻が言っているのは、目的の優先順位という
ことでしょうね。


対してとがめは、目的に優先順位はなくすべて"目的"という
こと、だと思います。


どちらも正しい、ただ犠牲にするものの違いが唯一の違い
ですね、これは、もしかしたら物語でも重要になってくる
ことなのかもしれません、物語に登場する皆が何かしら
その胸中に抱いている"目的"、果たしてどちらの道が、
最善の結末を招くことになるのでしょうか。



"虚刀・鑢"

katana10-9.jpg

四季崎の最後の一刀、完了形変体刀である"虚刀・鑢"


最後まで己の真影を否定し続けた彼が手がけた最後の完了形が
虚刀、攻撃をするための刀身が己自身だという刀には何かしら
感じるところがありますね。


虚刀、得物を使わずに敵を狩る、己自身が刃となって敵を食らう
流儀、それは受け入れるべき"鞘"は持っていないということでも
ありますよね?


己を否定し続けた彼、その最後の一振が、鞘を持たない、刀身を
唯一己に見出す刀だというのは話の流れからもとても理解できます。


でも、その"無"の刀の末裔である鑢七花には"とがめ"という鞘が、
彼女のために戦うという決意と共に"鞘"が生まれたと考えれば、
まさに彼こそが、"完了形"といえるのではないではないでしょうか。




と、いうことでちょっとマジメなトーンで長くなってしまいましたが、
考えていくとどこまでも深くなる話の回でした!鑢七花の見方も少し
変わってきました、原作未読なので展開も、真意も分からずすべて
推測なので間違っていることだらけだと思います。

ですが、その答え合わせの意味も込めて、次回を楽しみにしたいと思います!





次回、第10話は11月12日(金)25:35~放送予定

第十一話「毒刀・鍍」



<過去記事>

 ・「西尾維新アニメプロジェクト・特別試写会(2009年12月7日)」
 ・第04話 「薄刀・針」←姉やらPVとの差に関する驚きの叫びッ汗
 ・第05話 「賊刀・鎧」←もうそれ、刀っていわねぇだろうが!!笑
 ・第06話 「双刀・鎚」←こなゆきちゃんがかわいそ過ぎる・・・泣
 ・第07話 「悪刀・鐚」←避けては通れない"刀"同士の戦い・・・
 ・第08話 「微刀・釵」←欠番
 ・第09話 「王刀・鋸」←王刀だけに、王道なラブコメでしたね☆


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でわまた。。。
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