友達の家は団地だった。自分の家はマンションだったから、雑多な感じが新鮮だった。
友達と遊んでたら友達のお母さんがおにぎりを持ってきてくれた。
自分んち母親が作るおにぎりは必ず海苔がついてたから海苔無しのおにぎりは初めて見た。
その海苔無しのおにぎりを食べてみると、しょっぱい。うちのおにぎりより塩気が強い。
そしてなんと、具が無い。普通おにぎりは梅や鮭や昆布が入っているはずだが、何も無い。
そう、単なる塩おにぎりだった。
しかし、これが何とも美味い。
大体おにぎりを食べる機会は遠足とか弁当で時間が経ったおにぎりだ。
だが、この団地の友達のお母さんが出してくれたおにぎりは握りたてのご飯で柔らかく、塩味が効いている。具は無いけどシンプルにご飯だけで楽しめるのも良い。
うちは結構金持ちだった。良いもん食ってたと思う。でも団地の友達の家で食べた塩おにぎりは今でも忘れられない最高のおにぎりだ。
何が言いたいかっていうと、おにぎりに海苔つけたり具を中に入れるなってこと。
おかずを添えたいなら外付けしておけ。
こどものころ、家でできたてのおにぎりを食べて、「こんなのおにぎりじゃない!ちゃんと硬いのがほんとうのおにぎり!」と思ったことがあるが、硬いのは冷えてるからなんだ、と気...