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著: 鵜飼 ヨシキ小学生のころ、夕方に家から歩いて京阪の四条駅(現:京阪「祇園四条駅」)に向かう途... 著: 鵜飼 ヨシキ小学生のころ、夕方に家から歩いて京阪の四条駅(現:京阪「祇園四条駅」)に向かう途中の道で、見知らぬおじさんが声をかけてきた。 「にいちゃん、遊んでいかへんか?」 髪をポマードで後ろに流し、スラックスのポケットに手を入れながら、脂の乗った雰囲気をまとったおじさんは、僕を見て笑顔を浮かべていた。 そのころの僕は、おじさんが何者なのか分かっていなかった。今では、あのおじさんが水商売の店員で、明らかに小学生である僕をからかっていたのが分かる。 おじさんの背後には店の扉があり、陽が落ちて色を失っていく街には似合わない派手な光を発していた。僕は少し緊張しながら笑い返し、右手を高く上げておじさんに挨拶し、そのまま通り過ぎた。 平成初期にはこういうテキトーな感じがまだ残っており、多種多様な人々が時と場所を同じくして混ざり合いながら生きていた。それが僕にとっての京都の原風景であり、木屋町の
2026/05/26 リンク