過酷レースHV初完走 榛東の車部品メーカー 「技術力示せた」 北米大陸最大のオフロード

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泥だらけになったレース車の前でインタビューに応じる能戸さん(中央)と赤星社長(いずれもジャオス提供)
泥だらけになったレース車の前でインタビューに応じる能戸さん(中央)と赤星社長(いずれもジャオス提供)
完走を喜ぶチーム関係者
完走を喜ぶチーム関係者

 メキシコで14日(日本時間15日)に行われた北米大陸最大のオフロードレース「 BAJAバハ 1000」で、榛東村の自動車部品メーカー「ジャオス」や群馬トヨタグループなどで作る「TEAM JAOS(チームジャオス)」がハイブリッド車(HV)で初完走した。大会主催者によると、オフロード向きではないHVでの完走は史上初めて。関係者は「日本の技術力を示すことができた」と満足そうに語った。

 今年で58回目を迎えたバハ1000は、メキシコのバハ・カリフォルニア半島の砂漠や山岳地帯の未舗装路をノンストップで走り続けることから「世界一過酷なレース」と称される。今年は計約240台がエントリーし、完走率が約5割にとどまる中、チームは854マイル(約1374キロ・メートル)を31時間23分で走りきった。

 チームは2022年、北米市場での知名度アップや商品開発につなげる目的でレースへの参戦を開始。昨年は市販車無改造クラスで初めて完走し、今年は北米市場で需要が高まるHVを使ったレース車で挑戦した。

 チーム関係者によると、レース当日は降雨の影響で一部地域の路面が泥状になり、気温も低下。直前にルート変更されるなど悪条件が重なったが、今年で4年目を迎えたドライバーの能戸知徳さん(37)が知識や経験を生かして順調にレースを展開した。

 しかし、残り約45マイル(約72キロ・メートル)地点で後輪のサスペンションが破損し、停車を余儀なくされた。想定外のトラブルで能戸さんの脳裏にはリタイアがよぎったというが、今年からサポートメンバーに加わった北米トヨタの現地工場スタッフらが現場に急行。破損箇所に応急措置を施し、約4時間半後に再出発すると、その後は速度を落としながらゴールにたどり着いた。

 レース前は、過酷な環境下でハイブリッドシステムが正常に作動するかの不安もあったが、大きな不具合は生じなかった。エンジンの重量が前方に集中するエンジン車と比べ、HVは後方にバッテリーを搭載するため前後のバランスが安定し、能戸さんは「これまでで最も楽に走れた」と手応えを語った。

 今大会も一人でハンドルを握り続け、2年連続で「アイアンマン」の称号が贈られた能戸さんは「環境負荷の少ないHVで完走できたことで、持続可能性のある新たなレースの形を示せた」と語った。

 現地で結果を見届けたジャオスの赤星大二郎社長(53)も「HVでの挑戦が多くの仲間との強い連携を生み、全員の力で完走できた」と成果を強調し、今後も参戦を続けて世界に日本の技術をアピールする意欲を示した。

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