AKガーデンのこと
前回告知したとおり、秋葉原で開催されたAKガーデンに参加してまいりました。
参加なさった皆さん、お疲れ様でした。
せっかく当ブースにおいでいただいたものの撤収後でお目当てのキットを買えなかった皆さん、大変申し訳ありませんでした。
午前11時にAKガーデンは開場しましたが、拙者は開場後15分に売り場を片付けはじめ、11時45分には会場を後にしました。
1985年にガレージキットイベントにディーラー初参加して以来、何度か『一個も売れない』とか『一個しか売れない』という体験はしていますが、
『 用 意 し た 商 品 を 一 個 も 売 ら な か っ た 』
という体験は今回が初めてでした。
では、なぜそんな短時間でイベント会場から撤収したのか?それについてここで書かせていただきます。
はじめにお断りしておきますが、拙者は決してクレーマー気質という訳ではなく、短気で怒りっぽい人間と言うわけではありません、と本人は思っております。
今回の件に関してはただただ運営スタッフ側による理不尽な仕打ちに対して我慢ができなかったと言うことです。
11時に開場して一般参加者が入場し、拙者と友人で展開する『タ二ホビ』ブースがある二階奥の島スペースに人が殺到しました。我々のスペース付近には人気ディーラーが配置されていたためです。
しかし、ここで問題が発生します。会場のキャパに対して配置されたディーラーの数が多く通路スペースが狭いために行列や人だかりが出来ることで通路を圧迫してしまったのです。
そこでこの一角に向かう人を規制すれば混雑は回避されたのですが、スタッフによる規制は一切かけられず、(というかこの一角には混雑対応のスタッフはいないようでした)続々と参加者が押し寄せることになり、結果尋常ならざる混雑が発生し、ディーラー卓が何度も内側に押し込まれるという事態が発生しました。
拙者のスペースでは卓が押される事によって展示品が倒れる、落ちる、押された参加者が展示品に手をついて展示そのものを台無しにするといったことがわずか10分間で三回発生しました。
そのため、この会場で拙者がした行動は商品を展示して販売することではなく、常軌を逸した混雑から展示見本を守り続けることだけでした。
もちろん、混雑時に自分のスペースを守ることはディーラー参加者の義務かもしれませんが、目の前にひしめき合う季節柄厚着をした人の袖口、上着の裾、カバン、カメラ、ケータイなどすべてに目を光らせ展示品だけを守り続けることしか出来ない状況はあまりにも異常で大変なストレスとなりました。
なにより、目の前の一般参加者をまるで敵のような存在としてみなければいけないことが一番のストレスでした。
そして15分過ぎて4回目の展示品の転倒が起きたときに、拙者の心の糸がぷつんと切れました。倒れた見本を掴むとそのまま箱に仕舞い、撤収作業に移行しました。
この時点で11時22分に撤収開始をツイートしました。
およそ5分ほどで撤収作業は完了し、仲間に帰る旨を伝えてディーラー島を出ようとしたところ、あまりの人の多さに島から出られないという状況に!そんな事態ですから通路の混雑はマックス状態でヨソのディーラーさんでも展示品が落ちたり、倒れたりと言う事態になっていてあちこちから「押さないでください」「押すなって言ってるだろ!」と言った声が上がっていました。
そしてそこで拙者は信じられないものを目の当たりにします。この混雑時にただ無言で
『ディーラー行列、最後尾』と書かれたプラカードを掲げている運営スタッフの腕章をした人物です。彼はこの非常時とも言える状況においてただプラカードを掲げて立っているだけで列整理をするわけでもなく、「押さないでください」といった発言をするわけでもなくただ立っているだけなのです。拙者は呆れるを越して絶望に近い怒りを感じました。このスタッフ個人にではなくこのイベントスタッフ全員に対してです。
そこで二回目のツイートを11時29分にしました。
その後、挨拶に行くよというような個人的なツイートを貰ったりしたので自分のスペースで15分ほど時間をつぶしていました。
その時、ディーラー卓の下に一枚の小さな金属プレートが落ちているのを発見しました。お財布やケータイなどにつけるメタルチャームでした。それがちぎれて落ちるくらいですからどれほど混雑していたのかが判って頂けると思います。
そのプレートを「落し物です。心当たりのある人はお持ちください」と書いたメモ用紙に貼り付けてテーブルの上に置きました。ほどなくして落とし主が現れ無事にプレートは返却できました。
個人的な心残りがなくなったのと、人ごみがやや空いて来たので拙者は会場を後にすることにしました。
その途中で知り合いに挨拶して、二階の惨状とあまりのスタッフの無為無策ぶりに呆れたのでこんなイベントには一秒だって居たくないから撤収するのだ、と伝えると
「私は主催者と親しいのでその不満は是非とも主催者本人にあなたの口から伝えて欲しい」
「この主催者は信頼できる人で、次回以降絶対に改善してくれるから」
と言われ、その方の仲介で主催者と一対一で話をすることになりました。
「会場のキャパに対してディーラー数が多く、しかもその配置に疑問がある」
という質問に対して
「なるべく多くのディーラーを参加させるためには、こう配置せざるを得なかった」
「行列の出来るディーラーを会場の奥に配置しているのに、行列の動線が確保できていないし、列整理や通行方向の制限をかけないのはおかしいのではないか?」
という質問に対しては
「一般入場者は人数制限をかけて入場させているので問題ないはず」
と返答されましたが、ここで拙者はあることに思い当たりました。
この人は、ディーラーを募集し、購入者となる一般参加者を集め、その会場となるイベントを開催することまでが目的で、一番大切な開催したイベントの質やその先にある参加者のメンタルなことにまではまったく気持ちが及んでいないのだと。
となるとこれ以上の質疑応答はまったく無意味なので拙者の周りで起こったことと感じたことを一方的になるべく冷静に伝えることにしました。
「実際問題、二階では身動き取れないくらいの混雑で自分を含めて複数のディーラーが展示品などを落とされたり倒されたりしている、入場制限だけでは何の解決になっていない以上運営スタッフは次の対策を講じる必要があるのではないか?」
「しかも、今現在二階ではその混雑が続いているというのに主催者の貴方は一階に居て、その事実を知らないのどういうことか?」
「拙者個人に頭を下げるより先に運営スタッフならやるべきことがあるでしょう?」
「正直な話、このイベントには失望したので、こんな会場には一秒だって居たくない位気分が悪い」
「次回以降は広い会場に移るのでガマンして欲しいとあなたは言うけれど問題なのは今、このイベント。スタッフの質が向上しない限りは根本的な問題は解決しない。拙者は今後このイベントには一切参加するつもりはない」
と拙者の意見を伝えるだけ伝えて会場を去りました。
以上が11/25にAKガーデン会場で起こった、ディーラー二月の丘(参加名義はタ二ホビ)についてのすべてです。
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
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コメント
お怒りはごもっともかと思います。私も主催者に対して怒りを感じ参加をしなくなりました。今回の様子を鑑みるに何も改善されていないようですね。恐らく今後も無理でしょう。
投稿: 通りすがり | 2012年11月26日 (月) 20時25分
知り合いはスピーカー近くに配置で、怒鳴らないと会話もできない状態だったと文句を言ってました。
実際にスタッフにクレームいれたので、そこは改善されたらしいですけど。
スタッフもクレームは強く言ってください、とは言っていたそうです。
投稿: | 2012年11月26日 (月) 22時47分
少し通りすがったのでコメントさせていただきます。
僕は今回のイベントは一般参加で、初めてでしたが、酷いスタッフだと思ったのが個人的な意見です。
まず、朝の入場時並ばないでくださいとは書いてあったのでそこはわかるのですが既に並んでた一般参加者に対して他のスタッフより少し年長者に見えたスタッフさんが「散れ」と言ったのです。
まずその言葉使いに疑問を持ったのですが、言ってることは正しかったように思いましたので大人しく引き下がりました。
整理券配布の時アゾン列と一般列を分けるのはわかるのですが、告知なしにアゾン列の後方で配りだしたのです。
これには正直朝から整理券配布を待ってた自分としては少し腹が立ちました。並んではいけないとゆうのはわかるのですけど…
あとは会場内での列移動の対応の遅さですね…殺到してる列をスタッフはぼーっと見ていて後々別のスタッフが来てから相談して列の移動を始めていました。相談するにしても遅すぎる対応だと思いましたね…
AK-Gは今後も一般参加で行こうとは考えていますが、会場をもう少し大きいところにするか、スタッフの人間の教育を徹底するかしてほしいものです…
あの年長者の方が、主催者ならば…見込みはないでしょうが…
長文のコメント(少し愚痴も入ってますが)失礼しましたm(_ _)m
投稿: 一般参加者K | 2012年12月 5日 (水) 23時34分