安心、安全はタダではない?
安心して飲める水が只で手に入ると思ってはいけない・・・。
・・・などと、まことしやかに言う、したり顔の輩がいます。
特に経済評論家などに多いようです。
・・ふざけたお話です。・・・そんな事を常識にしなさんな!
安心・安全ビジネスと言う言葉が出て来ました。子供たちを犯罪から守るためのビジネスや、食品の安全性を確認するビジネスなどです。・・これら安心、安全を売るビジネスが繁盛する条件は、社会が安心、安全ではない事でしょう。子供たちが沢山犯罪に巻き込まれたり、食品に危険な物が色々混入されればされるほど、これらのビジネスは流行るのです。
保険業も広い意味で安心・安全ビジネスの一つとも考えられるでしょう。リスクを感じなければ、保険には入らないでしょう。・・やはり、社会にリスクが溢れている(・・と思わせられる・・)ほど、流行るビジネスでしょう。最近は様々な物事に保険が掛けられるようになってきました。そして、保険に入れば税金の控除までされると言う・・官民一体の安全ビジネス全盛です。
ここのところ数年、アメリカやイギリスなどからインフルエンザの恐怖が流布されて、日本も追随しています。世界中にインフルエンザパニックを引き起こし、ワクチンを作っている製薬会社はぼろ儲けのようです。(結局大した事のなかった今年など、どうも製薬会社の陰謀に感じましたが、製薬会社では、みんながワクチンの予防接種を受けたから大事に至らなかった・・・と言う事でしょう。)これらも安心・安全ビジネスと呼べそうです。
物資が溢れてしまった後の経済成長は、まだまだ使える物資をスクラップにして新しいものを買わせる・・・などと言う酷い手法が出て来ましたが、一方、このように、特別な場合を除いてそれまで商品の対象で無かったタダであった物事を有料にする方法も出て来ました。
昔は経済活動の対象外だった物事が、タダじゃ無くなって、有料になれば、確かに経済は成長するでしょう。・・案外こんなどうしようもない事が、経済成長の本質だったりします。【経済成長の本質】で論じました。・・
こうやって日常生活にどんどんどんどんお金がかかる社会構造が出来てきて、お金が無ければ生きられない社会になって、その必要な金額もどんどん膨らんでいます・・現実に社会起こっているのです。はじめから安心、安全な社会ではなく、お金を払わなければ安心・安全が買えない社会こそが、安心・安全ビジネスを展開し、経済が成長するのです。いたちごっこのように次々に別な危険が出現したほうが経済が発展していくのです。・・こんな愚かな事が経済成長の本質なのです。
経済成長主義は狂気の領域に突入したと言うべきでしょう。
- 関連記事
-
-
環境対策は功を奏しているのか? 2010/08/01
-
天災を超えるようになった人災 2010/07/17
-
腹を減らした巨大な家畜達 2010/07/13
-
起きてはならない海底油田事故 2010/07/09
-
欲望を数値に変換する装置 2010/07/05
-
雇用の創出 2010/06/09
-
安心、安全はタダではない? 2010/05/13
-
豊かさを犠牲にしてまで・・ 2010/05/09
-
季節外れの雪景色・・鎮守の森~7 2010/04/29
-
エコに踊らされる人々 2010/04/13
-
自由で公正な競争は行われているだろうか? 2010/03/25
-
地球の再生能力 2010/03/01
-
降りるのは登るより楽。 2010/02/21
-