お裾分け
我が家は農家ではなく、庭の家庭菜園もそれほど広くはありませんが、自分の家の庭以外にも2ヶ所借りて作っています。作っている作物の種類は多くはありませんので、何種類かの作物は自分の家族が食べる分以上に収穫出来ます。
勿論主食の米は作っていませんので、自給自足とは程遠いのですが、野菜と果物に限れば、実質、自給自足ができているやも知れません。「実質」と言うと、「実質二酸化炭素排出量ゼロ」などという、今流行りの詐欺的プロパガンダに似ていて嫌な表現ですが、量的には我が家で食べる野菜や果物の量と同じくらい自分で生産しているかも知れないと言うことです。すなわち、我が家で栽培していない野菜や果物も食べていますが、人にお裾分けして差し上げる野菜や果物と、逆にお裾分けで頂いたり、買ったりする果物や野菜の量が、同じくらいかも知れないと言う事です。

家のゴーヤカーテン
年間を通した量とすれば、買う野菜や果物の方が多いやも知れませんが、夏から秋にかけては、買う野菜や果物よりも、人にお裾分けする野菜や果物の方が断然多いと思います。ゴーヤや食用鬼灯、そして柿やキウイフルーツは収穫した半数近くをお裾分けしています。
多くの家庭菜園をやっている方同様に、私もお裾分けが大好きです。お裾分けした相手からもお裾分けとか色々御礼を頂いて、お互いいい関係になっています。
お裾分けし過ぎて、自分の家で食べる分が少なくなったりしたときは、多少後悔致しましたが、それよりももっとずっと後悔した事は、お裾分けをちょっとケチって、家でも食べきれずに腐らせてしまったときです。畑に埋めて土に戻したのですが、非常に残念でした。

昨年の柿の収穫
昨年のさわし柿がまさにそうでした。豊作の年は1000個以上は楽に収穫出来たのですが、昨年は不作で、300個ほどしか収穫できませんでした。そのうち80個ばかりを皮を剥いて干し柿にして、残りの200個強と、さらに他所から頂いてきた50個ほどをアルコールでさわしました。そのさわし柿は、2、3軒に合計5、60個しかお裾分けしませんでした。
例年よりも収穫量が少なかったので、残った柿は、十分に自分で食べられると思ったのですが、色々あって放って置いて、あまり食べないうちに柔らかくなってしまい(私は硬い柿が好きなのです。)食べる気がしないうちにカビ始め、半分以上畑に埋めることとなってしまいました。この様な時は、毎回後悔します。お裾分けは、「多少やり過ぎたか?」・・と思うくらい差し上げる事を心すべきかと思います。
その埋め合わせとして、昨年はたったの80個しか作らなかった干し柿ですが、半分くらいお裾分けしようかと考えています。

昨秋はあまり作れなかった干し柿
それに対し、キウイフルーツは、昨年はこれまでに無いほどの豊作で、かなり多くの方にお裾分け出来ました。2回も宅急便でお送りしたお家もあります。


近くでお借りして作っているキウイ棚。昨年は大豊作
上の回転楕円体がグリーンキウイ、下の球形がゴールドキウイ
お裾分けのように、経済活動、経済成長とは全く関係のないところでの、もののやり取りって、いい関係だと思っています。ものぐさな私ですが、大切にしたいと思っています。
<次回に続く>

食用鬼灯。右:草丈はひまわりのように高くなるオレンジチェリー種
左:矮性種のハニーゴールドなど。もう庭では自生状態
2種類の味は全く違う。
私はオレンジチェリーの方が遥かに美味しいと思うが、
お裾分けではハニーゴールドが人気

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