おのにち

おのにちはいつかみたにっち

下田美咲から学ぶ恋愛論「下田美咲の口説き方」。

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cakesの「下田美咲の口説き方」と言う連載が面白い。
著者はタイトル通り下田美咲さん。
プロフィール写真ではカラコンが入っていてお人形さんみたい。かわいい。

 

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元々モデルやタレントをされてたらしい。そこからyoutube、テレビにも出てるし、Twitterの人生相談が本になっている。

 

 

私はcakesの連載で初めて知った。
記事タイトルは割と古典的。奢ってくれないと困る、サプライズはやめて。
何周した話題だよ、もうバブルは終わったよ。
そう思いながら何となく開いてみて。

妙に納得させられた。私にはない恋愛観、ありえない。
でも確かにそう言う側面もあるよな、と思わされて。

揺さぶられました。これがイマドキの恋愛観、なのか?(この人はだいぶ尖ってそうだけど)
面白いんで(ありえない、と思う人も多いだろうけど)一度読んでみてください。
しばらく経つと有料になるのかも知れないから(無料で読めた2話が今は有料になってた)できればお早めに。
 
 
で、上に貼り付けたこの記事。
彼女の好きな男性のタイプ、という話なんだけど。
メイク、カラコン、インソールで身長盛りまくりのギャル男。
 
私にとって彼女の好きな男性はありえない(まぁ向こうからも地味な私はアウトオブ眼中、接点のない同士だけどそれはさておき)。
だって5分おきに鏡見て、メイクは私よりばっちり、インソール入れすぎて足めっちゃ遅いんだよ?電車に間に合わないんだよ?
現代の麻呂かっ!ってツッコミたくなるじゃん。牛車乗ってろよ、って思うじゃん。
 
でも彼女の目線から見たら確かにそういう風に思えなくもないかも…となるから不思議。彼女は自分に手を掛けてるから、それに見合った自信があるんだろうな。
じゃなきゃこんな言葉書けない。
 ワリカンのくせにエロいこと言ってる......って、なんというか辻褄が合わない。
下田美咲:「奢ってくれないと困る。あなたのことを性的な目で見たいから 」より。
 
手間ひまをかけていない男性のことを、ずうずうしいと思う。そのままで良いと思っているだなんて、ずうずうしい。
下田美咲:「靴にインソール入れて。コンプレックス感にグッとくるから 」より。
 
ギリッギリの名言(冷汗)。
これね、cakesの記事だと合間合間に彼女の可愛い写真が挟み込まれているんですよ。これだけ可愛い女の子が言ってるから、っていう。
可愛いは全ての免罪符にはならない、なんてことは勿論分かってる。
でもそういう情状酌量を狙った写真なんだろうな、きっと。
 
彼女の物言いはどんだけ上から目線だ…と思えなくもないけど、一方で自信溢れる女性は魅力的に見えるんだろうな、とも思う。
ただ私にとっては自分に自信がない、控えめな女性の方が自然体に見える。
お友達になるなら断然そっちだけれど、あまりにも自己評価が低いと悪い男に付け込まれるんだろうなぁ。
 
カッコ良くなければモテない、というのは幻想だと思うけど(ポヤンとした容姿で美女にモテまくる男、知ってます。自分に構う暇があったら女性に尽くすのがモテるコツだよ、だってさ。これはもはや性分だな…)、女性も男性も、今日の自分イケてるな、場に馴染んでるなって時はいつもより堂々と振る舞えたりしないですか?
彼女が語る男も女も見かけが大事、はそういう事かな~なんて思ったんだけど。
 
だけどだけどだけど!ここでちゃぶ台返してもいいかな?
 
それは『正しいかもしれないけど個人差があります』って話だよね。
私のダンナは初デートの時インソールどころかビーサン履いてきたもん。
お洒落な奴じゃなくて、ペラッペラの300円くらいの奴ね。
石踏んだら「痛い」って言ってて「だよね」って思ったよ。
だよね、だよね、だよねー。
そもそもデートにビーサンはNG!どころじゃなくて、街歩き自体ダメじゃん。血が滲んじゃってるじゃん。
でもこのトラブルが面白すぎて付き合いが続いたんだけど。
結局それって彼女の「インソール愛しい!」と同じなのかも。

好きになったらいろんなことが許せるんだよ。シークレットインソール、ビーサン雪駄、ズラにED、寄せ上げブラジャー補正下着。
世の中デートでこれはありえない!なんてNGマニュアルに溢れてるけど、本当はそのNGを許してくれる相手とこそ長続きするんじゃないかなぁ。
ただその『許してくれる人』を探すのが難しいんだけど。
 
彼女の恋愛論はちょっと尖ってるし、いびつ。
でも世の中に本当に役に立つ恋愛論なんてある?
巷にはびこる「おばあちゃんが語る昔の子育て本」(最近の子どもは病院に行きすぎ!ヤケドは味噌で治る、等死滅してほしい迷信がぎっしり!)並みのクソっぷりだよ。
科学的根拠のなにもない、ただの個人の話。私のビーサン論(そもそも論ですらない)だってそんなもん。
だから科学的という触れ込みの「僕は愛を証明しようと思う。」が売れたんだろうな。中身はともかく。
 
でもそんな『個人の話』が面白いのは、人気なのは。
参考にするとかじゃなく、誰かの恋愛を覗き見るのが面白いからだと思う。
普段は覗けない、プライベートな感情。
彼女の恋愛論は私と違いすぎて、だからこそ面白い。
 
最後に思ったことを少しだけ。
彼女の記事に出てくる男性はみんな彼女の欲しい言葉をくれる。
奢るのも、インソールを入れるのもみ―んな彼女のため。
少女マンガの世界の恋愛だよね、憧れるよね。
私が若い女の子だったら美咲ちゃんみたいになりたい!と彼女を崇拝したかも。
 
でもね、女性のおしゃれが異性ではなく女性自身のためにあるように。
男の人のインソールも、稼ぐのも、結局自分自身のためなんじゃ…って思うのは穿ちすぎかなぁ?
 
まぁ恋愛論なんて結局「あなたの人生の物語」。
正しいか正しくないかなんて、野暮な話なんですよ、きっと。
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