実際に視聴して自分が面白かった2017年の秋アニメ(第1週)
自分が期待している2017年の秋アニメラインナップ
私は2013年から毎季、新アニメが始まるちょっと前に「来季はこれが注目だよー」と紹介する記事を書き続けてきました。しかし、それはあくまで「視聴する前」の期待値です。原作の知名度とか、スタッフ&制作会社の実績とか、PVの出来とかで、「なんとなくこれが面白くなりそう」と判断しているだけなんです。
だから、参考にしてもらえることがあんまりなかったんですね。
前季の『プリンセス・プリンシパル』を「放送前から注目作に挙げていて」「放送開始後もブログやTwitterで猛プッシュしていた」にもかかわらず、なかなか観てくれる人がいない―――という愚痴を、この記事に書いたりもしたのですが。今までのやり方では、好きな作品を布教させることが出来ないと痛感したのです。
なので、今季から「実際に第1話を観てみて、その上でみなさんにも注目して欲しい作品」を紹介する記事を書いていこうと思います。「えー、もう第1話の放送は終わっちゃったよー」ということもあるでしょうが、そういう人のために「その作品の第1話が今からでもネット配信で観られるかどうか」も書いていきます。
基本的には「ストーリーのネタバレ」は書かない方針です。
ネタバレ許容ラインは人によってちがうので難しいところなんですけど……例えば私、Twitterに書いているアニメ感想は「ネタバレ度70」くらいのつもりで書いています。推理モノの感想を書く場合、「犯人はやまなしだった!」という感想がネタバレ度100だったら、「犯人は俺が推理した通りのキャラだった……」というのがネタバレ度70くらい。Twitterの感想は最初に「どの作品の何話の感想を書きますよー」と宣言をしているのですが、それでもTLに流れてきて「見たくなくても見ちゃう」可能性がありますから、具体的な固有名詞は書かないようにしています。
ブログに「今回の記事はネタバレがあります」と宣言して書く記事は、ネタバレ度100のつもりで書いています。「犯人はやまなしだったけど、みんないつから気付いてた?私は先週から!」みたいなことも容赦なく書いていきます。それでも放送中のアニメで楽しみを削ぐような……「まだ明らかになっていないけど、今までの描写から察するに犯人のやまなしは双子でこの時にこう入れ替わっていたっぽいぞ」的な話は書かないようにしていますけど。
今回のこの記事は、「ネタバレ度30」くらいのつもりで書きます。
ストーリーについては書かないので、「犯人が明らかになった」ことも書きません。しかし、「こういう作風なのが気に入った!」とか「このキャラが好きだ!」みたいなことは書いていきます。じゃないと、どう面白かったのかの説明も出来ませんし。「それもネタバレだろ」と言う人もいらっしゃると思うんですけど、完全にネタバレを避けたいのなら、冒頭に「どの作品が面白かったから感想を書く」と記すんでそこだけ読んで引き返してください。
今回紹介するのは、『Just Because!』『クジラの子らは砂上に歌う』『妹さえいればいい。』の3作品です。
◇ 『Just Because!』第1話感想
<公式サイト>
「今季のオリジナルアニメ枠」として、視聴前は4枠目に選んだ作品です。
「アニメアニメしたキャラではない、等身大の中高生の青春模様を描く」オリジナルアニメとしては、春アニメに『月がきれい』がありましたが、あちらが中学3年生だったのに対してこちらは高校3年生の冬。恐らく卒業までの数ヶ月間を描くのだと思います。冬アニメにしてくれれば季節感バッチリだったのに!
舞台となるのは、神奈川県の藤沢~鎌倉あたりだそうです。

<画像は『Just Because!』第1話より引用>
湘南モノレールだ!!
湘南モノレールの公式サイトでも紹介されていますね。
神奈川県を舞台にした漫画・アニメはたくさんあって、江ノ電はしょっちゅう見かけると思うのですが……江ノ電が生活に密着した情緒を感じさせるのに対して、こちらはどうにもちょっとしたSF感があります(笑)。普通の街並みの上をガンガン車両が通過していくという。
物語の始まりがモノレールのシーンなのは「よその町からこの町にやってくる主人公」を説明している部分もあるのでしょうが、公式サイトのビジュアルが駅のホームなように、この作品にとって「駅」は「高校3年生の冬」という時期の暗喩なんだろうなと思います。
野球部を引退したキャラ、吹奏楽部を引退したキャラ、生徒会長ではなくなったキャラなど、「高校生の一番大事な時期」は既に終わっていて―――あるキャラは就職が決まっていて、あるキャラは専門学校への進学が決まっていて、あるキャラは大学受験のために勉強していて。「青春ど真ん中な高校生の時期」と、「それぞれちがう道を進むこれからの進路」の、ちょうど中間の時期を“たくさんの人が電車を降りたり乗り換えたりする駅”に喩えているのだろうと思います。
ということで、様々なキャラクターが、それぞれの道を進んでいく“そのちょっと手前”を描く群像劇になりそうで。群像劇が好きな自分としては注目の作品です。

<画像は『Just Because!』第1話より引用>
主人公のビジュアルがすごくモブっぽいのが、個人的には好きなところ。
転校してくる主人公がまったく注目されていなくて、「なんかちがう制服の人がいるなぁ……」くらいの扱いなのがリアルで、だからこそ……というのが際立っています。


<画像は『Just Because!』第1話より引用>
あと、すっごい細かいとこだけど「男子が教室のドアの前を陣取っていて出られないから、黙って後ろのドアから出ようとする女子」のシーンが好きです。
群像劇なので、とにかくキャラがたくさんいるんですけど……そのキャラがどういう性格なのか、どういう高校生活を送ってきたのか、このキャラとこのキャラはどういう関係なのかを、短い尺の日常描写とか会話とかで伝えるのが非常に上手いなぁと思って観ていました。
ただ、こういう手間がかかる日常描写を、「30分アニメを作るのはこれが2本目」というPINE JAMが1クール走りきれるかというと不安もあります。作画重視派の人には合わないかもとも。
【今からでも第1話が観られる配信サイト(仮)】
<最新話1週間無料>
・abemaTV
(10/7(土)23時~第1話はその後もしばらく無料)
・ひかりTV
(10/14(土)12時~10/21(土)12時までの1週間?)
・GyaO!
(10/14(土)12時~第1話はその後もしばらく無料)
・ニコニコ動画
(10/14(土)12時~10/21(土)12時までの1週間?)
・U-NEXT
(10/14(土)12時~10/21(土)12時までの1週間?)
<有料会員は全話見放題>
・dアニメストア
(10/10(火)12時~)
・バンダイチャンネル
(10/14(土)12時~)
・amazonプライム・ビデオ
(10/14(土)12時~)
・Hulu
(10/14(土)12時~)
・ビデオパス
(10/14(土)12時~)
<無料生放送>
・abemaTV
(見逃し放送がたくさん……)
今回、試験的に「今からでも第1話が観られるサイト」を紹介するということを始めたんですが……まだ配信が始まっていないとサイトの方もページを作っていないので、例えば「見放題」なのか「1週間無料」なのかもよく分からないサイトがほとんどで。とりあえずこのリストは「仮」ということで、配信が始まったらリンクを貼りつつ修正していこうと思います。恐らく第1話はずっと無料で観られるというサイトも結構あるはず。
『Just Because!』はabemaTVがネット配信では最速ですね。
私はサービス開始直後にチラッと使っただけなので知らなかったのですが、abemaTVっていつの間にか「生放送」だけじゃなくて「ビデオ」も観られるようになったんですね。これで好きなタイミングで視聴できる……けど、第2話以降もあるのかは分からないので追記していこうと思います。(※10月15日追記:ありました)
「見放題」ではdアニメストアが最速。
それ以外の配信サイトは、abemaTVから1週間遅れってカンジですかね。視聴者からすると、複数のサイトを併用すれば後からでも追いやすいとも言えます。
◇ 『クジラの子らは砂上に歌う』第1話感想
<公式サイト>
映像の美しさ&王道のボーイ・ミーツ・ガールから始まるファンタジーストーリーで、こちらの作品もお気に入りです。今季は2期モノを除くと尖った作品が多くて、「俺は好きなんだけど人には薦めづらいなぁ……」というものばかりだったので、ようやく万人受けしそうなのが来た!と思いましたよ(笑)。

<画像は『クジラの子らは砂上に歌う』第1話より引用>
舞台は砂の海を漂流する「泥クジラ」。
この島に住む人口513人の内、9割が30歳前後で死んでしまう短命の「印(シルシ)」で、1割が長命の「無印(むいん)」です。
現在「どのキャラも大体2歳で死ぬ」設定の『俺の屍を越えてゆけ』というゲームをプレイしている私からすると、30年も生きられるのか!なんて思ってしまいましたが(笑)……平均寿命が80歳の世界と、平均寿命が30歳の世界では見え方がちがっていて。主人公のように「後世のために記録を付けよう」という者もいれば、「短い人生に悔いのないように外に出よう」という者もいて、その人生観のちがいが面白かったです。


<画像は『クジラの子らは砂上に歌う』第1話より引用>
あと、女のコが可愛い。
お兄ちゃん大好きっこなサミちゃん可愛い。
しかし、この「泥クジラ」とは何なのか。何のために人々はここで暮らしているのか。外の世界はどうなっているのか―――謎だらけの設定がフックになって、「続きが気になる」とさせてくるストーリーになっています。原作未完のアニメ化だからすべての謎が明らかになるワケではないのでしょうが、流石にこの辺は描かれるだろうと期待してみます。
【今からでも第1話が観られる配信サイト(仮)】
<有料会員は全話見放題>
・Netflix
(10/8(日)~)
インターネット配信はNetflix独占みたいですね。
※ 10/10 21時20分追記:ページ教えてもらいました。リンク追加しておきます
◇ 『妹さえいればいい。』第1話感想
<公式サイト>
今季に多かった「俺は好きなんだけど人には薦めづらいなぁ……」という尖った作品の中から、1作品だけこちらを選ぶことにしました!よりによってコレを!
開始30秒でギブアップしてしまう人もいるかも知れないんですが、それでも自分がこの作品を「推し」に挙げるのはキャラクターがどんな変態的な発言をしてもしっかりとツッコミが入るからなんです。主人公や那由多ちゃんがドン引きするような発言を連発しても、視聴者目線はあくまで「それにツッコミを入れる側」にあるんですね。
だから、「尖った作品」と紹介しましたし、「濃い第1話だった……」という声もTLでは散見したんですけど、私としては冒頭部分さえ乗り切れば「気の置けない仲間達で集まってワイワイ楽しくすごす青春モノ」として受け入れられるんじゃないかなぁと思いました。

<画像は『妹さえいればいい。』第1話より引用>
第1話の時点でメインキャラはみんな仲良しなので、まったりと過ごせる……
宅飲みのシーンで出てきた「お酒」や「アナログゲーム」は作品として大事な要素らしくて、公式サイトに「今週出てきたお酒」のコーナーと「今週出てきたアナログゲーム」のコーナーが出来ていました。
毎週「お酒」や「アナログゲーム」が出てくるのか?よりによって今季、「お酒」だけ紹介するアニメが始まってるのに!?でも、あちらは手製のカクテルで、こっちは商品だから微妙に棲み分けは出来ているとも言えるのか……


<画像は『妹さえいればいい。』第1話より引用>
「アナログゲーム」は、私は「興味があるけどどこから入ってイイか分からない」題材だったので、なかなか楽しみです。第1話に出てきたのは『ウミガメのスープ』で、これは流石に私も知っているものでしたが楽しめました。
第1話からまったりとした雰囲気で(冒頭以外)、会話が楽しいし、日常アニメみたいなカンジで楽しめそうです。視聴前は「ラブコメ」とか「クリエイターの生き様を描く作品」とかなのかなと思っていたので、「思ってたのとちがう!」とは思いましたがこれはこれで面白かったです。
しかし、東京MXテレビだと『妹さえいればいい。』→『クジラの子らは砂上に歌う』という放送順なので、金元寿子さんの役回りの変わりっぷりに戸惑いますね……(笑)。
【今からでも第1話が観られる配信サイト】
<有料会員は全話見放題>
・Amazonプライムビデオ
(10/11(水)12時~)
・アニメ放題
(10/11(水)12時~)
・J:COMオンデマンド
(10/11(水)12時~)
・dアニメストア
(10/11(水)12時~)
・バンダイチャンネル
(10/11(水)12時~)
・ひかりTV
(10/11(水)12時~)
・ビデオパス
(10/11(水)12時~)
・メガパック
(10/11(水)12時~)
・U-NEXT
(10/11(水)12時~)
<第1話のみ無料>
・ニコニコ動画
(10/11(水)12時~)
配信サイトでの最新話1週間無料はないみたいですね。
「有料会員は見放題」か、「1話ずつ購入(ただし第1話だけは無料)」の2パターンで……第1話のみ無料は恐らくニコニコ動画以外にもたくさんのサイトでやるんじゃないかと思います。追記、するかなぁ……面倒くさいなぁ……
※ 10月11日追記:面倒くさかったので「第1話だけ無料」のサイトのリストは作りませんでした。公式サイトのこのページを参照すればすぐに見つかると思うので、そちらをどうぞ。
1週目の感想は以上です。
記事をアップするスケジュールの関係で『ネト充のススメ』の第1話だけは観られなかったので、翌週に回します。
ということで、この記事は「第2週」「第3週」と続けていくつもりです。
視聴ラインナップが固まる3週目あたりまでですかね。「第1週」で猛プッシュしていた作品を「第2週」では何にも触れていなかったり、逆に「第1週」でノーマークだった作品を「第3週」から猛プッシュしたりすることもあるでしょうから、その変化を記していくのが面白くなるかなと。
実際に視聴して自分が面白かった2017年の秋アニメ(第2週)
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