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新オレンジプランって何?運動習慣で健康を手に入れよう!

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こんにちは、みどりの小野です。
暖かい日が続きますが、皆さん運動してますでしょうか。

私は、去年は毎日歩いてました。
去年は大変体調も良く、健康だったのです。

しかし私の行く手を阻む雪。
春になり、暖かくなってウォーキングを始めようとすると、いつもの道なのに疲れるわ遅いわで散々で。
ようやく調子が出てきて毎日のウォーキングが習慣付けられてきた頃には雪が…。

毎年こんなことの繰り返しです。

これが東北クライシス。
近くにジムはないし、冬場の運動不足は田舎の東北民にとって重要な問題です。
今年は家の中でやれることを少しでも、と思ってYOUTUBEのエクササイズ動画をちょこちょこ見てました。

 


痩せすぎ注意 簡単な動きで体脂肪を燃やすダンスエアロ・エクササイズ

 

今はいい時代になりましたよね、こんなエクササイズが無料で、たくさん観られる。

昔ビリーズブートキャンプに入隊しましたが、アレの問題点は一度全部のコースをクリアしたら二度と入隊したくなくなること、ですね。
飽きるし、きついし。結構なお金を出してDVDを購入したので意地で一度はビクトリー!しましたが二周目はありませんでした。

いまはYOUTUBEでいろいろ見られるので、飽きずに手軽に運動してます。

 

 é‹å‹•ç¿’慣の身に付け方

 

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さて、こんな風に書くと運動好きだと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

学生時代は大っ嫌いでした。運動神経が鈍くて、体育は一番苦手な教科でした。
社会人になって一番嬉しかったのは体育祭もマラソン大会もないこと。


最近は、体を定期的に動かさないと肩こりや腰痛に肥満、心の落ち込みや不眠などトラブルがひしひしと感じられるので体調管理のためにやってます。

寝て起きて本読んでゲームしての生活じゃ次の朝起きれない、仕事に行けない家事も出来ない。

一日中ゴロゴロ出来るのは若さだ…とゲームで一日終わった後輩の話を聞いて羨んでいます。

体調を良くする、体力をつけるための運動はとにかく継続しなくちゃいけません。
冬期間で運動習慣がリセットされた後、一番調子の良かった状態に戻すまでの時間は年と共に長く、面倒になります。

 

運動を生活の中で習慣づける。

若い頃から運動が好きで、楽しい、苦にならないというのが一番の理想です。
ストレスにならずに続けられる。

私の場合「運動が嫌い」というのが根底にあるので、短時間でちょこちょこ、簡単に始められる、楽に出来ることを探しています。

出勤前にYOUTUBEでエクササイズ、天気のいい日は少し遠い駐車場を利用する、テレビを見ながらその場足踏み。


体を動かすとスッキリするし、やっている内にドーパミンが出てきて楽しくなることは分かってるんですけどね。三つ子の魂百まで。一度植え付けられた運動への苦手意識はなかなか消えないようです。

十代の頃の身体活動量が高齢期の認知症に最も関連する、という報告もあるそうです。
子どもの時に運動習慣を身に付けた人は大人になっても何らかのスポーツを続けることが多く、結果として健康につながるのでしょう。

我が家の下の息子は私に似て足が遅く、「体育は苦手」と言います。
体を動かすことが好きになってくれるように、登山やハイキングで楽しみながら歩かせたり、唯一好きな水泳を習わせたりしていますが、将来の健康や医療費にも繋がってくることなので出来れば学校の体育教育では優劣だけではなく、「苦手意識をつけないこと」を課題にして欲しいと願っています。

私のように学校の体育で運動が嫌いになった人、たくさんいるはずです。
得意な人を見つけて伸ばすのももちろん大事。
その人が未来のアスリートやオリンピック選手になって、スポーツ好きの子どもを増やしたり、指導してくれますから。

でも「運動嫌い」な人間を一人でも減らして行くことで未来の医療費はがぜん変わってくるのではないかな、と思っています。

医療費の増加ヤバいんだもん、小さいうちから意識変えとけばかなりの削減につながりますよ文部科学省さぁん!

 

市区町村の健康への取り組み、健康教室に参加しよう 

 

医療費の増加がヤバい、とはかなり前から言われています。
特に退職後の高齢者、フリーターの加入者の多い国民健康保険はかなりの赤字運営。

医療費を削減するためにジェネリック医薬品を使おう、というCMを見た覚えがあるはずです。町村や加入している保険によっては、保険証に既に「ジェネリック医薬品を希望します」と印刷されている方もいると思います。

しかし、この高齢化社会に対処法だけじゃ間に合わない。
病気を予防することで、そもそも医療費がかからないようにしよう…という根本からの改革が必要。

毎年健康診断を行い、無料もしくは安価で運動や健康料理の講座を開く、というのが最近の市町村の常識です。

 

ただしこの健康診断、運動講座にも問題はあります。
せっかく無料、もしくは低価格で行っているのに参加するのは健康な人ばかり。
健康意識が高い人はこうした取り組みにどんどん参加してさらに元気で健康に、必要があるはずの人は「面倒くさい」と参加しない。

「面倒くさい」で済ませた人は体調が悪くなって初めて病院へ。
その時点で病院へ行くと、治療が長引く生活習慣病である場合が多いのです…。

食生活が心配な人はせめて年に一回血液検査を受けましょう。

町で行ってる健康体操ってお年寄り向けのつまらないもの…って思いがちじゃないですか?実は今医学的にかなり進歩してるんですよ。

こうした保健事業は医療費削減のために国からの補助金で行われている場合が多いです。
補助金なのできちんと「実績を上げ、成果を出すこと」を求められる。

だから町民にたくさん参加して貰えるように新しい体操をどんどん取り入れ、いい数字(体重減や、血圧の改善)が取れるようにとかなり本気でやってくれます。

しかも安価で!身近な場所で!

運動習慣で一番大事な事は「負担なく、身近で出来る、続けられる」こと。
だから定年後の趣味として、かなりオススメなんですが…。

 

うちの母(六〇代後半、団塊世代)もやらないの!
あんなの年寄りのやることだ、って。
あげくの果てに車で一時間かかるジムに申し込みました。
雪道が怖くて通えない、雨の日は視界が悪いと言い訳で休んでばかり、しかし会費は毎月払っている…!

くっそーこの高度成長期育ちめ!バブル崩壊後に就職した地味で堅実な娘には許しがたい散財です。

しかし「もう初老なんだから!」「近場で済ませろ!」なんて現実を言っても反発を生むだけ。娘は頭を捻りました。

 ç§ãŒã—たアプローチがこれ。

 

①母宅で町のお知らせを読む

②健康講座に目を止める

③「うわ、コンディショニングトレーニング講座だって!凄いね、今は町でこんな流行りの体操やるんだ~。申し込みたいけど平日じゃあ...」

④母喰いつく。「流行ってるの⁉」

⑤「うん、ananで読んだ」

 

数日後、そこにはヨガマット片手に楽しそうに公民館に通う母の姿が…!

体操もきっと載ってるさ、ananならね!
ミーハーなお母さまをお持ちの方は是非お試しください。
25ans(ヴァンサンカン)辺りも良さそうですね。あくまでもイメージですが。

ちなみに先ほど名前を上げたコンディショニングトレーニングは高齢者でも簡単にできる筋バランスを整える運動です。
筋肉を整えるリセットコンディショニングは寝る前にやると心地いいです。

膝の悪いお年寄りの可動域が広がり、歩きやすくなる、しかも筋トレではないので比較的楽、というのが継続につながる鍵かと。

有吉与志恵メソッドの効果 身体に起きてること | コンディショニングトレーナー有吉与志恵オフィシャルサイト 「筋肉が変わると人生が変わる」

 

ホームページにやり方が載ってますので、お家に歩くのがつらそうなお年寄りがいる方は一緒にやってみて下さい。
ただし筋や筋を傷めないように、気持ちいい範囲でゆっくりとが大切ですよ。

他にも高齢者が無理なくできる運動としては座ったままでも出来て緊張をほぐす「eエクササイズ」なんかもオススメです。

 

www.ehealthyrecipe.com


これからの社会を生き抜くために


これからの社会を生き抜くためには節約でもブログ飯でもなく、医療費、介護費用の削減がキーワードになってくるかと思います。
かなりガチで。

いくら稼いでも、これから医療費はどんどん上がってきます。今のお年寄りのようにひがな一日病院で過ごす、なんて贅沢は多分私達には許されません。
健康が一番の節約です。

自分自身の健康は勿論、親世代にも健康でいてもらうことが重要。

昔は家族で介護が当たり前でした。しかし核家族化していく中で、介護疲れや高齢者の虐待、なんて言葉が生まれてきました。
私自身中学生の頃に祖母や母が徘徊する曾祖母の介護で夜も眠れない様子を見てきました。
あの頃は二人体制で、二人とも専業主婦だったのでなんとか自宅介護で乗り切れたんでしょうが、それでも負担は大きかったと思います。

もしも今私の母が要介護になったら、小学生の子どもを抱えてフルタイムで働く私は崩壊します。

だったら施設…と思いがちですが、今現在でも施設の数は明らかに足りていない。
これからの政策は「施設を増やす」ではなく「在宅で介護する」を推奨しています。
それが厚生労働省の『新オレンジプラン』です。

 

 

 

新オレンジプランとは何なのか? 

 

厚生労働省では、団塊の世代が75歳以上となる2025(平成37)年を見据え、認知症 の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい 環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を 目指し、新たに「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者 等にやさしい地域づくりに向けて~」(新オレンジプラン) を関係府省庁と共同で策定しました(平成27年1月27日)。

引用は全て新オレンジプランパンフレットより。


住み慣れた環境で暮らしやすく…聞こえはいいのですが、国の政策で自分らしく!なんて言い出すのは大抵丸投げってことです。


そして新オレンジプランでは、「認知症サポーター」という聞きなれない名前のボランティアを800万人まで増やします!と謳っています。

 

※1認知症サポーターとは?  認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する応援者です。 市町村や職場などで実施されている「認知症サポーター養成講座」を受講した人が「認知症サポーター」となります。受講したい人は、お住まいの市区町村へお問い合わせ下さい。


実の家族でも大変な介護を認知症サポーターを増やせばどうにかなる…だと?
この認知症サポーター講座というのも微妙なんですけど。

 

認知症サポーターになったからといって、何かをしなければならないということはありません。
サポーターは認知症を正しく理解し、認知症の人や、その人を取り巻く家族の良き理解者たりうる存在です。サポーター各自が出来る範囲での活動でも構いません。職業柄沢山の人々と接する機会の多いサービス業の方でも仕事の途中、認知症で困っている人や家族を目にする事があるかもしれません。そんな時に「何かお困りですか?」と声を掛けて下さるだけでも家族は救われた思いがするのです。

また認知症サポーターからは、地域の高齢者や認知症(予備軍を含む)の人々を見守る事が多いという観点から、地域活性の担い手、リーダーが誕生する事も今後期待されています。


サポーターはボランティア。
60~90分間、テキストを用いた講座を受ければあなたもサポーターです!


たった1時間半の講習を聞いたって素人はヘルパーさんみたいな真似できないよね。
下手に手を出して怪我でもさせたら?

認知症の症状を理解して、徘徊やら叫び声やらなんかトラブルがあっても、「それは認知症だから仕方ないね!」って飲み込めってことか?

こんな未来が思い浮かびました。

 

はてな田はて男、75歳。一人暮らし。
認知症はだいぶ進んでいるが、他者と向き合う時は意識がハッキリしているため介護認定の数値には反映されず、いまだに自宅で過ごしている。

今日もヘルパーさんが作ってくれた朝ご飯を食べ、彼女がいなくなった後町を徘徊する。
「朝ごはん…食べてない…お腹減った…」
町の人達はみんなオレンジのブレスレットを付けている。

それは認知症サポーターの印。適切に認知症に関する知識を身に付けた彼らははてな田の徘徊を心暖かく見守る。
「まぁ、はてな田さん今日も元気ねぇ」
はてな田には現在地を把握するGPSが付けられているので迷子になることはない。
晩ごはんの時間には、ヘルパーが家に連れ戻してくれるだろう。
道路には、子どもの飛び出し危険!マークではなく高齢者の飛び出し危険!マークが表示されている。

「あっ、あれは…パープルスター…」
沈む夕日を見ながら、はてな田はまたゆっくりと歩きだした。

 

日本の長寿命化と健康寿命という考え方 

 

しかし一方では新オレンジプランが出てきたのは致し方のない流れ、そして人道的だとも思うのです。

医療技術の進歩により日本の平均寿命は伸び続けてきました。

自発的に呼吸が出来なくても、食べることが出来なくても、人は生きていくことが出来ます。
病院に長期滞在することで、寿命は伸びましたが、医療費も伸び続けました。

私の曽祖父は、物知りで穏やかな優しい人だったそうです。
私が物心ついた頃、曽祖父は病院でいつも寝ている人でした。

胃ろう手術を受け、しゃべる事も出来なくなり、長い事病院で過ごした後曽祖父は亡くなりました。

みんなに慕われていた曽祖父の思い出は損なわれてしまいました。
九十歳で亡くなった祖父はそのことをずっと悔やんでいました。

『遠くにいる親族に最後に会わせてあげたい。そう思って承諾してしまった。
その後も自分の父を殺す勇気が無く、管を外してくれと言えなかった。

葬儀の時、元気だった頃の姿ではなく病院に繋がれた姿、辛い介護の日々ばかりが浮かんだ』

お酒を飲むと祖父はよくそんな話をしました。

人で無くなる前に死ぬのが幸せだ、延命治療だけはしないでくれ、が祖父の口癖でした。
その言葉の通り、九十歳の誕生日のあと肺炎をこじらせポックリ亡くなりました。

私の記憶の中の祖父は頭が良くて、突拍子もないことを思いついて、色んな趣味を持つ面白い人、そしてなんでも自分でやる手の掛からない人です。
大好きな記憶だけを残して祖父は亡くなりました。


長期入院しているお年寄りは事あるごとに「家に帰りたい」と言うのだ、と看護婦の友人が話していました。

「帰りたい、我が家に帰りたい」そんな強い思いとどう向き合ったらいいのか。
そして思いがけない死と向き合ったときに、延命治療を望まずにいられるのか。

自分自身、自分の親ならキレイに死んだ方が幸せだ、と思えるのです。
でも子どもだったら?夫だったら?

執着なしにその命を手放せるだろうか。
賢く優しかった祖父でも出来なかったことが、私に出来るのだろうか。

そう悩むから、親族に延命治療を選んだ人がいても私は何も言いません。
命の選択肢に口出しなんて出来ないのです。


ただやはり病院や介護施設で帰りたいと願いながら長い時間を過ごすのは辛い事。

だからただ長寿化を目指すのはなく、病院に入る前の健康な寿命を伸ばそう、という意識が大切。

そして健康寿命にはやはり運動が大切。
また、認知症を予防するための運動プログラムもあるのです。

www.nhk.or.jp

 

自分らしく生きていくために、どうか出来るだけ早いうちに運動習慣を身に付けましょう。


そしてパソコン前で四時間もこの記事のために過ごしてしまった自分に「お大事にお大事に」そんな声が聞こえてきた気がしました。
そ、空耳だよね…?

運動と瞑想の習慣がない者の末路はいつも悲惨だ。どうかお大事にお大事に…。