4年生の卒研発表を見学してきて感じたこと

先日4年生の卒研発表を見学してきた。凄く難しいものだと思っていたので、率直な感想としては「卒研ってこの程度でいいのかな?」というものが多かった。研究内容も微妙だし、かなりいい加減なものもあった。凄いと感じたのは2件ほど。こんな大口叩いてるけど、まぁ自分も来年涙目になっているだろうw
そこで、その発表と、質疑応答での教授とのやりとりの中で自分が感じた、卒論にあたっての注意点をまとめてみた。あくまで僕が見学した発表の中で感じ取ったことなので、一般的な注意点をすべて網羅している訳ではない。

研究内容について

研究のアピールポイントは?
  • 何が革新的なの?
  • 複数の利点があったとして一番のポイントは?

ここがアピールできないと最悪。

その研究をすることで良いことはあるの?
  • 誰が得するの?
  • どのように得するの?
  • 本当に得するの?

卒論程度であればさして重要ではないが、このことにまで考えが及んでいるとアピールすることの方が大切。

問題設定は適切か?
  • その問題設定は本当に問題となっているか?
  • 現実味のある問題か?
理論はわかるけど実現可能か?
  • 物理的
  • 費用
  • 処理速度

現時点で実現可能ではなくても将来的に可能になる可能性がある。そのことを調査・考察して、現時点で不可能であれば、現時点で不可能であると認識していることが重要。考えなしに「可能だと思います」と答えない。

研究姿勢

  • 明確な研究目的をもつ
  • 自分の研究だけでなく周辺分野について広く知識を持つ
  • 類似する研究については深く理解する
  • 「実験する時間がありませんでした」とならないように早めに研究を行う

è«–æ–‡

  • 書式を守る

プレゼン

  • あらゆる質問を徹底的に想定し、それに対する解答をあらかじめ用意する
  • 研究内容、指導教員名、自分の名前を初めに名乗る
  • 規定時間以内に絶対に終わらせる
  • プレゼン中は話に詰まらない
  • 早口にならない
  • 「このようになっています」と文字のスライドを見せない
  • 質問されても黙らない
  • 「その点については考えていませんでした」とならないように研究を隅々まで詰める
  • 問題点を指摘されたときに「今後の課題とさせていただきます」と返さない

しっかり練習する。

ブクマが予想以上についたので

というかつくと思ってなかったのですが、いろいろな人に見られると思うので、記事を少し丁寧にして、補足しました。