急遽筆記!
    当サイトの朗読詩や、散文詩など
    主に、一人用の台本の詩などは

    ガンガン、AIに突っ込んで
    楽曲用歌詞として使ってください !!

    リンク表記不要、商用利用可
    作詞:という欄には [ 絶対オト幻 ] と
    記載してください、無い場合は
    書く必要はありません、とにかく!
    ガンガン、AIに使用してください !!
    
    試しに
    『 抱き合った、その明日に 、、、』
    の後半の詩を使って、udio で生成(せいせい)
    
    
    [ Fleeting Wishes
     ]
    
    [ Fading Aspirations
     ]
    
    空に消えた願いを
    もう一度
    
    その胸に宿す
    ことが出来るのなら
    
    覚めない明日は
    もう要いらない
    
    一度捨てた希望は
    もう帰らない
    
    だから、優しさを
    失ったその心を
    
    君に届ける
    そんなあの日は
    
    もう、帰っては……
    
    来ないのだから 、、、
    
    
    2曲目はなんか、打ち込んだのとは 違う歌詞に成っていますがw 一応出来るみたいなんで ガンガン、AI生成(せいせい)に うちの詩を突っ込んで 使ってください♪ もうちょっと歌詞を 長めに取ったバージョン [ Whispers of Tomorrow ← ガチで名曲♪www ] [ Fleeting Shadows ]



    2人用 掛け合い台本 【男1 女1 】 SFファンタジー青春ロマン 少々恋愛系映画館デート 人生観モノローグ進行系 #590 本が好きな 『 無口な少女 』 に連れられて……☆ EP 4

    2人用 声劇台本 【 男性 1人、女性 1人 】

    台詞数 : 172
    所要時間 : 約 33分



    【 掛け合い台本 #590 タイトル 】

    本が好きな
     『 無口な少女 』 に
      連(つ)れられて……☆ EP 4


    【 配役 】

    A : ユタカ ♂ ( セリフ数 99 ) 少々攻め
    B : リナ ♀ ( セリフ数 73 ) 無口系少女 少々受け

    **********

    【】 : モノローグ
    〔 〕 : ナレーション

    【 役表 】
    ――――――――――
    本が好きな
    『 無口な少女 』 に
     連れられて……☆ EP 4
    https://zeotogen.blog.fc2.com/blog-entry-1371.html

    A : ユタカ ♂ :
    B : リナ ♀ :
    ――――――――――

    【 ジャンル 】

    SF ファンタジー青春ロマン系
    少々恋愛 映画館 デート
    少々人生観 モノローグ進行系
    某アニメキャラ風 無口系少女

    【 注意事項 】

    事前に一度も台本
    またはセリフに目を通さない
    初見での上演と
    ぶっつけ本番は禁止です
    必ず演じる方全員が
    台本チェックをしてください

    台本の転載・再配布禁止です
    URL で、このページに誘導してください
    必ず 利用規約 を読んでから
    自己責任でご使用ください


    【 作品概要 】

    あるとき、ふと
    リナ が、何かに気付く……
    ソレは自分の中に秘められた
    『 プログラムの拡張認識部 』
    より 『 人間らしい感覚 』 を覚え
    少しの間その 『 自我の覚醒 』 に
    とまどっている 。。。
    そんな場面の SFロマン 少々ほのぼの
     恋愛系 の 台本作品
    です☆

    良かったら
     ゼヒやってみてください (`・ω・´)ゝ☆♪

    【 出番率 】

    ユタカ の モノローグ が中心で進んで行くハナシなので
    リナ は、比率的に セリフ少な目 です m(_ _)m

    â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡â–¡


    B 「 アナタが……
       ワタシに観えた……
    」

    A 「 …… ん……? 」

    *********************

    A 【 なっ、なんだ……?

       イキナリそんなコトを言ってきた
       リナ の表情を見るオレ……

       相も変わらず
       全くの無表情だ……
       何を考えているのかが
       さっぱりワカラン……
    】

    *********************

    A 「 な……、なんだって……? 」

    B 「 アナタが
       ワタシに観えた……
    」

    *********************

    A 【 ……………………
       ……………………
       ……………………
       ………… ダメだ、ワカラン……
    】

    *********************

    A 「 どういう意味なんだ? ソレ…… 」

    B 「 …… ワカラナイ…… 」

    *********************

    A 【 ワカンネェのはコッチだよ
       とも言いたかったが……
       何か良くワカラン
       『 何らかの感覚 』 が
       リナ の中で囁(ささや)いているモノでも
       あるんだろうか? と、想って
       とりあえず、やり過ごそうと
       思ったのだが……
    】

    *********************

    B 「 …… アナタの中の
       遺伝子情報と……
       ワタシのプログラムが……
       似ているの……
    」

    *********************

    A 【 ……………………
       ……………………
       …… で……? ソレって
       どういうコトに成るんだ?
       ダメだ……、さっきから
       コイツの言わんとしているコトが
       何だか、さっぱりワカラン……
    】

    *********************

    A 「 ソレはつまり……
       どういうコトなんだ……?
    」

    B 「 アナタとワタシは
       似ているの……
    」

    A 「 …… なっ、何がだ?
       その遺伝子とか
       何とかがってのか?
    」

    B 「 そう…… 」

    *********************

    A 【 『 そう…… 』 だけじゃ
       ワカンネェんだよ
       いつもいっつも……
       とりあえず リナ を造った
       『 ミーナ・フィリカ 』 に
       オレの先祖が紛(まぎ)れ込んだりでも
       していたのだろうか……?
    】

    *********************

    A 「 だとして、どうするよ……?
       オマエはアンドロイド……
       オレは人間だ……
       元々、人間に似せて
       造られているんだから
       そういうトコロがあっても
       フシギじゃ無いん
       じゃないのか?
    」

    *********************

    A 【 とりあえず、そんな感じの
       もっともらしいコトを
       言ってみたのだが
    】

    *********************

    B 「 ワカラナイ…… 」

    *********************

    A 【 そう言って、目を伏せて
       うつむいている リナ ……

       なんだろう…?
       初めてコイツから
       『 感情 』 のようなモノが
       観えたような気がするが……
    】

    *********************

    A 「 …… 良くワカランが
       短いオレの人生経験であり
       人間のオレからすると、だ……
    」

    B 「 …… なに……? 」

    A 「 頭で考えて
       良くワカラナイ……
       でも身体の内側で
       何かモヤモヤした気持ちが
       うごめいているってぇのはだ
    」

    B 「 ぅん…… なに……? 」

    A 「 『 情(じょう) 』 ってヤツだ 」

    B 「 …… じょ、お……? 」

    A 「 そう、『 情 』 だよ 『 情 』
       人間は有史(ゆうし)以来やソレ以前の
       遥(はる)か昔から
       何千年、何万年モノ間(あいだ)
       その 『 ワケのワカラン気持ち 』 に
       左右されていて
       しかも、いまだに
       ソレについてハッキリとした
       解明をするコトが
       出来たヒトは居ないんだよ
    」

    B 「 アレだけ、書物があるのに……? 」

    A 「 あァ…、だから気にすんな
       オマエだって自分が
       どんなプログラムで
       構成されているか
       なんてぇのを
       100% 認識しているって
       いうワケでは無いんだろ?
    」

    B 「 …… ぅん…… 」

    A 「 だとしたら、理解が
       出来ないトコロがあっても
       フシギじゃ無いんじゃないのか?
    」

    B 「 そう…… ありがと…… 」

    A 「 いや別に、礼を
       言われるようなコト
       じゃネェとは想うが……
       まァ、何にせよよ?
       人間ってぇのには
       そんな部分があんダヨ
       頭では分かっているのに
       心ではその通りに成らないとか
       そういうトコロがサ
    」

    B 「 こ・こ・ろ……? 」

    A 「 そう 『 心(こころ) 』、どっから来て
       何がそうさせるのか
       今のトコロ、ハッキリとは
       解明されてはいない
       部分なんだよ
    」

    B 「 人間ってそんなに
       『 不確(ふたし)かな感覚 』 で
       生きて居るの……?
    」

    A 「 まァな……、食欲やら
       なんやら以外の
       よくワカンネェ部分についちゃ……
       本人も何でそんなコトを
       やってんのかワカンネェこと
       何ていうのは
       日常茶飯事なんだゼ?
    」

    B 「 …… そうなの…… 」

    A 「 オマエの中に
       『 そういう部分 』 が
       あるのかどうかってぇと
       良くはワカンネェが……

       今のハナシを
       聞いている限りでは……
       オマエが言っているコトってのは
       そういう人間の 『 感情 』 って
       呼ばれる部分に近いって
       感じがしたな
    」

    B 「 …… かん、じょう…… 」

    A 「 あァ……
       アンドロイドのオマエに
       そんなモノが内在(ないざい)して
       いるのか? て、いうと……
       正直、オレには
       ワカンネェけどな?
    」

    B 「 ………… 」

    A 「 ま、こんだけ
       『 人間社会の中 』 に
       溶け込んで生活しているんだ
       少しばかり人間くさく成っても
       オカシくは無いと思うし
       人間って、のいうはな?
    」

    B 「 なに……? 」

    A 「 その殆(ほとん)どが、自分が
       何をやっているかなんて
       ホントのトコ、ワカンネェで
       行動しているヤツ
       ばっかりなんだよ
    」

    B 「 …… 信じられない……
       一つ一つの行動に
       『 理由が無い 』 なんていう……
       そんなコトが……
       あり得るの……?
    」

    A 「 まァな? 認めたくはネェがな……
       人間っていうのは
       大まかに言うと
       そんなモンなんだ

       その 『 人間 』 とだ
       こうやって長い時間を
       一緒に行動していれば
       オマエ自身も 『 何らかの影響 』 を
       受けてもフシギじゃ
       無いっていうコトさ
    」

    B 「 …… そう…… 」

    A 「 だから気にすんな
       ソレよりよ?
    」

    B 「 なに……? 」

    A 「 いっつも 『 レコレディ・アルト 』 に
       ばっかり行ってんだろ?
    」

    B 「 うん…… アナタには……
       感謝をしている……
    」

    A 「 ソレはアリガタイんだが…
       さっきも言った通り
       オレは人間だ……
       おんなじコトばっかやってっと
       段々と飽きて来ちまうって
       いうのがあってよ?
    」

    B 「 飽きて…… 来る……? 」

    A 「 うん…、何かバイトに
       行っているみたいな
       気分に成っちまっているからよ
       今日はチョット趣向(しゅこう)を変えて
       二人でどっかに
       遊びにでも行ってみないか?
    」

    B 「 ………… 」

    A 「 ん? どうした……? 」

    B 「 …… そういうのを……
       したコトが無いから……
       どうしたらイイのかが……
       よくワカラナイ……
    」

    A 「 そっか……、そういう場合には
       持って来いっていう感じの
       デートっつぅか、そういうのが
       あるんだが行ってみるか?
       なにより 『 人間の感情のコト 』
       っていうのを
       良く知りたいんだろ?
    」

    B 「 うん……、今はソコが
       一番良くワカラなく
       成っている部分……
    」

    A 「 だったら、尚更(なおさら)だ……
       今日は 『 レコレディ・
        アルトでの作業 』 は
       お休みっていうコトにして
       遊びに行こうゼ?
    」

    B 「 わ…… かっ、た…… 」

    *********************

    A 〔 と、いうような感じで
       初デートというか
       コレまでずっと一緒に
       『 レコレディ・アルト 』 での
       作業をして来ていたオレ達……
       今日は、気分転換も兼ねて
       一緒に遊ぶコトにした
    〕

    *********************

    A 「 デートも出来て
       『 人間の感情 』 も観られる
       とっておきのプランって
       いうのがあるんだがな?
    」

    B 「 なに……? 」

    A 「 映画だよ、映画
       ちょうど観たい
       映画があってよ?
       アレを一緒に観に行こうぜ?
    」

    B 「 ぅ、ぅん…… 」

    A 「 映画くらいは
       ワカルんだろ?
    」

    B 「 ぅん……、まだ……
       観たコトは無いけど……
    」

    A 「 じゃ、尚更(なおさら)だ……
       社会勉強って感じで
       今日はまずは映画から
       スタートしてみようゼ
    」

    B 「 わ…… か…… った…… 」

    *********************

    A 【 と、半(なか)ば強引に リナ を
       『 映画 』 へと連(つ)れ出したオレ

       普通に歩いている分には
       何処(どこ)にでも居る
       小柄でカワイイ
       女の子である リナ と
       街中を一緒に歩くっていうのは
       悪くない気分だw
    】

    A 〔 と、そんな風に
       一緒に歩いている途中
       足を止め、つぶやくように
       一言(ひとこと)いう リナ
       さっきと同じ問いだ
    〕

    *********************

    B 「 なんで…… アナタは
       ワタシと似ているの……?
    」

    *********************

    A 〔 途中で立ち止まった
       リナ のトコロまで
       少し戻って
       説明をするオレ
    〕

    *********************

    A 「 だから……、今、色々と
       考えたって
       きっと答えは出ネェよ
       そういうのは……
       何て言うかな……?
       経験して色々と認識して
       行くコトだと思うゾ?
    」

    B 「 けい…… けん……? 」

    A 「 そう……、いっつもおんなじコトを
       ばっかりやっていたら
       いつまで経(た)っても
       見つかんネェよ
       そういうのは……
    」

    B 「 …… そう…… 」

    A 「 何でもイイからよ?
       今日は気晴らしに
       パ~ッと行ってみようゼ?
    」

    B 「 ぅ、ぅん…… 」

    *********************

    A 〔 その後(あと)、リナ は……
       今のコトについて
       ずっと考え込んでいるようで
       少しうつむきながら
       歩いていた
    〕

    A 【 リナ を造った
       『 ミーナ・フィリカ 』

       ソレが… リナ のような
       アンドロイド に
       どれだけの機能を
       組み込んでいるのか
       まではワカラナイが……

       どうやら 『 感情 』 に
       当たるような部分が
       含まれているのかもな?
       そんな風にも思い始めている
       オレが居た
    】

    *********************

    A 「 っと、着いたゾ?
       って、何が観たい?
    」

    B 「 いくつもあるの……? 」

    A 「 あァ、まァ
       大体 5・6本くらいは
       いっつもやっているかな?
    」

    B 「 アナタの
       オススメのでイイ……
    」

    A 「 オレのオススメ……? 」

    *********************

    A 【 ソレで行くと……
       SF超大作アクションの
       『 ファイナル・グラッド 』 に
       成っちまうが……
       今の リナ に一番 何ていうか
       勉強に成りそうなヤツって成ると……
       ラブロマンス系の……
       『 虹のかなたへ 』 なんかが
       オススメっぽいかな?

       とりあえず、コレにしとくか……
       一応 『 人間模様が面白い 』 って
       前評判だったしな
       こういうのが今はイイだろう……

       と、いうコトで
       『 虹のかなたへ 』 を観るコトにして
       映画館に入ったオレ達
    】

    A 〔 二人分のチケットを買い
       映画には付き物の
       ポップコーンを買った

       アンドロイドである リナ が
       食えるのかはワカラナイので
       とりあえず 1個だけに
       しておいたのだが……
    〕

    *********************

    A 「 オマエ、ライトノベルは
       あんなに読んでんのに
       映画は全(まった)く観ないのかよ?
    」

    B 「 ぅん… 」

    *********************

    A 〔 相も変わらず、無表情で
       そう淡々と返す リナ
    〕

    A 【 まァ、イイか、コレはコレで
       イイ経験に成るだろう
       そんなコトを思いながら席に付き
       間も無く映画が始まった

       オレの横で、パクパクと
       ポップコーンを食っている リナ
       思ったより平然と食うんだな?

       そんなコトを思いつつ
       アンドロイドの胃の中ってのは
       どう成ってんだ?
       と、いうような
       疑問が沸いていた
    】

    *********************

    A 「 オマエ…… 」

    B 「 なに……? 」

    A 「 オマエ達って
       その何ていうか
       食ったモンって
       どう成るんだ?
    」

    B 「 一度 『 重力 』 に変換してから
       エネルギーとして貯蓄される
    」

    A 「 へぇ~ 『 重さ 』 ってのは
       実はエネルギーの
       集合体っていうのは
       聞いたコトはあるが……

       ソレで行くと
       確かとんでもない程の
       エネルギーに成るってコト
       なんじゃ無かったっけ?
       そんなに食っていて
       大丈夫なのか?
    」

    B 「 なんで……? 」

    A 「 E=MC2 ( イー イコール
        エムシー二乗(じじょう)
    ) だっけか?
       アレで行くと、そんなに食ったら
       とんでも無いエネルギーに
       成るんじゃないのか?
    」

    B 「 成る 」

    A 「 本当に大丈夫なのかよ……
       オマエ、突然 爆発したりとか
       しネェだろうなァ……?
    」

    B 「 しない 」

    *********************

    A 〔 そう言いつつ
       パクパクとポップコーンを
       放り込むように
       口(くち)にしていく リナ

       こんなに食うんなら
       オレの分も買っておけば良かったゼ
       そんな風に思っていると
       リナ がつぶやく
    〕

    *********************

    B 「 この主人公が
       なにを言っているのかが
       ワカラナイ……
    」

    A 「 あ? なんだよ
       ワカラナイって……
    」

    B 「 言っているコトと行動が
       なんで違うの……?
    」

    A 「 まァ、何ていうか
       色々と事情があるんだよ
    」

    B 「 事情ってなに 」

    A 「 この主人公は
       別れてしまった前カノのコトを
       今でも想っているワケだが
       既(すで)に新しい彼女が居る
       だから、ソレを表(おもて)に
       出すワケには行かないんだよ
    」

    B 「 なぜ? 」

    A 「 いやそりゃ、今の彼女が
       悲しむから言えないだろ
    」

    B 「 なんで、そんな
       ややこしいコトをするの?
    」

    A 「 まァ、何ていうか……
       ソレが人間っていうヤツ
       っていうコトに成るのかな……
    」

    B 「 そう…… 」

    *********************

    A 〔 と、言いながら、再び
       パクパクとポップコーンを
       放り込みながら
       映画に観入っている リナ

       コイツは普段、どんな感じで
       ライトノベルを読んでいるんだ?

       今、オレがしたような
       『 説明 』 が無いと
       理解出来ないんだったら
       いつも何に共感をして
       好きなライトノベルを
       買っているんだろうか……?

       そんなコトを思いながら
       映画を観ていた
       ソレから暫(しばら)くしてのコト……
       映画の主人公が
       今の彼女に別れを告(つ)げて
       ずっと想っていた前カノに対し
       告白をする場面まで
       来たときのコト……
    〕

    *********************

    B 「 ………… 」

    *********************

    A 〔 さっきまで
       パクパクとポップコーンを
       食べていた リナ の
       手が止まった
    〕

    *********************

    A 「 ん? どうした……? 」

    B 「 ………… 」

    *********************

    A 【 ソレを観たとき
       正直 驚きを
       隠せなかったが……

       なんと……
       リナ の頬(ほお)には
       ひと筋(すじ)の 涙 が流れ
       スクリーンの光が
       反射してキラキラと光っていた……

       まっ、まさかっ、コイツ
       なっ、泣いてんのか……? ( 汗 )

       その様子に
       かなり驚愕(きょうがく)をしていたオレ
       気に成ったので、どうだ?
       ようやく主人公の気持ちとかが
       理解出来たのか? とか
       声を掛けてみたかったのだが……

       せっかく感動している
       様子だったので
       水を差しても悪いと
       想って黙っていた……
    】

    A 〔 そうして映画が終わり
       一緒に映画館を出たオレ達
       さっきからずっと
       黙りこくっている リナ が居る
    〕

    *********************

    A 「 ポップコーン
       美味かったか?
    」

    B 「 …… ぅん…… 」

    A 「 ………… 」

    *********************

    A 〔 どうやら、まだ
       さっきの映画の余韻(よいん)が
       残っているらしく
       上気(じょうき)した様子で
       ポーーッとしている感じの
       リナ が居た
    〕

    *********************

    A 【 少し、黙ってて
       おいてやるか……
    】

    *********************

    B 「 ………… 」

    A 「 …… ん? 映画の内容は……
       どうやら理解出来た……
       ようだな……?
    」

    B 「 …… ぅん…… 」

    *********************

    A 【 良くはワカラナイが
       とにかく リナ には
       アンドロイドながら
       人間の感情に
       共鳴 出来る部分が
       あるコトだけは確かなようだ
    】

    *********************

    B 「 人間って……
       いつも……、あァなの……?
    」

    A 「 いつもって……? 」

    B 「 あんなに……、強く誰かに
       『 想い 』 を寄せてしまったり……
       ソレで言葉とは裏腹(うらはら)に
       反対の行動を
       取ったりとかをするの……?
    」

    *********************

    A 【 なるほど……、今までは
       本の中での文字だけの情報で
       理解をしていたストーリーを
       映画っていう 『 実写の情報 』 で
       観たコトで、相当に強く感銘(かんめい)を
       受けているようだな?
       とか……、何となくそんな風に
       リナ の今の様子を分析してみた
    】

    *********************

    A 「 まァな? いっつも
       いっつも、あんな風に
       ドラマチックに行くコト
       ばっかりじゃ無いけどよ
    」

    B 「 ユタカ は……、あァいう風に
       成るコトがあるの……?
    」

    A 「 あァいう風に
       成るっていうのは?
    」

    B 「 誰かを……
       『 好き 』 にって成ったり……
    」

    A 「 あァ、まァ オレも
       普通に健康な男子なワケで
       カワイイ娘(こ)にトキメいたりする
       何ていうコトは
       正直、しょっちゅう
       あるっていう感じかな?w
    」

    B 「 …… そう…… 」

    *********************

    A 〔 そう言って、また少し
       考えるように
       押し黙る リナ ……
    〕

    *********************

    A 「 とりあえず
       何ていうか……
    」

    B 「 …… なに……? 」

    A 「 オマエ達 『 ミーナ・フィリカ製の
        アンドロイド達 』 には
       どうやら…… 『 感情 』 を
       持たせる機能が
       組み込まれているっていう
       コトだけは、ワカッタよ
    」

    B 「 なぜ……? 」

    *********************

    A 【 『 なぜ……? 』 ってオマエ
       映画の内容に共鳴をして
       泣いていたじゃネェか……w
       とか、想ったが
       あえて口(くち)に出すのは
       控(ひか)えて置いたw
    】

    *********************

    A 「 少しは
       勉強に成ったろ?
    」

    B 「 …… ぅん……
       やっぱり……
    」

    A 「 やっぱり……? 」

    B 「 アナタとワタシは
       似ている……
    」

    A 「 …… そうか……? 」

    B 「 ソレが何処(どこ)から
       来るモノなのかは
       判(わか)らないけれど……
    」

    A 「 ワカッタよ、ソレ……
       まァ、でも何ていうか
       そう急ぐコトも無いだろ?
    」

    B 「 …… そう……? 」

    A 「 あァ、そういうのは
       何て言うかな?
       ユックリと色んなコトを
       見聞きして、自分なりに
       答えを出して行くもんだ……
    」

    B 「 ………… 」

    A 「 オマエ達、アンドロイドが
       どうしているのか
       まではワカラナイが……
       少なくともオレ達
       人間はそうやって
       『 成長 』 して行っているよ
    」

    B 「 成長……? ワタシにも
       出来るの、かな……
    」

    A 「 …… だと、イイな? 」

    *********************

    A 【 もし、そうだとしたら……
       ふと……、自分の中に
       コレまでには
       あり得なかったような
       考えがよぎって
       しまっているオレが居た……
    】

    *********************

    B 「 ありがとう、楽しかった……
       …… 少し……
       今日のコトを分析するのに
       時間が掛かりそうだけど……
    」

    A 「 まァ、そうだな?
       オマエ達のプログラムは
       オレ達、地球レベル
       程度のモノでは無く
       遥(はる)かに先を行っているって
       いうコトは確からしいからな?
       ユックリと考えろよ
    」

    B 「 ぅん…… そうする…… 」

    A 「 じゃ、また明日 学校でな? 」

    B 「 ぅん……、待って…… 」

    A 「 なんだ……? 」

    B 「 アナタとワタシが
       似ている理由……
       アナタも考えて……
    」

    A 「 わ、ワカッタ…… 」

    B 「 今日は、ありがとう…… 」

    *********************

    A 【 そう言って
       帰って行った リナ……

       ふぅ…、アンドロイドと
       デートをしていたなんて言ったら
       誰に話しても信じて
       貰(もら)えそうに無いゼ
       そんな一日だったワケだが……

       さっきも一瞬、頭に
       よぎってしまったコトだが……
       映画に共鳴して
       涙を流していた リナ ……

       その横顔を観て
       このままコイツの中で
       『 感情 』 と呼べるようなモノが
       成長して行って
       くれるんだとしたら……

       オレに対して……
       『 特別な感情 』
       と、いうようなモノを……
       抱(いだ)いてくれるのではないか……

       いや……、抱(いだ)いて欲しい……?

       なんて、そんな感じで
       アンドロイドであるハズの
       リナ に対して 『 あらぬ気持ち 』 を
       ひそかに感じ始めて
       しまっているオレが居るのは……

       ココだけのナイショに
       して置いて欲しい 。。。
    】


       つづく

    本が好きな 『 無口な少女 』 に連れられて……☆ シリーズリンク
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