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ベイマックスが最高すぎて恐怖すら覚えた件

【まず最初に】

自分のブログがスマホでは死ぬほど見づらい事に気付いたのでここに書く事にします。
全然ブチ切れるような内容では無いけど……!
今回は映画「ベイマックス」を見た感想です。
ただの感想文。


ネタバレには配慮しているつもりですが、
どこからどこまでが「ネタバレ」に当たるのかがよくわからないし、
そもそも普段映画のレビューなんて書いた事が無いのでどうしてもそれが気になる人は見ないでください。


【そんなわけで】

「ベイマックス」を見てきました。
一言で言うと最高だった。めちゃくちゃ面白い。
それと同時に寒気を覚えたりもした。
「こんなのが世に出たら、日本の映画産業が全滅するんじゃないか」って。

 

その事について今日は書きます。

 

こう言っちゃなんだけど、「ベイマックス」は特に目新しいものがある映画では無い。
サイバーパンクな街並みも、ロボットと人間の友情も、
活躍する5人のヒーローも、変幻自在のラスボスもカーチェイスも飛行シーンも、
登場するおよそ全てのものが「過去にあったもの」「みんなが好きなもの」の焼き直しであって、
「シックスセンス」みたいなどんでん返しも、「マトリックス」や「インセプション」みたいな世界観も無いシンプルな映画なわけであります。


それなのにめちゃくちゃ面白いんですよこれが。


これだけ「みんなが好きなもの」が詰め込んであるんだから、この映画を作る際に徹底的なマーケティングをやったはずなんですよ。
東京とサンフランシスコを合体させた街が舞台なんで、たぶん日本市場の事もめっちゃ調べた上で作ってるんですよ。
「ヒロ」は「ヒーロー」だし、「タダシ」は「正しい」なんですよ。
それぞれの「色」である「赤、青、黄、緑、ピンク」って構成、それってまんまゴレンジャーじゃないですか。

 

言わばこの映画って「マーケティングによって作られたもの」であって、
「計算によって作られたもの」なんですよ。
実際、原作の「ビッグ・ヒーロー・シックス」と「ベイマックス」は登場人物も舞台もストーリーもそれぞれの色も全然違うわけで。

 

その「計算によって作られたベイ・マックス」がめちゃくちゃ面白いってこれ、
めっちゃ怖くないですか。

 

一人の天才によって作られたものなら「才能」の一言で済みますけど、
計算によって作られたものだとしたら組織の力で圧倒的に負けてるって事じゃないですか。
だから僕、この映画観終わった時に思ったんですよ。
「日本の映画産業、マジで終わるんじゃね?」って。

 

【iPhoneの衝撃】


これと同じ事が以前に一度あって、それがいわゆる「iPhoneの発売」なんですけど、
みんなで飲んでた時に、家入さんがおもむろに当時発売されたばっかりのiPhoneを取り出して、
「いいだろー」って自慢してたんですけど、それを触らせて貰った時に思ったんですよ。


「あ、これ日本の携帯全滅するわ」って。


当時の携帯市場って、世界で言えばNOKIAが猛威をふるってた頃で、
まあ世界的に言えば日本の携帯は全然売れてはいなかったんですけど、
それでも当時の僕は「とは言え日本の携帯が一番高性能だし」って思ってたんですよ。

 

 

「画像もカメラも綺麗だしお財布ケータイもついてる」って。
世界中で売れてるNOKIAの携帯って実際そこまで高性能でも無くて、
シンプルで安い携帯が世界中で売られてたから、
「日本の携帯メーカーが本腰入れて海外進出したら駆逐できるんじゃないの」って思ってたんです。

 


それなのにiPhoneってまんま「電話も出来る小さなパソコン」なんですよ。
当時のガラケーでネットサーフィンしようと思ったら、
変なPCサイト閲覧用のブラウザみたいなの落として使わなきゃいけないし、
それ使った所で重くて全然見れないの。オモコロだってケータイでなんて重くて見れなかった。


それが、iPhoneならなんでも出来るわけですよ。


地図アプリだってEZWEBのどこ向いてるのかわかんないクソ地図アプリじゃなくて、
ちゃんとどこの方向いて歩いてるかわかるようになってるんですよ。

「あ、これは日本のメーカー全滅だわ」って思いましてね。
同時に「なんでこれが日本のメーカーから出てこなかったんだ」って思いまして。

そのあとはもう皆さんご存知の通りなわけです。
見事にボッコボコにやられましたね。


【横綱相撲】


ベイマックスって、ほんと横綱相撲なんです。
みんなが好きなものをバーッて並べて、奇をてらう事もなく、
シンプルに、真っ直ぐ組み立てた映画なんですよきっと。
映画のレビューとか見てたら「展開が見えた」とか言ってる人が居ましたけど、そういう問題じゃないんですよ。
展開が見えて当然なんです。だって、横綱相撲なんだもの。

真っ直ぐがっぷり4つに組んで、そのまま寄り切るっていう。

 

ベイマックスはシンプルに、真正面から「I love you」を言い続けて、観客の心を掴んじゃったっていう。
隠したバラの花束も、ヘリコプターの夜景も、高価なプレゼントがあるわけでもなく、シンプルに真っ直ぐな横綱相撲で寄り切っちゃった。


これってすごくないですか。
こんな相撲取られたら誰も勝てないじゃん。

 


正直、僕は「アナ雪」もまだ見てないし別にそんなに多くの映画を見るわけじゃなくて、
「ピクサーがすごい」とは聞いていたけど、トイ・ストーリー3以降ピクサーの映画を見ていなかったもんだから、
ベイマックスを見た時に「えー!今こんなことになってるのか!」っていう衝撃がすごかった。
ひょっとしたら「アナ雪」を見た人は今僕が思ってるような事をとっくの前から思っていたのかも知れない。

 

ほんと、ちょっともう勝てないんじゃないですかこれ。
日本の映画の海外進出とか夢物語になって来るんじゃないですか。
宮崎駿さんが死んじゃったら、「一矢むくいる」程度の反撃すら出来る人が居なくなっちゃうんじゃないですか。

僕がまだそういう人や作品を知らないだけなら良いんだけど。

 

とにかく、ベイマックスは一度見た方が良いです!!

 

【追記】

「ベイマックス」はディズニーであってピクサーじゃない、というツッコミが入ったので訂正しておきます。すいません。

まあディズニー&ピクサー映画ってことで!

 

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