「往生極楽院阿弥陀堂」天井画復元、午前3時まで現場に立ち間に合わせた…筆を握ったまま眠っていたことも
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文化財彩色復元の第一人者 馬場良治さん<6>
国宝・平等院鳳凰堂(京都府宇治市)の
三千院からは、同年10月の法要に間に合わせてほしいと依頼されたが、平等院とのかけ持ちで忙しく、現地で作業に入れたのは8月末。夜は腰痛でほとんど眠れなかったため、日中に加え、午後8時から翌午前3時まで現場に立った。睡眠不足で昼間、足場の上で筆を握ったまま眠ってしまうことも。「1日に2日分働くことで何とか間に合わせることができた」

大学時代から腰痛に悩まされてきた。4年生の頃には痛みで夜中に何度も起きるようになり、30分以上続けて眠れなくなった。少しでも痛みを和らげようと、午前2時頃に散歩に出かけたり、近くの公園で鉄棒にぶら下がったりした。「ゆっくり眠れたのは、湯船につかって痛みが和らいでいる時だけだった」と振り返る。腰痛との格闘は60歳代前半まで続くことになる。
大病にも見舞われた。文化財修復や日本画の創作だけでは食べていけず、東京でデザイン会社を経営していた40歳の時、食道の静脈
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