【特集】生徒一人一人と向き合い、個別最適化する進路指導…秀明八千代
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秀明八千代中学校・高等学校
(千葉県八千代市)では、生徒の主体性を育む教育理念の下、一人一人に最適化した進路指導に取り組んでいる。その一つが、系列の秀明大学を始めとした大学や専門学校などと連携した「キャリアプログラム」だ。またデジタルを活用した、教員と生徒とのコミュニケーション体制も確立しているという。そんな環境の中で、生徒たちはどのような学生生活を送り、卒業後の進路を決めていったのか。進路指導部長の鈴木
生徒が主体的に取り組むキャリアプログラム

同校は、埼玉県川越市にある秀明学園の系列校として1981年に中学校、1984年に高校が開校した。中高一貫教育を実施し、秀明大学学校教師学部の附属校でもある。高3生の大学進学率は約7割。そのうち秀明大学へ進学する生徒の割合は1割以上を占め、2025年度は14.8%となった。「秀明大学進学を目指して本校に入学する生徒も増えています」と鈴木教諭は話す。
「大学進学者の内訳は、9割が年内入試、1割が一般入試という状況です。年内入試の対策では、志望理由書の作成や面接練習、小論文の添削に丁寧に取り組む必要があります。本校では、AO入試が始まった当初から対策を行ってきた実績があり、約30年分の受験リポートが蓄積され、毎年高3生に受け継がれてきています。そのため昔から本校は年内入試に強みがあります」
進路指導の方針について鈴木教諭は、「目をかけ、手をかけ、声をかけ」という言葉を挙げた。日頃から生徒一人一人と向き合い、対話を重ねながら個別最適化した指導とサポートを行うことで志望理由をつくっていくため、大学進学後の学部のミスマッチや学習意欲の低下といった問題は起こりにくいという。
さらに同校はキャリア教育の土台づくりとして「キャリアプログラム」を実施。秀明大学を始めとした大学や専門学校、地域のソーシャルワーカーの協力を得て、完全希望制の講座を展開している。講座のジャンルは理学療法、金融、社会福祉、統計学など多岐にわたり、年間を通して平日の放課後と土曜日に行われている。
「過去には学年全員に対して、外部講師による特別授業を行っていましたが、現在はそのような一斉型の取り組みは減らし、個別最適化を重視しています。授業内だけでは学びきれない内容に触れる機会を設けることで、生徒一人一人が新たな挑戦に踏み出してほしいと考えています。今社会に求められているのは、自分で物事を考え、主体的に取り組んでいく人材だからです」
「高校入学前の説明会で大学進学の話が聞けた」

生徒はどのような日々を過ごし、卒業後の進路を選択したのか。今春、大学に進んだ卒業生2人に話を聞いた。秀明大学看護学部1年の岩澤
自身の学生生活について「ずっとしゃべっていて、うるさかったと思います」と笑顔で振り返る。高校時代は生徒会に所属し、ボランティア活動として地域の清掃や介護施設の手伝いなどにも取り組み、充実した3年間だったという。
「生徒会をやってみたいと思っていたとき、担任の先生が『自信を持ってやっておいで』と背中を押してくれたんです。先生は私たちがやりたいことをサポートしてくれたので、学校外でもいろんなことにチャレンジできました」
キャリアプログラムにも、理学療法や薬学といった医療系の講座を中心に、積極的に参加した。「救命救急とか、心肺蘇生のやり方とか、AED(自動体外式除細動器)の使い方とか、自分が知りたい分野の知識を得られるし、楽しかったです」と岩澤さん。東京女子医科大学附属八千代医療センターで開催されたイベント「やちよ健康フェスタ」にも足を運び、医療分野の知識を深めていった。
手厚い進路指導にも助けられた。「高校入学前の説明会の時から大学進学の話をたくさんしてくれたのがよかった。高2に上がった時点で先輩たちの受験リポートを見せてもらっていましたね。高3では月1回くらい3者面談があって、分からないことはためずに何でも聞いていました」
校外のスピーチコンテストにも積極的に参加

上智大学国際教養学部に進学した星
高校生活で最も印象に残っているのは、高2の時に「第17回全国高等学校英語スピーチコンテスト」で関東甲信越代表となり、全国2位を獲得したこと。星さんは「What Ⅰ Learned from My Grandparents’Farm」というタイトルで、祖父母の家で行われているスマート農業を題材に、畑を見て学んだことを発表した。
初めて英語コンテストに参加したのは、中1の頃、秀明学園3校で開催された「秀明スピーチコンテスト」だった。「この時、僕にはスピーチが合っていると感じたんです。中2の時に担任の先生から『高円宮杯全日本中学校英語弁論大会』を教えてもらい、校外のコンテストにも出るようになりました」
星さんは、母親がイギリスからの帰国子女だったため、幼い頃から英語を教えてもらっていた。上智大学国際教養学部に進学したのは「お母さんの母校だから」、また高校進学の際に国際英語コースを選択した理由は「ネイティブの先生の授業を受けたかったから」と言う。国際英語コースでは1日に1、2回はイギリス人教員による授業があるうえ、ホームルームには副担任としてイギリス人教員がいた。
「先生にはいつでも話しかけられるので、コンテストの添削のほか、学習、進路、人間関係などでアドバイスをもらっていました。学校内のチャットも使って、毎日のように相談できたのは、すごく助かりましたね」と星さんは振り返る。鈴木教諭も「デジタル化が進んだことで、生徒は分からないことがあったら気軽にチャットで質問してきます。柔軟に対応できるようになりました」と強調する。
秀明八千代の魅力について星さんは、「先生との距離が近いことが一番」と話す。「すごく面倒見がいい学校だと思います。英語のコンテスト、英検、TOEFLそして受験と、全部うまくいった中身の濃い6年間でした」
秀明八千代の建学の精神は「常に真理を追究し、友情を培い、広く社会に貢献する人間形成を目的とする」というもの。鈴木教諭の言う「目をかけ、手をかけ、声をかけ」の心掛けも、すべての教員が大事にしている姿勢だ。「時代とともに教育の中身は変わっても、ベースとなる理念は揺るがず、脈々と受け継がれていると思っています」
(文:上原純 写真:中学受験サポート 一部写真提供:秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校)
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