2025-11-02

なんとなく消えない記憶

ここ数年ずっと気になっている記憶がある。

人間頭蓋骨を見つけた記憶だ。

もう20数年前のことで、詳細は覚えていないが、少し道を外れた藪の中、木の根元か何かで窪んだ凹みに頭蓋骨があった。

今となっては自分でも驚くが、そのときの私は「あぁ、人間の骨か」としか思わなかった。

当時小学校低学年。いわゆる限界集落と呼ばれる森の中の集落暮らしていた私は、動物の死骸や骨なんて見飽きていたし、藪の中だし当然骨くらいあるよな、位にしか思っていなかった。

から、その時のことは誰にも言わなかった。自分としては、いつもの出来事と地続きの何かでしかなかったから。

ただ、大人になって思い返せば、あんなところにポンと人骨があっていいはずはない。

あの集落で誰かが居なくなったなんて話は聞いたことがないから、おそらく外部の人なのだろうと思う。

あれは誰だったのか、1人事故にでもあったのか。はたまた何か事件に巻き込まれていたのか。

なにより、家族や友人に探されていたのか。

今更、真実はわからないが、あの時、大人に言っていれば、という悔いはある。

とはいえ、もう場所記憶も定かでないし、そもそも20数年経ったものが見つかるわけはない。

何となくずっと心に刺さったトゲみたいな記憶だ。

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