あれ、前方後円墳じゃない? 地形データきっかけに未知の古墳発見

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雨宮徹
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 兵庫県赤穂市福浦にある丘陵の頂上に未知の前方後円墳があることが分かった。古墳時代前期のものとみられ、近畿最西端の前方後円墳だという。市教育委員会は、当時の近畿と瀬戸内の境界を推定できるだけでなく、海上交通を考える上でも重要な古墳だとしている。

 市教委文化財課によると、発見された古墳は赤穂市と岡山県備前市の境に近い福浦港の南西側に位置する、標高74メートルの丘陵にある。

 規模は全長44メートルで、後円部の長さは27メートル、前方部の長さは17メートル。高さは3メートルとされる。古墳の基礎部分として配置された、人の頭ぐらいの大きさの「基底石」の置き方から、4世紀ごろの古墳時代前期に築かれたものと推測される。

 きっかけは2023年に兵庫県が公開した詳細な県土全体の地形データだった。航空レーザーによる50センチメッシュの高精度なデータを市教委が精査したところ、前方後円墳の形跡が見つかった。

 市教委は25年度から3年間の計画で発掘調査を始め、今年1~2月に後円部と前方部が接合する「くびれ部分」と、前方部の端に当たる場所の2カ所を掘った。すると表層から20~40センチの土中に人為的な基底石の配置や盛り土の形跡があることが確認できた。4センチ四方の土器片も一つ見つかった。

被葬者は海と関わりのある有力者か

 地名から「福浦黒バナ(やま…

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この記事を書いた人
雨宮徹
福山支局
専門・関心分野
地方政治、ハンセン病、歴史、戦争・被爆者

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