全ては、運命的な出会いから始まった。2019年夏、愛知県内のアイスリンク。
それぞれ次のペア相手を考えていた時期に、世界的指導者のブルーノ・マルコットさんから「2人を組ませてみたい」と打診があった。
滑り始めてすぐ、2人は驚いた。
声をかけずともスピード感が合う。
木原選手が三浦選手を頭上に投げ上げると、滞空時間、高さとも申し分なく、クルクルと回転してきれいに技が決まった。
三浦選手を受け止めた木原選手は、今までペアを組んできた人との高さの違いに、雷に打たれたような衝撃を受けたという。
手応えを感じ取ったのは2人だけではなかった。
滑りを見たマルコットさんは興奮を隠さずにこう言った。
「君たちなら世界で戦える」