mixi主催OpenSocial Hackathonが開催されました!
5月15日に、mixi&OpenSocial-Japan主催OpenSocial Hackathonが開催されましたので、ここで簡単にレポートをしたいと思います。会場は渋谷にあるGoogleの一室をお借りしました。
Hackathonはグループに分かれ、グループごとにひとつの作品を作り上げる過程で開発を体験して頂く、という趣旨で行われます。今回は総勢19名、6チームに分かれて開発を行いました。参加者の皆さんは、事前ミーティングでIdeathonと呼ばれるチーム分けやアイディア出しを行っていたため、Hackathon当日は開発作業に集中していました。とにかく時間との戦いです。今回も、Google API ExpertやGoogleのエンジニアの方、そしてミクシィからも数名がチューターとして参加しました。
では、ここで各チームの成果を見ていくことにしましょう。
宝探し - 位置&Tutorialチーム
PCと携帯電話を連携させた「宝探し」アプリです。まず目を引くのは、Google Mapsですね。予め、地図上で宝の位置を決めておきます。携帯電話を持ったユーザが、そのユーザがいる付近をカメラで撮影してメール送信します。すると、宝がある位置からの距離が携帯電話に返ってきます。それを繰り返すことで、宝を見つけます。PCからそのアプリを見ると、地図上に次々とマイミクがいる位置と写真が集まってきて、地図上にマーカーとして現れます。マイミクたちの行動を把握できるわけです。
PCでのOpenSocialアプリを超えたアイディアですね。今後はこのような携帯端末でもソーシャル化が進んでいくことを予感させるアプリです。
Event Calendar - 情報共有Aチーム
例えば友達と何か予定を調整するのは、ちょっとした難しさがあります。この「Event Calendar」アプリは、そんな調整作業を助けてくれます。このアプリの面白さは、予定自体を決めていく過程をサポートする、というアイディアにあります。いつ、どこで、何を、といったことを順次アプリ上で入力していくことで、予定が具体的に決まっていきます。
参加人数やコメントなども書くことができるので、ソーシャルアプリケーションの代表例と言えるでしょう。
みんと〜 - 投稿チーム
いろいろなコンテンツを友達間で投稿しあって、星をつけたりコメントしたりすることができるアプリが「みんと〜」です。Hackathonの時間内は、メッセージの投稿のみの実装でしたが、ゆくゆくは画像や動画などを投稿できると、より面白さがアップするでしょう。
面白いところとして、投稿されたメッセージは、ホームページやプロフィールページにて「流れるように」表示されるところでしょう。こういった、ちょっとしたアイディアも、OpenSocialアプリでは非常に有効です。
FEED Apps - フィードチーム
YouTube、Flickr、Amazonなどのエントリを友達と共有するアプリです。画像や動画などをマッシュアップしたアプリを作れることを証明したチームと言えるでしょう。Hackathon時点では、URLを手入力していましたが、各フィードを読み込んで手軽に選択できるUIが備われば、より使われるアプリになると思います。
このチームでは、Tumblrライクなアプリを目指していたようです。かなり近いものになっているのではないでしょうか。
FINAL QUESTION - ゲームチーム
ゲームチームによってクイズとソーシャルのマッシュアップアプリ「FINAL QUESTION」が生み出されました。ゲームの内容は、
・敵は強すぎて普通では勝てない(理不尽な問題ばかり)。負けると友達に通知される。
・最後の姫はとても我がままであり、なかなか満足させられない。満足させられないと即死亡。
・何回死んだか、何回クリアしたかなどを、友達と競える。
となっています。難しすぎる問題が、逆にゲームバランスを良くしています。また、クイズという題材を選択した結果、SNSの特徴である非同期性をうまく使うことができています。
クイズは外部サービスから取得するように実装されていたようです。非常にレベルが高いアプリです。
トゥルースオブ県 - 情報共有Bチーム
SNSのユーザは、日本の様々な県に住んでいます。そして各県には、独特の方言があります。「トゥルースオブ県」アプリは、方言の面白さを取り入れたソーシャルアプリケーションです。ある問いかけに対する返答について、ある方言に限定して友達などに投稿してもらいます。方言は決まったものではなく、人によって正解が微妙に異なるところに面白さがあります。ある投稿に関して「それは関西弁じゃない」などとコメントをすることができ、方言が自然とユーザのアクションが増えていく仕掛けとなっています。
ランキングなども表示されますが、その集計のためにバックエンドとしてRuby on Railsで作られたサーバプログラムも開発したようです。アイディア的にも技術的にも、非常に質の高いアプリケーションでした。
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いかがでしたか?どれも面白いアプリケーションばかりです。これらは、たった1日のHackathonで作られたものです。ちょっとしたアイディアとチームによる開発力が合わされば、これらのような成果を生み出すことができます。参加された皆さまは、非常にエキサイティングな時間を過ごしたことでしょう。
これらのアプリは、基本的にmixiアプリとして最終的には動作確認が取れています。これをお読みのあなたも、ぜひmixiアプリを開発してみてください。その第一歩を踏み出すために、mixi Developer Centerにお越しください。
最後に、OpenSocial Hackathonは(主催は変わるかもしれませんが)基本的に毎月開催されています。次回は、Google Developer Day 2009 Japanイベントの一環として行われます。すでに参加募集を開始していますので、このフォームよりぜひ応募してみてください。
7月以降も、mixi主催OpenSocial Hackathonの開催を予定しています。お楽しみに!