ムメイサの隠れ家

開始前は銀河美少年というタイトル的にもネタ作品になるんだろうななんて思っていて、実際に始っても序盤はほとんど何の説明もなしに「貴様銀河美少年かー！？」「綺羅星☆」というような勢いばかりなノリだったのでなんなんだろうこの作品みたいに思っていたｗ

でもこの作品はちょっと馬鹿らしいくらいのその軽快な勢いこそが良かった。悪く言えばワンパターン的に主人候補正で次々に勝っていくタクトだけど爽やかなキャラクターとその勢いある作品性が後押しして非常に爽快感溢れる作品になっていた。

バトルも見応えはあったけど特に良かったのは巫女や綺羅星十字団のキャラがタクトと接することによってそれぞれの心のわだかまりに決着をつけて成長し変わっていくストーリーでそれぞれの話ごとに颯爽としたラストを迎える纏まり良いところが良かった。
(補足に→STAR DRIVER 輝きのタクト 第16話 「タクトのシルシ」)

寮長の話も良かったけど特に好きだったのは人妻編とミズノ編。人妻は最初「ガラス越し有な人？」やってた頃はなんだこの人まじやべー(ﾟдﾟ；)みたいに思っていたけど進むにつれてシモーヌへの秘めた愛情や凛とした正義感などが表れどんどん良いキャラになっていった。
いや最初は最初であれでいいキャラしてたけどｗ

ミズノ編は劇中でも屈指の部分で少し謎めいたストーリー性もよかったし恋心にしっかりと決着をつけて島から去ったところやマリノが復活するというラストも良かった。

そんなこんなで全体的に良かったのだけど少し悪いと感じたのは終盤の流れとその中でスガタとヘッドの描き方など足りなかったなと。スガタは最終回で尺があればもう少し詳しい描き方ができたんじゃないかな。それからヘッドはいい感じの悪役ではあったけど他のキャラにも多くの時間を割いたためラスボスとして盛り上げるための演出はいまいちだった気もする。

ヘッドが最終回で綺羅星を馬鹿にしてたシーンは笑ったけどｗ 爽やかな話なだけに是非後日談も欲しかったけどそれも尺的に難しかったのか無しで残念。正直ミズノ編あけで妙に尺を取った宝塚コンビがいらなかったのでその分を使って終盤の話を深めて欲しかった。

ただ個人的には終わらないで続きは劇場版Endを予想していたので足りない部分はあっても熱い最終回できっちりと締めてくれたのは嬉しかったし最後まで好きな作品であり続けた！

君の銀河はきっと輝く─

OP「GRAVITY Ø」 OP2「SHINING☆STAR」
ED「Cross Over」 ED2「Pride」

曲はED1が一番好きだった。序盤の爽やかなストーリーの中での入り方も良かったし青春と友情を感じさせる映像演出が心に残った。バス停の自販機でのジュースの受け渡しや電話ボックスの雨宿りシーンが特に印象的。


＜主な出演声優＞
ツナシ・タクト：宮野真守　シンドウ・スガタ：福山潤　アゲマキ・ワコ：早見沙織
ヨウ・ミズノ：日高里菜　ニチ・ケイト：小清水亜美　ワタナベ・カナコ：新名彩乃
シモーヌ：竹達彩奈　サカナちゃん：戸松遥　カタシロ：三木眞一郎　ヘッド：石田彰

宮野さんは爽やか美少年演技やアプリボワゼーの叫びが良かったｗ
それからカタシロ役の三木さんの「綺羅星ぃ十字団！」の言い方は好きだった(笑)

あとはヘッドの石田さん。仮面をつけてニヤけた時の綺羅星！という部分が嵌りすぎていた。
絵師として口説きモードになった時の優男声もよかったしいろいろと印象的な演技だった。


個人的なこのアニメの評価　Ａ-

終盤少々気になる部分はあったけど颯爽とした作品で全体を通して楽しめた。

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