登山の防寒着、フリースの役割とは?
肌寒い季節になってくると防寒着が必要になってきます。様々な種類の防寒着がありますが、中でも「フリース」は使い勝手が良く、登山では人気の防寒着です。
インにもアウトにも使える万能防寒着
フリースは、登山においては主にミドルレイヤーとして着用され、ウェア内部を保温したり、ベースレイヤーから吸い上げた汗を外に発散させる役割を担っています。春や秋などはアウターにもなり、着用できるシーンが非常に多いのが特徴です。
登山でフリースが活躍する3つの理由
登山でなぜフリースが活躍するのでしょうか。より詳しくフリースの特徴を見ていくことでその理由がわかりますよ。フリースには次の3つの特徴があります。
①軽くて保温性が高い
多くのフリースでは化繊であるポリエステル繊維が使われており、軽いのが特徴です。また、フリースは生地表面を起毛させているので、繊維の間に空気を保持しやすく、その空気の塊が冷えた外気を遮断してくれて保温性も高くなっています。
②ストレッチ性があり動きやすい
登山用に販売されているフリースは、登山での動きを妨げないようにストレッチ性があります。他の防寒着よりも動きやすいのが特徴です。
③乾きやすい
化繊の大きな特徴として速乾性が挙げられます。フリースに使われているポリエステル繊維は速乾性が高く、ベースレイヤーから吸い上げた汗などの蒸れを素早く外へ放出してくれ、行動中にかく汗がもたらす不快感を軽減してくれます。
フリースとダウン、どっちがいいの?
防寒着で真っ先に皆がイメージする代表的なものと言えばフリースとダウン。登山でも、防寒着といえばフリースやダウンのようなミドルレイヤー(中間着)を持っていきますよね。でもここで疑問がわきます。どんな時にどっちを着たらいいのでしょうか?
軽さ | 収納サイズ | 水耐性 | 着心地 | |
---|---|---|---|---|
フリース | ダウンに比べると 重い | 厚手になると 割と大きい | 比較的濡れても 乾きやすい | ストレッチ性 登山中に最適 |
ダウン | 比較的軽量 | コンパクト | 一度濡れると 暖かさ減少 | かさばる 休憩中に最適 |
フリースもダウンも、薄手・厚手のタイプがあるのであくまでも参考として捉えてください。上の表のようにフリースとダウンにはそれぞれ大きく異なった特徴があり、両者が得意とするシーンが違います。フリースは行動中に最適、ダウンはに忍ばせておいて、必要に応じて着るのが良いでしょう。
▼フリースvsダウン、どっちが良いの?
夏でも活躍!薄手のフリース5選
夏の高山頂上では10度を下回ることもあり、平地の冬と同じくらい。薄手のフリースはそうした夏の登山でも取り回しやすいウェアなので、是非一着は持っておきたいところです。
また春・秋の登山や肌寒い季節にはアウターとして、冬はミドルレイヤーとしてアウターの下にも着るなど、幅広いシーンで使える万能選手。
モンベル シャミ―スジャケット《メンズ・レディース》
薄手なのに保温性に優れ、200g台前半という軽さが魅力。シルエットにはゆとりがあり、ミドルレイヤーにもアウターにもできます。アウトドアシーンで広く使える一着です。
モンベル クリマプラス100《メンズ・レディース》
ストレッチ性に優れ、体が動かしやすいのが特徴です。運動量の多いシーンなどに最適な一枚。登山用の最初の一着にもおすすめです。
参考価格:5,600円
素材:クリマプラス®100(ポリエステル)
重量:341g
サイズ:S、M、L、XL
カラー:4色
ザ・ノース・フェイス バーサマイクロジャケット《メンズ・レディース》
ザ・ノース・フェイス定番のフリースで、タイトな作りが特徴的。体のラインを綺麗に見せることができます。春や秋はアウターに。タウンユースもいけますよ。
ザ・ノース・フェイス バーサマイクロジャケット
マムート アコンカグアジャケット《メンズ・レディース》
Polartec Power Stretch Pro採用、4WAYストレッチ性が備わったフリースで、フィット感はスリムフィット。非常に動きやすく、吸湿性や速乾性も高いのが特徴で、登山の行動着として最適!
マムート アコンカグアジャケット メンズ
パタゴニア R2ジャケット《メンズ・レディース》
ポーラテック・サーマル・プロによって通気性・速乾性・保温性が高いレベルで実現しているモデルです。その分お値段は張りますが、それを補って余りある程の快適性が魅力!フィット感は、体のラインに沿ったスリムフィットです。
<スペック>
参考価格:23,760円
素材:ポーラテック・サーマル・プロ(ポリエステル)
重量:380g
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:5色
パタゴニア R2ジャケット メンズ
冬山の必需品!厚手のフリース5選
次は厚手のモデルを紹介します。厚手のモデルは冬山登山におすすめ。厚手ではあるものの、登山での着用を想定した造りでどのモデルも400~500gと軽いのが特徴的です。
また、手の甲まで覆えるサムホールやアウターと繋げられるジップインジップといった仕様など、ウインターシーズンに最適な機能性も取り入れられているのでチェックしてみてください!
モンベル クリマプラス200《メンズ・レディース》
クリマプラス100よりも厚い中厚手モデル。ミドルレイヤーでもアウターでもOK。より保温性が高く、ストレッチ性も健在です。リーズナブルな価格なので、厚手モデル最初の一着に最適!
参考価格:7,500円
素材:クリマプラス®200(ポリエステル)
重量:437g
サイズ:S、M、L、XL、U/S、U/M、U/L、U/XL
カラー:5色
モンベル クリマプラス200 メンズ
モンベル クリマエア《メンズ・レディース》
毛足が長く、より分厚いので保温性が高いモデルとなりますが、300g台と軽量性も目を見張るものがあります。袖口には手の甲まで覆えるサムホールが付いており、肌寒いときに便利!
<スペック>
参考価格:8,600円
素材:クリマエア®(ポリエステル)
重量:360g
サイズ:XS、S、M、L、XL、U/S、U/M、U/L、U/XL
カラー:5色
モンベル クリマエア
ザ・ノース・フェイス ジップインバーサミッドジャケット《メンズ・レディース》
ボリューム感があり、優れた保温性を発揮。脇下にはストレッチ性素材を配し、腕も動かしやすい設計です。秋も深まった頃や冬季の登山などにぴったり!アウターのシェルと繋げられるジップインジップ仕様のフリースとなっています。
ザ・ノース・フェイス ジップインバーサミッドジャケット メンズ
パタゴニア R3ジャケット《メンズ・レディース》
R2ジャケットよりも分厚く暖かいモデル。シーンに応じて表面を裏返して使うことができ、普段は起毛したパイル面を表に、極寒時は裏の滑らかな面を表にして重ね着しやすくし、ミドルレイヤーとして着用することができます。
<スペック>
参考価格:19,656円
素材:ポーラテック・ハイロフト・ポリエステル
重量:510g
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:1色
パタゴニア R3ジャケット メンズ
マムート ゴブリンML ジャケット《メンズ・レディース》
ハイロフトで厚手なのに軽いのが特徴的な一枚。フロントは上下どちらからでも展開できる2WAYジッパーを採用。お値段は高めですが、ハイエンドスペックで冬季アウトドア全般で大活躍!
マムート ゴブリンアドバンス MLジャケット
ベストタイプは動きやすさ◎
最後にベストタイプのモデルを紹介します。袖がないため動きやすく、少し暖かさを取り入れたいときに簡単に羽織れるので使いやすいのが特徴的。また、普段着にも取り入れやすいのでフリース初心者にもおすすめのアイテム。です
パタゴニア クラシックレトロX ベスト
防風性メンブレンを貼り合わせいるので、フリースが苦手とする風についても対応できる一着。おしゃれなデザインなので、アウトドアシーンだけでなくタウンユースにも最適です。
<スペック>
参考価格:21,384円
素材:ポリエステル100%
重量:500g
サイズ:XXS、XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:5色
パタゴニア クラシックレトロX ベスト メンズ
モンベル シャミ―ス ベスト
軽量性に定評のあるシャミ―スを使ったベストタイプのフリース。150g程度と非常に軽く、コンパクトにできるので持ち運びしやすい一着です。春~秋にかけて、暖かさを少しプラスしたいなと思ったときに手に取りやすいモデル。
参考価格:4,200円
素材:シャミース™(ポリエステル)
重量:148g
サイズ:S、M、L、XL
カラー:3色
モンベル シャミ―ス ベスト メンズ
▼他にもさまざまなメーカーのベストが!
登山の防寒着と言えば、まずはフリース!
登山用のフリースはただ保温性があるだけでなく、通気性やストレッチ性など、登山シーンに最適な機能性も合わせ持っています。使えるシーンが非常に多いので、かなり万能な防寒着と言えます。肌寒い季節の登山を快適にするために防寒着を探している人は、まずは一着フリースの購入を!今回紹介したモデルを参考に是非最適な一着を手にしてください。