還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

生命兆候の薄い肉体をどうにかせねばと考える。

 

 どうも梅雨に入り始めのこの時期は、言いようのない倦怠感に襲われます。

身体が重く感じて、何をするにも少々億劫。

その犯人は、低血圧。

普段から最高血圧は90台がマイアベレージ。

めったに100以上にはなったことがありません。

先日の入院中、ベッドから起き上がる前の早朝に測っていただいたところ、なんと70台!

「生きてますかぁ~!」という感じ。

看護師さんに何度か測り直していただき、お手間を取らせました。

 

血圧が低いと、朝、起きるのが大変だと聞きますが、朝の目覚めは良好。

起きた次の瞬間には、起き上がって背伸びなんぞをひとつ。

「ああ、気持ちよかった!」と叫んで一日が始まります。

普段は低血圧であることの弊害を感じたことはないのですが、何でしょう、この梅雨の時期だけは、いつもにまして血圧が低く、どうも調子が上がりません。

「だりぃ・・・」

血圧は低い分には全く問題ないと聞きますが、これほど圧が低ければ、いつかどこかで血管が詰まるのではないかと心配にもなります。

 

そして、血圧が低いだけではなく、先日も記事にしたように、体重もやや貧弱。

最も寿命が長いと考えられている体重よりも-7キロ。

 

さらに、このたびのギプス生活で筋肉ももちろん低下。

骨折した側のふくらはぎは、一方の足のふくらはぎに比べ、直径にして3センチほど細くなっています。

65歳以上の高齢者の方で、筋肉減少と身体機能の低下が著しいサルコペニアが話題になっていますが、このままでいけば、仲間入り?

 

そして、骨折したという事実が示すのは、骨密度の減少。

2年前から、「要観察」状態にありました。

しかし、「もう二度と骨折しないためには、観察ばかりしていないで早めに服薬した方が良い」との医師の判断で、活性型ビタミンDの内服が始まりました。

「このお薬は、いつまで服用するんでしょうか?」という私の素朴な質問に、医師は、ニヤッと笑い、

「一生です」と。

半年ごとに検査を繰り返し、効果が薄くなってきた時点で、別の薬に切り替えるようです。

 

・低血圧

・やや低体重

・筋肉減少

・骨密度の減少

そうそう、今は改善しましたが、以前は、低血色素、つまり貧血もちでもありました。

 

あれあれ、身体はスカスカ。

夫によれば、「生命兆候が薄いまるでカトンボ」だそうです。

 

またスクワットに精を出すかな?

それともジムで筋トレ?

考えてはいるものの、低血圧の怠さのせいにして、二の足を踏んでいる私です。

ああ、これじゃ、マズイだろう!

 

 

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いいじゃないか、東洋医学!人体の不思議さを思う

一昨日から始まった夫の整骨院治療。

その後の症状はというと、これがいいんです。

ズキズキ、ズキンズキンと存在を主張していた首の痛みは、ほぼ消失。

2週間もそこに居座っていたというのに!

 

昨日も整骨院へ行った夫。

受けた施術は、手首を温めることと、テーピングのみ。

そのテーピングでツボを押さえているのかどうかはわかりませんが、そのほか、内服薬もシップも全くなし。

手首への簡単な?アプローチで首の激痛が収まりました。

 

いやぁ~!どうなっているんでしょう。

痛みといえば、炎症を起こしているか、何かが神経を圧迫してるか、そんなところが相場だと思ってました。

ところが、接骨院の先生は、「身体の歪み」だとおしゃる。

手首の捻挫をカバーしようとして肘→肩への負担が及び、その歪みがついに首に至ったとのこと。

 

この「身体の歪み説」。

今までも何度か聞いてはいました。

「その痛み、身体の歪みからきてますよ」というフレーズ。

ただ、さしたる自覚症状がなかったせいか、右から左へと聞き流していましたが、今回の一件で、少しずつ受け止め方が違ってきました。

 

これまで、科学的にその根拠が証明されている治療が最良だと思っていました。

ただ考えてみれば、こうした東洋医学を基本にしたアプローチは、西洋医学よりもずっと歴史は長く、膨大な知識の蓄積があるのですものね。

人間の身体のメカニズムがすべて解明されているわけでもなく、夫の今回の一件でも、まさに「人体の不思議さ」を感じました。

 

これから夫婦ともども、骨格筋系の劣化は避けられないお年頃。

運動などの自己努力はもちろんですが、今回のことは、こうした東洋医学系の幅広いアプローチを活用するきっかけとなりそうです。

 

それにしてもこの「身体の歪み」を正す治療、不妊症や花粉症にまで効果があるとか。

へぇ~、ほぉ~?

まだちょっと半信半疑な私です。

 

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これってゴッドハンド?半信半疑、摩訶不思議!夫の身体の痛みがなくなった。

ここ半月ほど、夫は首の痛みと同居中。

最盛期には、ロキソニンで抑えていないと、突き上げるような痛みに思わず声を上げてしまうほど。

夜も寝付けないことがあり、傍でみていても気の毒なほどでした。

 

痛みの場所は、耳と首の境目当たりの微妙な位置。

受診するにもどの科がいいのか?

首なら整形外科か?

耳なら耳鼻科?

三叉神経痛という線も捨てがたく、それならば神経内科か?

 

あれこれ迷い、結局はまずは耳鼻科受診。

ところが耳鼻科的にはなんら問題ないとのこと。

「寝違い」じゃないですかぁ?ということで、筋肉のコリをほぐすお薬をいただき様子をみていましたが、やはり痛みはあるもよう。

心配性の夫は、「腫瘍ができているのかも。これは大学病院でCTとMRIを撮ってもらったほうがいいかなぁ」と。

 

そんなとき、ジムで知り合った友人が、とある接骨院で頑固な腰痛を2回の施術でピタッと治してもらったとう話しを思い出しました。

夫も乗り気になり、早速昨日、受診の運びとなりました。

 

以下、夫の話しです。

まず接骨院の待合室には、「ここで長年の痛みから解放された」といった患者さんからの感謝のメッセージが、まるで居酒屋のポップのように張り出され、「ゴッドハンド」なる言葉も踊り、期待感はうなぎ上り。

 

診察室で出迎えたくれた先生は、お歳の頃、40代後半?

首の右側が痛いという夫の訴えが聞こえたのか聞こえなかったのか、全くお構いなしに、夫の背中側に回り、まずは肩甲骨のチェック。

「ああ、右が固いですね。」というなり、「はいこっち向いて」と左右両側から後ろに振り向かせ、「これが見えますかぁ?」と。

「ああ、やっぱり右側の可動域が落ちてますねぇ」と先生。

そして右手首を肩の位置まで上げて、もう一度トライ。

するとどうでしょう!

今度は、右側の動きが良くなって、さきほど見えなかった背中の後ろに立つ先生の手が見えたというではありませんか。

そして先生は、「〇〇さんの痛みは、手首から来てますね」とおっしゃり、「手首の捻挫です」と診断名を告げたのでした。

 

「えっと、痛いのは首なんですけど・・」と夫。

先生は、「その首の痛みの原因は手首なんです。捻挫です」と。

「あれっ?手首は、全く何ともないんですけど」となおもくらいつくと、「手首は、バイバイしただけでも捻挫しますから」と平然とおっしゃる。

「バイバイしただけで捻挫なんて、なんぼなんでもそりゃないだろう・・」と思ったものの、口には出せず、だだ黙っていたら、先生は、助手の方に

「手首のハイドロ10分!」と叫び、指示。

 

で、ハイドロなる施術を受けた夫。

要は手首を10分温めてもらったようです。

そして手首に、ごく簡単なテーピングのようなものをしてもらい、完了!

 

最後に、「どうですか?痛みは?」と先生に問われ、なぜだか少し楽になったような気がした夫。

「いいですね。少し楽になりました」と口走ってしまったそうです。

先生は、「そうでしょ、そうでしょ」とばかりに頷き、「じゃ、明日から毎日通ってください」と告げたそうです。

かくして、夫が痛い、痛いと日々さすっていた首に、一度も触れられることもなく、診ることさえされずに、診察は終了となったのでした。

 

手首の捻挫って言われても、手首なんか、うんでもなきゃ、すんでもない。

痛めた記憶が全くない。

そんなことをブツブツ呟いていた夫。

それでも、帰宅後は、徐々に首の痛みが取れたようです。

「ほんと、不思議なんだけど、痛くないんだよ」と半信半疑。

やっぱり「ゴッドハンド」なのでしょうか?

 

その接骨院では、身体の痛みや痺れ以外にも、花粉症や不妊症の治療にも力を入れているそうです。

まだ、実のところ腑におちてはいないのですが、東洋医学のパワーに触れた貴重な体験となりました。

さてさて、これから夫の首の痛みはどうなっていくのでしょうか?

これで完治したら、ホント、びっくり仰天です。

 

 

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辛すぎる結愛ちゃんの死を無駄にしないためにできること

児童虐待のニュースは、どうしても正視することができずに、テレビやネットも「見ない、読まない」弱虫です。

ただ、今回の結愛ちゃんが亡くなった痛ましい事件は、どうしても目を背けてはいけないような気がして、勇気を振り絞ってネットで読んでいます。

 

5歳のお子さんが書いたという文章。

世の中にこれ以上切ない手紙があるでしょうか。

切なさ、怒り、悲しさなどいろいろな感情がこみ上げ、心の羅針盤の針は振り切れそうです。

 

それにしても、なぜこのような悲惨極まりないことが起こるのか。

父親は、どこか心を病んでいて、父親も被虐待児だったのかも?

母親も父親からハラスメントを受けていたのかも。

虐待が常態化するにつれて、感覚が麻痺した?

父親、母親の実家のサポートはなかった?

いろいろ思うことはありますが、なぜ両親は結愛ちゃんを虐待したのかを考えてみても、仕方がないことですね。

これほど児童虐待が増えてくると、どんな家族にも虐待は起きることを前提に、対策を考えなければならないのではないでしょうか。

 

結愛ちゃんと母親に公的機関が関り始めたのは、結愛ちゃんがまだ生まれる前からのこと。

若年妊婦だったことから、保健師が母親に関わりをもち始めました。

その後、近隣から虐待の通報があったのが2016年8月。

香川県善通寺市から東京都に転居するまでは、時に切れそうになりながらも結愛ちゃんと両親は、行政サービスとつながっていました。

ところが、転居後、状況が変わってしまったようです。

香川県と東京都の連携の在り方、都側の緊急性や深刻度の受け止め方の問題、縦割り行政による児童相談所と警察との連携のなさ、もう一歩家庭に踏み込めない法律の不備など、いくつかの問題点があげられています。

 

結愛ちゃんが虐待を受けていたこと、虐待死のリスクを負っていることは行政も知っていたのに、救えなかった命。

どうして救えなかったのかを徹底的に検証して、法律やシステムを改めねばならないような気がしてなりません。

 

結愛ちゃんと4年間関わってきた香川県の児相の職員や病院、保健センターのスタッフ、香川県の要請を受けて関りを開始した東京都の児相のスタッフは今、どのような気持ちでおられるのでしょう。

悔しくて、悔しくて。

そして救えなかったことで自分を責めておられるのかも知れません。

 

救いたかったけれど、救えなかった法律やシステムの限界があった。

それを越えなければ、同じ悲劇が繰り返されるでしょう。

諸外国に比べ、日本は、児童虐待に関する法的な整備が遅れていると聞いています。

 

児相へ児童虐待への相談件数は、ここ13年間増加の一途をたどり、職員は疲弊しきっているとも聞きます。

「児相はなにをやっている!」と批判することは容易いですが、充分に機能出来るだけの人や予算が与えられているかどうかはなかなか伝わってきませんね。

 

少子高齢、人口急減社会に突入した日本。

日本に生まれた大切な命が、かくも粗末に葬られることが辛いです。

 

私も夫も年金をいただける年齢に達しています。

これから年金が減ることは、もちろん不安でありますが、それよりなにより、子どもにもっと手厚い世の中になることを切望してやみません。

子どもの虐待ほど、この国の歪みを感じるニュースはありません。

 

結愛ちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。

 

 

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老人を演じられる俳優が減り、老人が承認されない社会になった

私は、特別演劇好きでも映画好きでもありません。

そんな私でも、是枝監督による「万引き家族」が先日のカンヌ国際映画祭でパルムドール賞に輝いたニュースには、心から拍手を送りました。

是枝監督の作品といえば、樹木希林さん。

圧倒的な存在感、独特の空気感を醸し出す彼女の演技には、「これぞ俳優魂」といったものを感じます。

 

その彼女が、インタビューでこんなことを話していました。

thepage.jp

以下、引用です。

 

「近代劇の監督はいつも絶望していると思う。山田洋次監督が以前、タレント名鑑を見て『あきらめ表』だと言っているのを覚えています。そういう思いをさせているのは私たち俳優。いま、いろいろな監督が現代を舞台に『こういうものが撮りたい』という表現に挑んでいるのに、役者の層が追いついていかない」と現状を嘆く。

 続けて「人数はいるのですが、みな同じで個性がない。私がテレビで見ていても、会ったことがある人でも区別がつかなかったりする。舞台挨拶などでも、狭い場所でみんなヘアメイクとスタイリスト連れて同じようなことをしている。そういう風なことをして、人間が描けるのかなと思うんです。役者として、人物を演じるというのはとにかく、普通の生活をしなければいけないと思うんですよ」と持論を展開する。

 

このくだりで、大きく頷いてしまいました。
特に、樹木希林さんのように、市井の「おばちゃん」、「おばあちゃん」を演じられる女優さんが本当に少ないですね。
70代、80代になってもバッチリメイク。
美魔女上がりの「元は綺麗だったんだろうなぁ」という感じの方は、たくさんおられます。
でも、そうではなく、生活感を纏い、年を重ねた人間の強さも弱さも、狡さもおかしみも、切なさも賢さも、醜さもすべて含めてしっかり演じられる女優さん。
以前は、寅さんでお馴染みだった三崎千恵子さんや、蚊取り線香のCMでよくおみかけした園佳也子さん、さらに古くなると、北林谷栄さんなど、何人かの方が浮かんできますが、皆さんすでに亡くなられ、今は樹木希林さん以外にはどうも浮かんできません。
 
樹木希林さんは、今回の「万引き家族」で、入れ歯を外し、髪をボサボサにし、気味の悪い老女を体現したそうです。
人間が年をとると崩れていくという現実を、身をもって経験している立場から、表現したいというお気持ちがあったそうです。
これぞまさに「女優魂」。
表現者としてのプロフェッショナリズムが、人の心を揺さぶるのだと思います。
 
「女優さんも、男優さんも、「老人」をうまく演じられる人がいなくなっちゃったねぇ」
そんな問いかけに、夫は、「大滝秀治さん、好きだったけどな。そこにいるだけで存在感があったよなぁ」と。
そして、あの人も、あの人も、亡くなったなぁと話しつつ、「でも、だいたい、昔のような「老人」って、今は本当に少なくなっているんじゃない?みんな若いもん」と。
 
そう言われれば、いくつになっても肌の手入れは怠らず、髪も染めて服装も華やかな色目のものを選ばれる方が多くなってきました。
「老女」ではなく、皆さん「シニアレディー」。
寿命の延びとともに、ある意味で、今はなかなか「老人」になることが許されない社会なのかも知れません。
より若くあることが尊ばれ、老いることが自他ともに認められない社会。
いくつになっても美魔女上がりのような女優さんしかいないと感じるのは、そんな社会の変化を表しているのかも知れません。
 
 超高齢社会、それは、「人が老いること」を当たり前のように承認し合う社会ではなく、とことん遠ざける努力によって成り立つ社会。
生活感あふれる老人の姿など、どうやら特別な映画の世界以外では、今や関心を示されなくなっているようです。
 
 
 
 

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子どもの人生を台無しにして生きる最晩年は幸せか?

昨日Jennyさんがご紹介くださったNHKスペシャル「ミッシングワーカー」。

さっそく視聴しました。

 

www.jennyjp.win

 

40~50大歳代の独身の働き盛りの方が、親の介護のために離職した後、復職できずに経済的な困窮に陥るケースが急増しているとのこと。

求職活動もしていないために「失業者」のなかに入らないこうしたミッシングワーカーは、全国に103万人いらっしゃるそうです。

 

番組では、親の介護によって仕事を辞めた数人の方が登場。

親の年金によって当初は何とか生活が成り立っても、親の死後は年金も断たれ、生活はじり貧に。

すぐに仕事に就こうにも、数年のブランクですっかり自信を失ってしまったり、介護によって体調を崩したり。

あれこれ思ううちに、どんどんと月日が流れ、自分ではどうすることもできない状態に陥ってしまう切実な状況がそこにはありました。

 

本当にねぇ・・。番組の取材に応じてくださった方々の追い詰められた状況に、胸が痛くなりました。

ある方は、貯金残高は1万円とか。

またある方は、介護生活以来30キロも痩せてしまって、自分は「透明人間」。自殺する勇気もないとおっしゃる。

全く先の見えない暗闇のなかでもがいている状態、人生に光が見えないと言う方も。

仕事に就いていないということは、経済的な基盤を失うだけではなく、社会的なつながりや居場所を失うことでもありますね。

「貧困」と「孤独」の苦しみが、切々と身に迫ってきました。

 

いったい、どうしたらいいのか・・。

子どもの立場、親の立場、いろいろ思うことはありますが、「弱った親の世話をするのは子供の務め」、「親を大事にする孝行息子、孝行娘」といった社会的な規範を考え直さなければならないときに来ているように思います。

 

たとえば、ご近所の一人暮らしの高齢者が、どうも認知症らしき症状。

だんだんとごみ屋敷化していくにつれ、「息子さんはどうしてるの?」「娘さんは何をしてるの?」「子供たちはこの状況を知ってるの?」と周囲からの声が上がります。

「親がこんな状態だというのに、いったい子どもは何をしてるのか?」「子供だったら、親のサポートをするのが当たり前でしょう」という無言のプレッシャー、あるいは、言外の非難が子供に浴びせられます。

こうしたもろもろの見えない力も加わって、「親を放ってはおけない」と介護離職に踏み切る。

もちろん介護離職に至る要因は、もっともっと複雑だとは思いますが、「ご近所の手前」というのも、そのひとつではないでしょうか。

 

子ども世代は、自分が生きていくのに精いっぱい。

親も、自分の世話で子供の人生をメチャクチャにすることなんて誰も望んでいない。

「年老いた親を世話する孝行息子・娘」なんていう規範が通用する世の中ではなくなった。

親も子も、最後まで、自分の力で何とか生きることを精一杯頑張る。

 

まずは、そんなことがごくごく当たり前の認識になること、そして、親世代も、「子どもに世話される老後」という選択肢を外し、どうしたら自分の力で生きていくことが可能かを、あらゆるケースを想定して真剣に考えることが必要なように思います。

 

子どもの人生を台無ししてまで生き続ける最晩年は、果たして親にとっても幸せなのだろうかとまたしても考えさせられた番組でした。

 

 

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ギプスからの卒業!

しばらくの間、ご無沙汰してしまいました。

ここ1週間ほどの間、何やかにやといくつかの小事件が起こり、「書く体力」は低下したまま。

時に任せて、結局今になってしまいました。

 

さてさて、いくつかの小事件。

時間が経ってみると、どれもこれも大したこともなく、ありがたくもいつも通りの日常が過ぎています。

 

そんななかでも、昨日無事にギプスが外れ、足首の固定がサポーターに降格しました。

思えば、シーネで1週間、ギプスで4週間。計5週間。

ギプスも改良されているとはいえ、やはりそれなりに重く、固いものを四六時中着けていることの拘束感はやはりストレスになります。

2~3メートルの移動も、要松葉杖。

結局、家のなかの、半径5~6メートルの範囲内で生息する日々が続き、世間とは隔絶された日々でした。

 

この間、私はお絵かき三昧。

描いた絵は、30枚余り。

依頼されていたお仕事も、完成。

見方を変えれば、それなりに充実した日々でもあり、夫は、ますます「執事力」をアップ。

お料理とアイロン以外の家事とわんこのケアを完璧にこなし、何といっても自己価値がうなぎ上り。

夫にとっても5週間という期間は、長すぎず短すぎず、ちょうどよい期間だったようです。

 

昨日のレントゲンでは、経過は良好のもよう。

ギプスによる長期の固定で足首の関節が固まってしまう方も多くいらっしゃるようですが、足の甲を反らしたり曲げたりすることも、さほど問題はなく、特にリハビリは必要ないとのこと。

あと2週間ほど松葉杖での移動が必要なようですが、その後は自立歩行もできるようになるとか。

ここでもしも転倒するようなことがあったら、再骨折もまま免れない!

油断しないようにと戒めています。

 

さてさて、人間、いつ災難がふりかかるかわからないもの。

もしも万が一、骨折によって長期間ギプスを着けることになった場合のアドバイスをいくつか。

1.ギプスをしていても、動かせる範囲内で関節や筋肉を動かしましょう。

足首を骨折した私の場合、足の指をぎゅっと曲げたりパッっと伸ばしたり、グーチョキパーの足指じゃんけんや、ギプスのなかで足首をそっと伸ばしたり曲げたりする運動をずっと続けていました。むくみも比較的早くとれ、筋肉の萎縮も最小限にできたような気がします。

 

2.ギプスを濡らさない、汚さないようにしましょう

シャワーや入浴で少しでもギプスが濡れると、「蒸れ」の原因となり、そこから痒みが発生するようです。もしも濡れてしまった場合は、ドライヤーで乾かすこと。蒸れないように、ギプスの端からドライヤーの冷風を当てるのも効果的です。

 

3.何事も「慣れ」いくものだと心得る

最初は、「4週間」というギプス生活がひどく長く感じられました。ただ、1週間が過ぎ、2週間を過ぎるあたりになると、すべてのことに慣れてぐっと楽になりました。最初はイライラしたり、落ち込んでも、だんだん慣れていきますし、期限が決まっていることですから、いつかは解放されます。「ま、そのうちに慣れていくわ」とおおらかな気持ちでいるように心がけると自分が楽になります。

 

4.好きなことに気持ちを集中する

今回のギプス生活は、お絵かきにすいぶん救われました。ギプスをしていることなんて忘れてしまうほどに好きなことに集中していると、この時間も愛おしく感じられます。読書や文章を書いたり、手芸や芸術など、こんなことがなければできない、やれなことをしてみるのも悪くはないですね。

 

外での仕事をもたない私ゆえ、ずいぶんとゆったりしたギプス生活を送りました。お勤めをしておられる方は、通勤が何といっても難所、難題。こうはいかないと思いますが、何かの参考にしていただければ幸いです。

 

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